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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.812 − さまざまな秋

「秋」はフィンランド語で syksy(シュクシュ)。

この syksy を『パスポート初級フィンランド語辞典』で引いてみると次のようなフレーズリストが出ていました。

syksyllä
秋に
tänä syksynä
この秋に
ensi syksynä
次の秋に
viime syksynä
昨秋に
syksyisin = joka syksy
毎年の秋に
syksystä kevääseen
秋から春まで
syksyksi
秋までに、秋へ向けて、秋のために

「パスポート初級フィンランド語辞典」

単に「秋に」と言いたいときには接格[-llA]の形を使いますが、「この秋に、次の秋に、昨秋に」などと言いたいときには様格[-nA]の形を使います。

接格[-llA] 様格[-nA]
kevät(春) keväällä(春に) tänä keväänä(この春に)
kesä(夏) kesällä(夏に) tänä kesänä(この夏に)
syksy(秋) syksyllä(秋に) tänä syksynä(この秋に)
talvi(冬) talvella(冬に) tänä talvena(この冬に)

 

この使い分けはフィンランド語の難しい点の一つ。たくさんの例文に触れて慣れていくのがベストでしょうか。

Syksyllä päivät lyhenevät ja viilenevät verrattain hitaasti, mutta toisinaan viileneminen voi olla varsin nopeaa.

秋には日は短くなり、比較的ゆっくりと涼しくなる。しかし時にはかなり速く涼しくなることもある。

Wikipedia「syksy」より

 

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フィンランド語学習記 vol.811 − 動詞の瞬間活用練習

最近、フィンランド語の基本動詞をすばやく次の形に活用する練習に取り組んでいます。

  • 一人称単数現在形
  • 三人称単数過去形
  • 三人称単数条件法現在形
  • 能動過去分詞
  • 受動現在形

例えば nukkua(眠る)、tavata(会う)という動詞なら次のような形に。

nukkua(眠る)[タイプ1]

一人称単数現在形 nukun
三人称単数過去形 nukkui
三人称単数条件法現在形 nukkuisi
能動過去分詞 nukkunut
受動現在形 nukutaan
 

tavata(会う)[タイプ4]

一人称単数現在形 tapaan
三人称単数過去形 tapasi
三人称単数条件法現在形 tapaisi
能動過去分詞 tavannut
受動現在形 tavataan
 

この5つの形は『パスポート初級フィンランド語辞典』の中で動詞の代表的な活用例として掲載されているもの。

もちろんフィンランド語の動詞には他にも無数の変化がありますが、この5つを基本形として覚えておけば、ここをベースに他の形を作ることができます。

そういう意味でまず最初にこの5つを覚えるのは合理的と言えるでしょう。 練習時に気を付けているポイントはじっくり考えて作るのではなく一瞬で作れるようにすること。思い付くのに一秒以上かかった場合は不正解扱いにしています。

動詞の中でもさきほどの nukkua, tavata のように強形語幹と弱形語幹の切り替えを伴う動詞の活用は不正確になりがち。間違った音を聞いたときに不自然と感じられる感覚を身に付けるべく、コツコツ練習しています。

 

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フィンランド語学習記 vol.810 − unohtaa

日本語の「忘れる」を英語に訳す時には意味に応じて、forget, leave という二つの動詞を使い分ける必要があります。

I forgot to bring my wallet.
(私は財布を持ってくるのを忘れた。)
I left my wallet at home.
(私は家に財布を置き忘れた。)
「忘れる」という日本語から真っ先に連想する動詞はおそらく forget でしょうが、「〇〇へ置き忘れる」と言いたいときには leave を使うのが普通。

フィンランド語で「忘れる」を意味する動詞 unohtaa にもこのあたりの使い分けはあるのでしょうか?

語法書の『Tarkista Tästä』を調べてみました。

UNOHTAA(verbi, transit)

unohtaa + N ill/all Unohdin lompakon kotiin.
Unohdin avaimen eteisen pöydälle.
unohtaa + V 1. inf Unohditko taas maksaa laskun ajoissa?
Älä unohda ostaa myös maitoa!

 

『Tarkista Tästä』P.155

例文をざっと訳すとこんな感じでしょうか。

私は財布を家に置き忘れた。
私は鍵を玄関のテーブルの上に置き忘れた。
あなたは期限内に請求書の支払いをするのをまた忘れたのですか?
牛乳を買うのも忘れないで!

