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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.79 − kuuma!

photo credit: -sel via photopin cc

フィンランド語教室33週目のレポート。

Tänään on kuuma!(今日は暑い!)

いや

Tänäänkin on kuuma!(今日も暑い!)

という訳で、大変な日が続きますね。

あまりに暑いので、最近は夜のジョギングを取り入れて、逆に汗を出すようにしたら、ずいぶん体調がよくなりました。

エアコンの効いた室内にばかりいると体力も落ちる一方なので、時折軽い運動をして体調維持に努めています。

さて今回の授業では、教科書のスキットを読みながら「こんなときにはどう言ったらよいか?」という具合に、適切な表現を考える練習をしました。

単語レベルはともかく、文レベルとなると、言いたいことを言うのにずいぶん時間がかかってしまいます。

アウトプットはハードルが高いと改めて実感しました。

なお今回の範囲には、折しも次のような単語が出てきます。

フィン
kuuma 暑い
lämmin 暖かい
kylmä 寒い

 
文の形にすると、

Eilen oli kuuma!(きのうは暑かった!)
Tänään on kuuma!(今日は暑い!)
Onko huomenna kuuma?(明日は暑いかな?)
*eilen(昨日)、tänään(今日)、huomenna(明日)

思わず kuuma ばかりになってしまいました。

これらの単語は、以前に習った「所有文」の中で使うこともできます。

所有文というのは「〜を持っている」などの意味を表す文で、下記のような形になります。

Minulla on 〜.(私は〜を持っている。)
Sinulla on 〜.(あなたは〜を持っている。)
Onko sinulla 〜?(あなたは〜を持っていますか?)

[参考]フィンランド語学習記 vol.63 − 所有文のつくり方 | Fragments
[参考]フィンランド語学習記 vol.70 − 所有文のつくり方② | Fragments

以下は教科書に登場するスキットです。

− Minulla on paha olla.(具合が悪いです。)

− Niinkö? Onko sinulla kylmä?(そうなの? 寒いですか?)

− On vähän.(はい、少し。)

− Sinä olet varmasti sairas. Minulla ei ole kylmä. Minulla on lämmin.(あなたはきっと病気です。私は寒くないですよ。暖かいです。)

*paha(悪い)、olla(存在)、vähän(少し)、varmasti(確かに)、sairas(病気の)

体調が悪いときには、こんな風に表現するとよいのですね。ところで、私もさきほどから寒気こそしないものの、

Minulla on päänsärky.(頭が痛い。)

ということで、今回はこの辺で失礼します。

Näkemiin!


フィンランド語学習記 vol.78 − ドイツ人はドイツ語を話し、フランス人はフランス語を話す

photo credit: Werner Kunz via photopin cc

フィンランド語教室32週目のレポート。

今回はこれまでに習った文法事項を踏まえつつ、教科書に沿って様々な表現の練習をしました。

例えば、こんな文が出てきます。

Seppo on suomalainen.(セッポはフィンランド人です。)
Hän puhuu suomea.(彼はフィンランド語を話します。)
*suomalainen(フィンランド人)、puhuu(話す)、suomea(フィンランド語を)

フィンランド語で「フィンランド人」は suomalainen

フィンランド語で「フィンランド語」は suomi

ただし「フィンランド語を」というように「〜を」の意味を表すときは、主に分格という形を用います。

[主格]suomi(フィンランド語は)
[分格]suomea(フィンランド語を)

[参考]フィンランド語学習記 vol.55 − 分格のつくり方 | Fragments

教科書にはフィンランド以外の例も出てきます。

〜語
(主格)
〜人 〜語を
(分格)
フィンランド suomi suomalainen suomea
スウェーデン ruotsi ruotsalainen ruotsia
ノルウェー norja norjalainen norjaa
アイスランド islanti islantilainen islantia
デンマーク tanska tanskalainen tanskaa
ロシア venäja venäläinen venäjää
ドイツ saksa saksalainen saksaa
フランス ranska ranskalainen ranskaa
イギリス englanti englantilainen englantia
エストニア viro virolainen viroa

