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日本語

気をつかう

17120901

先日ふとわからなくなってしまったのが、「相手に気をつかう」と言うときの「つかう」の漢字表記。

気を使う?
気を遣う?

感覚的にしっくりくるのは「気を使う」なので、いつもなら迷いなくこちらを選びます。

ただこのときは参照していた文章の中に「気遣い」という表現があったので、何となく迷いが生じてしまいました。

たしかに「気遣い」と名詞にする場合は「使」ではなく「遣」の字を用います。

ならば「気を遣う」の方が本来の表現なのではないか?

そんなことを考え始めたら、何が正しいのかわからなくなってしまいました。

念のため、辞書も調べてみました。

きづかい[気遣い]ーヅカヒ(名・自サ)

①いろいろと〈気をつかう/心配する〉こと。

「健康へのー・母へのやさしいー」

②〔「…するーはない」の形で〕〔悪くなる〕おそれ。

「失敗するーはない」

「三省堂国語辞典 第七版」

「気遣い」の隣には、こんな見出し語も。

きづかう[気遣う]ーヅカフ(他五)

いろいろと〈気をつかう/心配する〉。

「安否をー」

「三省堂国語辞典 第七版」

「気遣い」という名詞だけでなく、「気遣う」という動詞にも「遣」の字を用いるんですね。

だとすると「気を使う」はやはり間違いなのだろうか、、、

でも「気を使う」の方が自然な気がするけど、、、

などと、あれこれ考えてしまいます。

「気をつかう」がそのまま辞書に出ていればよいのですが、単語ではなく句なのでおそらく出ていないはず。しかし念のために調べてみると、、、発見!

気を使う 句

あれこれと心をはたらかせる。

「身だしなみにー・相手にー」

「三省堂国語辞典 第七版」

やはりこちらは「気を使う」の表記になっています。

なぜ「気遣い/気を使う」という漢字の使い分けが生じるのか?という疑問は残るものの、とりあえず「気を使う」が間違いではないとわかっただけで満足。

上記の疑問は今後の検討課題として残しておきたいと思います。

 
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十二で始まる言葉

17120101

今日から12月が始まりました。

この12というのは、私たちの身の回りでよく使われる数字の一つ。

試しに国語辞書を引いて「十二」で始まる言葉を拾ってみたら、次のようなリストになりました。

  • じゅうにおんおんかい[十二音音階]
  • じゅうにがつ[十二月]
  • じゅうにきゅう[十二宮]
  • じゅうにし[十二支]
  • じゅうにしちょう[十二指腸]
  • じゅうにひとえ[十二単]
  • じゅうにぶん[十二分]

一方、前後の「十一」や「十三」で始まる言葉はこれだけ。

  • じゅういちがつ[十一月]
  • といち[十一]
  • じゅうさんや[十三夜]

12という数字には、私たちの日常感覚にぴたっとフィットするような、安心感があるように思います。

例えば、時間の単位というのは多くが十二進法を採用しています。

(一年=12か月、一日=24時間、一時間=60分、一分=60秒)

12という数字のメリットは約数が多いということ。

そのため、私たちは一年の計画を考えるときに「6か月ごと、4か月ごと、3か月ごと、2か月ごと」という多様な選択肢の中から計画のスパンを選ぶことができます。

あるいは、ダースという単位の存在も12という数字を身近なものにしている一つの要因かもしれません。

ルックチョコレートのような一口サイズのチョコレートは、やはり3×4の12個入りがちょうどよいと思います。2×5の10個入りではちょっと寂しい感じがしませんか。

あるいはビールが1ダースではなく10本入りのケースに入っていたら、2×5の並びになり、持ち運ぶときのバランスが悪くなってしまいます。やはり3×4の安定感にはかないません。

と、主観的なことばかり書き連ねてしまいましたが、12という単位が私たちの生活に欠かせないものであるのは事実。

そんな12という数のパワーを感じつつ、この12番目の月を走り抜けていきましょう。


今日は何日和?

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今日は久しぶりの暖かな一日。空を見上げると、雲ひとつなく、見渡す限りの青が広がっていました。

そこで思い出したのはこんな日本語。

こはるびより[小春日和]

(名)十一月から十二月にかけての、よくはれた春のような感じがする、あたたかいひより。

「ーのおだやかな日」

「三省堂国語辞典 第七版」

小春というのは陰暦の十月を表す日本語。

冬から春にかけて段々と暖かくなってくるときに使ってしまいそうな言葉ですが、実際には今の時期の天候を表す言葉です。

「○○日和」という表現には他に何があるのだろう?と思い、辞書を引いてみると、次のような見出し語が出ていました。

  • あきびより[秋日和]
  • きくびより[菊日和]
  • こはるびより[小春日和]
  • ふゆびより[冬日和]
  • やまびより[山日和]

案外、見出し語の数は少ないですね。

ただ「日和」という日本語はいわゆる造語成分としてさまざまな言葉と結びつけることができます。

例えば「行楽日和」。または出かける場所に応じて「山日和」「海日和」。

あるいはアウトドアの種類に応じて「サイクリング日和」「スキー日和」「カヌー日和」などなど。

こうして並べてみると「日和」というのは今日一日の天気に感謝するための、素敵な日本語なのだということに気付かされます。

みなさんにとって、今日は何日和だったでしょうか?

