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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.383 − puolella, puolelta, puolelle

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』にフィンランドの歴史に関する記述が出てきました。

Ennen ajateltiin, että suomalaiset tulivat Suomeen joskus parituhatta vuotta sitten Suomenlahden eteläpuolelta,
(以前フィンランド人は、フィンランド湾の南側から、2,000〜3,000年前にフィンランドにやって来たと考えられていました。)

今回は上記引用文の最後にある eteläpuolelta(南側から)という表現を取り上げてみたいと思います。

eteläpuolelta は「南」を意味する etelä と「〜側から」を意味する puolelta の複合語。

puolelta は次の3語セットで覚えると使い勝手が良いようです。

puolella 〜側で
puolelta 〜側から
puolelle 〜側へ

 

これらの単語に方位を表す接頭辞をのせてあげれば、eteläpuolelta(南側から)、pohjoispuolelle(北側へ)などの表現を作ることができます。

etelä-
länsi- 西
pohjois-
itä-

 

あるいは上下や内外を表す接頭辞をのせてあげれば、yläpuolelta(上の方から)、sisapuolelle(内側へ)などの表現も作ることができます。

ylä-
ala-
sisä-
ulko-

 

ただし左右を表したいときには、ちょっと注意が必要。

vasen
vasemmalla puolella 左側で
vasemmalta puolelta 左側から
vasemmalle puolelle 左側へ
oikea
oikealla puolella 右側で
oikealta puolelta 右側から
oikealle puolelle 右側へ

 

puolella, puolelta, puolelle の変化に合わせて、vasen(左)と oikea(右)も語形変化をします。

この場合はいわゆる複合語ではなく、二語の表現になっていることに注意しましょう。

[-lla -lla][-lta -lta][-lle -lle]のような繰り返しのリズムはいかにもフィンランド語だなあと感じます。

フィンランド語学習記 vol.382 − 受動過去形の作り方(2)

photo credit: Tenderly via photopin (license)

photo credit: Tenderly via photopin (license)

昨日のエントリーに続いて、受動過去形の作り方を見ていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.381 − 受動過去形の作り方(1)

今日扱うのは受動過去形の否定形の作り方。

受動過去形の否定形を作るときのルールは以下のとおりです。

1)受動過去形の否定形は否定動詞 ei と受動過去分詞を組み合わせて作る。
2)受動過去分詞は受動過去形の語尾[-iin]を[-u]または[-y]に変えて作る。
3)もとの単語に[a][u][o]が含まれていれば[-u]、含まれていなければ[-y]を使う。(母音調和)
例)nukuttiin → nukuttu、syötiin → syöty

以上、このルールそのものはそれほど複雑ではありません。

ただ現在形と過去形、肯定形と否定形がいっしょに出てくると混乱することもあるでしょう。

そこで以下にいくつかの動詞を取り上げながら、ここまでに習った受動態の形を復習していきましょう。

 

nukkua(寝る)
[現在語幹]nukku, nuku

受動現在形 受動過去形
肯定 nukutaan nukuttiin
否定 ei nukuta ei nukuttu

 

*受動過去形の nukuttiin に[u]が含まれているので、受動過去分詞は nukuttu となります。

syödä(食べる)
[現在語幹]syö

受動現在形 受動過去形
肯定 syödään syötiin
否定 ei syödä ei syöty

 

*受動過去形の syötiin に[a][u][o]が含まれていないので、受動過去分詞は syöty となります。

olla(ある、いる)
[現在語幹]ole

受動現在形 受動過去形
肯定 ollaan oltiin
否定 ei olla ei oltu

 

*受動過去形の oltiin に[o]が含まれているので、受動過去分詞は oltu となります。

mennä(行く)
[現在語幹]mene

受動現在形 受動過去形
肯定 mennään mentiin
否定 ei mennä ei menty

 

*受動過去形の mentiin に[a][u][o]が含まれていないので、受動過去分詞は menty となります。

pestä(洗う)
[現在語幹]pese

受動現在形 受動過去形
肯定 pestään pestiin
否定 ei pestä ei pesty

 

*受動過去形の pestiin に[a][u][o]が含まれていないので、受動過去分詞は pesty となります。

pudota(落ちる)
[現在語幹]putoa

受動現在形 受動過去形
肯定 pudotaan pudottiin
否定 ei pudota ei pudottu

 

*受動過去形の pudottiin に[u][o]が含まれているので、受動過去分詞は pudottu となります。

 
以上、今回は受動過去形の否定形の作り方をまとめつつ、これまでに習った受動態の形を概観してみました。

改めて考えてみると、下の箱を埋める際、英語なら be動詞の部分が変化するだけで、すべて共通の過去分詞を使います。

受動現在形 受動過去形
肯定
否定

 

一方のフィンランド語では全て異なる形を使う訳ですから、慣れるまでには練習が必要かもしれません。。。頑張りましょう!

フィンランド語学習記 vol.381 − 受動過去形の作り方(1)

以前のエントリーでフィンランド語の受動現在形についてまとめました。

今回はその過去形の作り方を見ていきたいと思います。

 

受動現在形の語尾が[-tAAn]で終わる場合

受動現在形の語尾が[-tAAn]で終わる場合は、その[-tAAn]を[-ttiin]にすることで過去形を作ることができます。

辞書形 受動現在形 受動過去形
nukkua nukutaan nukuttiin
pudota pudotaan pudottiin

 

フィンランド語の過去形の印は[i]なので、感覚的にはわかりやすい形ですね。

ただしよーく見ると、過去形になったときに[t]が重なっているのがわかるでしょうか。

これはいわゆる kpt 変化のルールによるもの。弱形から強形への変化が起こっています。

強形 弱形
tt t

 

ただし!