 
「〜語」を意味する単語に[-lainen/-läinen]を付けると「〜人」の意味になるのがわかります。

綴り字に関する若干の例外はこちら。

suomi → suomalainen(語末の i が a に変化)
ruotsi → ruotsalainen(語末の i が a に変化)
venä → venäläinen(語末の jä が消える)

これらの単語を使って、このような文を作ることができます。

Sabine on saksalainen. Hän puhuu saksaa.
(サビーヌはドイツ人です。彼女はドイツ語を話します。)

René on ranskalainen. Hän puhuu ranskaa.
(ルネはフランス人です。彼はフランス語を話します。)

Elizabeth on englantilainen. Hän puhuu englantia.
(エリザベスはイギリス人です。彼女は英語を話します。)

これらの例文は教科書(Suomea Suomeksi)からの引用なのですが、ひとつ面白いのは人名と「〜人」の単語が頭韻を踏んでいること。

このあたりのちょっとしたこだわり(?)に好感が持てる楽しい教科書なのです。


フィンランド語学習記 vol.77 − カードゲームをやったら思いのほか単語を知らないことに気付いたはなし

フィンランド語教室31週目のレポート。

今回は授業の前に Alias というカードゲームを使って、単語の練習をすることに。

カードが入っている箱の表面には sanaselityspeli と書いてあります。これは複合語なので、分解してみると、

sana(単語)
selitys(説明)
peli(ゲーム)

となりました。さて単語説明ゲームとは?

箱を開けてみると、それぞれのカードにフィンランド語の単語がいくつか書いてあります。

このカードを各プレーヤーに配付。プレーヤーはカードに書かれている単語の中から、一つを選びます。例えば「リンゴ」としましょう。

そのプレーヤーは「それは果物です」とか「それは赤いです」などと選んだ単語に関するヒントを出して、周りの人はそれが何かを当てていきます。

(ホントはもっと複雑なルールがあるらしいのですが、そこまで本格的にやる力がないので簡略にしました。)

それだけ?と思われるかもしれませんが、これをフィンランド語でやるとなかなか大変。

例えば、kissa(猫)を説明しようとします。

えーと「それは動物です」と言いたいけど。。。「動物」という単語がわからない!

続いて、tyttö(女の子)を説明しようとします。

うーん「それは人です」と言いたいけど。。。「人」という単語がわからない!

という具合に、思いのほか一般的な単語を知らないということに気付いたのでした。

特に様々なカテゴリー(総称)を表す単語が抜け落ちているので、ここにまとめておきたいと思います。

eläin 動物
ihminen
numero 数字
puku
rakennus 建物
ruoka 食べ物
väri

 
「服」は puku なんですね。これは大変覚えやすいです。

考えてみると単語力強化月間と位置付けた6月も今日で終り。この調子だと7月も引き続き単語力強化に取り組むことになりそうです。


フィンランド語学習記 vol.76 − 動詞の活用と語幹の変化(タイプ1)

photo credit: kevin dooley via photopin cc

いよいよ動詞を本格的に覚えていくことに。

手元の文法書によると、フィンランド語の動詞は活用のパターンによって、6種類に分けられるとのこと。

今回はその中のタイプ1の動詞を見ていきたいと思います。このタイプは語末が[母音]+[a/ä]で終わっているもの。例えば、

  • puhua(話す)
  • nukkua(寝る)

教室では、このタイプを VA動詞と呼んでいました。

VA の V というのは vowel(母音)の V でしょうか。いや vowel は英語なので、フィンランド語を調べてみると vokaali(母音)でした。

フィンランド語の動詞の約80%はこのタイプなのだそうです。だとすれば、6種類の動詞があるとはいっても、まずこのタイプをしっかりマスターするのが効率的かと。

以下に活用形の求め方を見ていきましょう。

 

puhua(話す)