 
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二文字と一文字が同じ読み方になる言葉

17112701

春夏秋冬、季節には各々の趣がある。

なんていうときの「各々」という言葉。

わかってはいても、ついうっかり「かくかく」なんて読んでしまうことはないでしょうか。

正しい読み方はこちら。

おのおの[(各)・(各々)]

一(名・副)めいめい。ひとりひとり。

「ー一つずつ取る」

二(代)〔古風〕諸君。きみたち。

「ーがた」

表記「各〻」とも書いた。

「三省堂国語辞典 第七版」

面白いのは「おのおの」という言葉には「各々」という二文字を当てても「各」という一文字を当ててもよいということ。

こういう言葉は他にあるのだろうか?と思って調べてみたところ、次の二つの言葉を見つけました。

しばしば[(×屢)・(×屢々)]

(副)〔文〕たびたび。何度も。

表記「×屢〻」とも書いた。

「三省堂国語辞典 第七版」

漢字が細かくて見えないので拡大しておきます。

ますます[(▽益々)・(▽益)]

(副) 程度が もっと〈進む/強まる〉ようす。いよいよ。いっそう。

「ーのご活躍」

〔「ますますもって」は、強めた言い方〕

表記「▽益〻」とも書いた。

「三省堂国語辞典 第七版」

「しばしば」の漢字表記は現在では見かけませんし、「ますます」の漢字表記も「益々のご活躍をお祈り申し上げます」などという挨拶表現以外では見かけなくなりつつあります。

それでも二文字と一文字が同じ読み方になるというのはとても興味深い現象。

なお、それぞれの語釈をよく見ると、どれも〻という字(二の字点)を使って「各〻」「屢〻」「益〻」とも書いたという表記の注釈が付いています。

このあたりに何か秘密が隠されているような気がするのですが、、、いかがでしょう?

 
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億万長者になるには

17112601

子供の頃、周りに「億万長者になりたい」なんて言っている友達はいなかったでしょうか?

億万長者という日本語にはどこか子供っぽい響きがあるように思います。

もちろんそんなことを言っていた子供たちの中には、大人になり、実際にお金持ちになった人もいるでしょう。

しかしどんなお金持ちであっても「あなたは億万長者ですか?」という問いに即答することは難しいように思います。

そもそも億万長者であるためには、いったいいくらお金を持っていればよいのでしょう?

単純に一億円でしょうか。それとも「億×万=兆」で一兆円なのでしょうか。

その答えを探るため国語辞書を引いてみると、次のような見出し語が出ていました。

おくまん[億万]

(名)数がひじょうに多いこと。億。

「ー長者・何ー年」

「三省堂国語辞典 第七版」

これによると億万というのは特定の単位ではなく、ひじょうに多いことを表すための用語であるとのこと。

ということは実際の財産に関係なく、自分はひじょうに多くのお金を持っていると感じていれば、その人は億万長者ということになるのでしょうか?

ただ、ひじょうに多くのお金を持っていると心の底から感じることは、もしかしたら一億円を稼ぐことより難しいことなのではないかとも思います。

一億円を稼いだことで満足し「多くのお金を持っている」と感じるようなメンタリティの人は、そもそも一億円を貯められないようにも思うのです。

一億円を稼ぐような人というのは、一億円でも足りないと思い、さらに五億円・十億円と稼ぎたいと思うような人なのではないでしょうか。

だとすると本当の億万長者というのは、いったい世界のどこにいるのだろう? そんなことをつらつらと考えてしまいます。

 
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鴉声(からすごえ)

17112401

「田島さん!」

出し抜けに背後から呼ばれて、飛び上らんばかりに、ぎょっとした。

「ええっと、どなただったかな?」

「あら、いやだ。」

声が悪い。鴉声というやつだ。

これは太宰治の「グッド・バイ」という小説で、主人公の田島が永井キヌ子という女性に新宿の闇市で声をかけられる場面。

最後の鴉声(からすごえ)という表現が気になって、ここで考え込んでしまいました。

(いつもこんな感じなので、短編ですら読み終えるのに時間がかかってしまいます。それはさておき、)

鴉声っていったいどんな声なのでしょう?

しかしいつものように国語辞書を引いてみても、これが出ていません。

それならとネットで検索しても、はっきりとした結果は得られず。

こうなると、もはや推測するしかありません。

カラスのような声ということですから、

  • 単純にやかましい
  • 威嚇する感じ
  • ガラガラ声、ダミ声

思いつくのはこんなところでしょうか。

いずれにしても、この場面を書いた時、太宰の脳裏にどんな声が響いていたのかは想像することしかできません。

みなさんならどんな声をイメージするでしょうか?

太宰の作品にはこういった独特な表現が多く、読んでいると、ついワードハンティングに走ってしまいます。

本当なら作品そのものに集中すべきなのですが、この性分はなかなか治りません。せっかくなのでまた面白い表現を見つけたら、シェアしたいと思います。

 

グッド・バイ
グッド・バイ
posted with amazlet at 17.11.24
(2012-09-27)

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