これを見るとフィンランド語の unohtaa は英語の forget, leave の両方の意味を包括している、つまり日本語の「忘れる」とほぼ重なっていることがわかります。

そういう意味では日本語の母語話者にとって英語の forget より気軽に使える動詞と言えそうです。

フィンランド語学習記 vol.809 − sinutella, teititellä

フィンランド語の人称代名詞(主格)は次のとおり。

単数 複数
一人称 minä
私は
me
私たちは
二人称 sinä
あなたは
te
あなたたちは
三人称 hän
彼/彼女は
he
彼ら/彼女らは

 

フィンランド語の二人称単数は sinä ですが、相手が初対面のときなど丁寧な気持ちを表したいときは二人称複数の te を一人の人にも用います。(その場合は普通大文字で始まる Te と書きます。)

また相手に応じて sinä を使ったり Te を使ったりすることをフィンランド語では一語の動詞で表すことができるのも面白いところ。

sinutella[シヌテッラ]

《分》(相手に丁寧な Te を使わず)sinä を使って話しかける。

Saako presidenttiä sinutella vai täytyykö teititellä?
大統領に sinä を使って話しかけてよいのか、それとも Te を使わなければならないのか。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

teititellä[テイティテッラ]

《分》⦅一人の相手に丁寧な気持ちを込めて sinä ではなく Te を使って話しかける⦆

Välillä asiakkaita teititellään ja välillä sinutellaan.
客にはときには Te で話しかけ、ときには sinä で話しかける。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

この使い分け、理屈としてはわかるのですが、外国語としてフィンランド語を学んでいる人にとっては sinä を使うことがどのくらいフランクで、Te を使うことがどのくらい丁寧なのか肌感覚としてわかりづらいところがあります。

また気になるのはさきほどの例文、

Saako presidenttiä sinutella vai täytyykö teititellä?

の答えです。大統領に sinä を使って話しかけるのはありなのでしょうか?

 

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フィンランド語学習記 vol.808 − palaa

Itsenäisyyspäivänä on perinne, että kodin ikkunalla palaa kaksi kynttilää.

独立記念日には家の窓に二本のロウソクがともされる伝統がある。

『suomen mestari 2』P.207

この palaa という綴りを見ると反射的に palata(戻る)という動詞の三人称単数形を想像してしまいます。

しかし実際にはこの palaa は palaa(燃える)という動詞の三人称単数形。

両者の活用を比較すると次のようになります。

palata
(戻る)
palaa
(燃える)
語幹 palaa pala
一人称単数 palaan palan
二人称単数 palaat palat
三人称単数 palaa palaa
一人称複数 palaamme palamme
二人称複数 palaatte palatte
三人称複数 palaavat palavat

 

タイプ4の動詞である palata の語幹はおしまいから二文字目の[t]が落ちた palaa。

一方、タイプ1の動詞である palaa の語幹はおしまいの[a]が落ちた pala。その三人称単数形はおしまいの[a]が伸びた palaa になるので、結果として palata と palaa の三人称単数は同形になります。

もちろん文脈の支えがあれば「戻る」と「燃える」を取り違えることはありませんが、ちょっと紛らわしいペアではあります。

フィンランド語学習記 vol.807 − laittaa

新しい単語の意味を覚えるときには、通常「一語一訳」でその単語の最も中核の意味から覚えるようにしています。しかし時にはその中核がつかめずに苦労することも。

例えば laittaa という動詞を辞書で引くと次のように出ています。

laittaa[ライッター]

①作る

Laitan ruokaa lapsillemme.
私は子供たちのために食事を作る。

②使いに出す、送る

Laitan lapset kouluun.
私は子供たちを学校に送り出す。

③整える、準備する

Mieheni laittaa pöydän nätiksi.
私の夫はテーブルをかわいらしく準備する。

④置く、(ある状態に)する

Kirjastonhoitaja on laittanut kirjan hyllylle.
司書は本を棚の上に置いた。
Laitatko oven kiinni?
ドアを閉めてくれるか。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

一見、雑多な意味が並んでいるようにも見える laittaa の中核の意味は何なのでしょう?

一つ目と二つ目の例文を並べてみると、一つ目の例文では「子供に食事を laittaa する」、二つ目の例文では「学校に子供を laittaa する」という構造になっています。

Laitan ruokaa lapsillemme.
Laitan lapset kouluun.

 

考えた結果、おそらく「〜をあるべき場所へ置く」というのが laittaa の中核の意味なのではないかという結論に至りました。

これが合っているかどうかはわからないのですが、少なくともこのような中核を押さえておいて、そこから文脈に沿った日本語(作る、送る)を導き出していけば、単語のイメージがつかみやすいのではないかと思います。

 

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