受動現在形の語尾が[-stAAn]で終わる場合は[t]が重なることはありません。

辞書形 受動現在形 受動過去形
pestä pestään pestiin

 

そういえば[t]が[s]と隣り合っているときには kpt 変化は起こらないというルールがありました。

 

受動過去形の語尾が[-dAAn][-lAAn][-nAAn]で終わる場合

受動現在形の語尾が[-dAAn][-lAAn][-nAAn]で終わる場合は、その[-dAAn][-lAAn][-nAAn]を[-tiin]にすることで過去形を作ることができます。

辞書形 受動現在形 受動過去形
syödä syödään syötiin
olla ollaan oltiin
mennä mennään mentiin

 

これらの子音の変化もさきほどと同じく kpt 変化のルールによるもの。弱形から強形への変化が起こっています。

強形 弱形
t d
lt ll
nt nn

 

まとめ

受動過去形を作るために必要なのは、

  • 受動現在形を作ることができる
  • kpt 変化を正しく適用することができる

という2つの知識。

それ以外の新しい知識は必要ないので、もし上記があいまいな場合はこの機会に再度復習しておけば大丈夫だと思います。

明日のエントリーでは受動過去形の否定形の作り方を見ていきましょう。

フィンランド語学習記 vol.380 − kova pakkanen

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』を読み返していたら、次のような表現が出てきました。

Tämä leipä on kovaa.(このパンは硬い。)
Minulla on kova kiire.(私はとても忙しい。)
*leipä(パン)、kiire(忙しさ)

テキストによると、この kova という単語には具体的に◯◯が「硬い」という意味と抽象的な意味の二つがあるのだそう。

さきほどの例文の場合、上の文ではパンが「硬い」、下の文では何かが硬いという訳ではないので「とても」忙しいくらいに捉えておくのがよいのでしょう。

なおテキストのスキットでは「夏が来ないかなあ」と嘆く人に対して、もう一人の人がこんなセリフを返しています。

… ei minulla oikeastaan ole mitään talveakaan vastaan, jos se on kunnon talvi, niin että on paljon lunta ja kova pakkanen.

(もし冬がきちんとした冬で、たくさんの雪と厳しい氷点下の寒さがあるのなら、冬には本当に何の不満もありません。)

『suomea suomeksi 2』P.24

冬への愛情が溢れ出ています。。。フィンランドの人がみなこのように思っているということはないでしょうが、こんな風に言われたら、冬も毎年喜んでやって来るのではないでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.379 − johtua

16042501

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に次のような文が出てきました。

Mistähän tämä johtuu?(これは何に原因があるのだろう?)
*johtua(〜から起こる)

文頭の mistähän は「何」を意味する疑問詞 mikä の出格 mistä に不確かさを表す接尾辞[-hän]の付いた形。

[主格]mikä
[出格]mistä
[出格 + hän]mistähän

[-hän]の持つニュアンスを表に出すなら「いったいぜんたい(これは何に原因があるのだろう?)」という感じになるでしょうか。

ところでなぜ文頭の疑問詞が出格の形[-stA]になっているのでしょう?

それは動詞 johtua の後続の名詞は出格の形になるというルールのため。

そのため、さきほどの文では文頭に移動している疑問詞が出格になっていました。

Tämä johtuu -stA .
Mistähän tämä johtuu ?

 

このような文を理屈で組み立てようとしてもなかなか難しいので、Mistähän tämä johtuu? という一つの定型文として覚えても良いのかもしれません。

Mistähän tämä johtuu?(これは何に原因があるのだろう?)

考えてみれば、世の中というのはそんな風に思うことばかり。案外使用頻度は高いのかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.378 − joku

フィンランド語の本を読んでいたら、次のような文が出てきました。

Jollakulla on avaimet.(誰かが鍵を持っています。)
*avain(鍵)

jollakulla という単語は何だろう?と思って調べてみると、joku(誰か)の格変化した形だということがわかりました。

[主格]joku
[接格]jollakulla

つまり通常の単語なら語尾に置く接格の印[-llA]を、joku の場合は jo と ku の後に繰り返し置くということ。

このルールは接格以外の場合でも同じで、joku の変化形をまとめると次のようになります。

単数 複数
主格 〜は/が joku jotkut
属格 〜の jonkun joidenkuiden
joittenkuitten
分格 〜を jotakuta joitakuita
内格 〜の中で/に jossakussa joissakuissa
出格 〜の中から jostakusta joistakuista
入格 〜の中へ johonkuhun joihinkuihin
接格 〜の表面で/に jollakulla joillakuilla
奪格 〜の表面から joltakulta joiltakuilta
向格 〜の表面へ jollekulle joillekuille
様格 〜として jonakuna joinakuina
変格 〜に(なる) joksikuksi joiksikuiksi

 

それにしても joidenkuiden のような形から、もとの joku を想像するのはなかなか難しいように思います。

あくまで語形変化なのに、文字数が3倍になるというのは反則ではないでしょうか。。。

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