フィンランド語の動詞の活用形を求める際は、まず語末の[-a/-ä]を外します。

puhua ⇒ puhu

下拵えができたら、下記の活用語尾を付け足します。

[一人称単数]+n
[二人称単数]+t
[三人称単数]語幹の最後の母音を重ねる
[一人称複数]+mme
[二人称複数]+tte
[三人称複数]+vat

すると、こんな感じに。

[一人称単数]puhun
[二人称単数]puhut
[三人称単数]puhuu
[一人称複数]puhumme
[二人称複数]puhutte
[三人称複数]puhuvat

なおフィンランド語の動詞の活用をまとめるときには、次のような2×3のマスに整理するとわかりやすいとのこと。

一人称単数 一人称複数
二人称単数 二人称複数
三人称単数 三人称複数

 
先ほど作った活用形をこのマスに当てはめると、次のようになりました。

puhun puhumme
puhut puhutte
puhuu puhuvat

 
この活用形を使って、例えば次のような文を作ることができます。

Minä puhun suomea vähän.(私は少しフィンランド語を話します。)

これだけならあまり難しいことはないのですが、そう簡単にはいかないのがフィンランド語の世界。次の例を見てみましょう。

 

nukkua(寝る)

まずは語末の[-a/-ä]を外しましょう。

nukkua ⇒ nukku

そして下記の語尾を付け足します。

[一人称単数]+n
[二人称単数]+t
[三人称単数]語幹の最後の母音を重ねる
[一人称複数]+mme
[二人称複数]+tte
[三人称複数]+vat/vät

作った活用形を先ほどの2×3のマスに整理してみましょう。

nukun nukumme
nukut nukutte
nukkuu nukkuvat

 
出来上がり!と思いきや、ちょっとおかしなところがありますね。

はい。上の4マスでは nukku の k が一つ消えているのに対して、下の2マスでは kk がそのままです。

これはどこかで見たことがある。。。と振り返ってみると、フィンランド語の語形変化のルールの一つに kpt 交替というものがありました。

ある名詞や動詞の語幹を求めるとき、単語の最後の音節に[k, p, t]が含まれていると、こんな風に語幹が変化します。

kk k nukkua nuku 寝る
pp p loppua lopu 終わる
tt t kirjoittaa kirjoita 書く

 
これ以外の kpt 交替の一覧については、こちらのエントリーをご覧ください。

[参考]フィンランド語学習記 vol.75 − kpt/子音階程交替 | Fragments

動詞の活用形を作る際は、この kpt 交替のルールをきちんと押さえていなければなりません。

また kpt 交替のルールを適用する場合でも、上記のように三人称だけは適用外となります。

なぜ三人称だけは適用外なのか??

残念ながらその理由はわかりません。。。しかし理由を考えるより、その時間で動詞を一つでも覚えた方がよさそうです。頑張りましょう!


フィンランド語学習記 vol.75 − kpt/子音階程交替

photo credit: dotsi via photopin cc

フィンランド語教室では、とうとう動詞の本格的な勉強が始まりました。

その前に動詞の人称変化に欠かせない kpt 交替のルールをまとめておきましょう。

 

kpt 交替とは?

kpt 交替(子音階程交替)とは、フィンランド語の格変化や人称変化に伴う、語幹の子音変化のこと。

百聞は一見に如かずということで、実際の例を見てみましょう。

1)Tämä on kirkko.(これは教会です。)
2)Minä olen kirkossa.(私は教会にいます。)

教会はフィンランド語で kirkko と言います。

1の文では、そのままの形で使われていますね。

一方、2の文では「〜の中に」という意味を表す格語尾[-ssa]が末尾に付いて、kirkossa という形になっています。

[単数主格]kirkko(教会は)
[単数内格]kirkossa(教会の中に)

今回のポイントは、それぞれの語幹部分。よくよく見ると、kirkko → kirko と[k]が一つ落ちているのがわかります。

これにより、発音も「キルッコ → キルコ」と促音のない音になります。

フィンランド語の場合、このような変化が子音の[k, p, t]について起こるため、このルールを kpt 交替または子音階程交替と呼んでいます。

いかがでしょう?

すでにブラウザのタブの×を押されてしまっているかもしれませんが、めげずに kpt 交替のパターン一覧を見ていきたいと思います。

 

kpt 交替のパターン一覧

① 単語の最後の音節に[kk, pp, tt]がある場合

[kk, pp, tt]は、縮まって[k, p, t]になります。

kk k kirkko kirko 教会
pp p kauppa kaupa
tt t matto mato マット

 
これはまあわかりやすいですね。

 

② 単語の最後の音節に[k, p, t]がある場合

単独の[k]は音が消えてしまいます。また[p, t]は、それぞれ[v, d]になります。

k × Turku Turu トゥルク
p v kylpy kylvy 浴槽
t d katu kadu 通り

 
[p, t]→[v, d]の変化は音が濁る感じです。正確ではないものの、カタカナで書いてみると感覚をつかみやすいかもしれません。

[プ → ブ][トゥ → ドゥ]・・・こんな感じです。

 

③ その他いろいろ

[k, p, t]の前後に特定の文字が来ると、前述の②とは異なる特別な変化をすることがあります。これはもう、わっせわっせと覚えてしまいましょう。

nk ng kaupunki kaupungi 都市
uku uvu luku luvu
yky yvy kyky kyvy 能力
lke lje kulkea kulje 歩く
rke rje rkeä rje 壊す
hke hje ? ?
mp mm kampa kamma くし
nt nn Islanti Islanni アイスランド
lt ll ilta illa 夕方、晩
rt rr kertoa kerro 説明する

 

④ 変化しないケース

[k, p, t]の前後に特定の文字が来ると、変化を伴わないというケースもあります。こちらも、わっせわっせと覚えてしまいましょう!

[k, p, t]の前後に[s]があるときは、変化なし。

ts ts metsä metsä

 
[tk]の組み合わせは、変化なし。

tk tk matka matka

 

まとめ

なかなか複雑なルールではありますが、幸いにしてパターンが限定されているので、時間をかければ何とか覚えられるでしょう。

これをマスターしておかないと、次の課題である動詞の人称変化に進むことができません。

コツコツ取り組んでいきましょう。

[おまけ]英語の文法書を見ていたら、この文法項目は Consonant Gradation と名付けられていました。なかなかイメージのつかみやすい名前だと思います。

フィンランド語学習記 vol.74 − 関係代名詞(joka)

photo credit: [ changó ] via photopin cc

フィンランド語教室30週目のレポート。

今回は関係代名詞 joka の使い方を習いました。

関係代名詞というのは、日本語にはない概念です。

しかしほとんどの人は、関係代名詞と聞くと、中学英語で習った関係代名詞のことを懐かしく(?)思い出すことになるのではないでしょうか。

そんな関係代名詞(joka)の使い方を以下にまとめてみたいと思います。

 

関係代名詞 joka の使い方

まずは関係代名詞 joka を使った実際の文章を見てみましょう。

Minulla on ystävä, joka asuu Suomessa.(私には、フィンランドに住んでいる友達がいます。)

これだけではわかりにくいので、左から一語ずつ順番に日本語との対応に注意しながら読んでみましょう。

Minulla on ystävä , joka asuu Suomessa .
私には います 友達が その友達は 住んでいます フィンランドに

 
何となく、文の流れがつかめたでしょうか?

次にもう一度、前半と後半に分けて見てみます。

[前半]Minulla on ystävä

「私には友達がいます」と友達を紹介しています。

[後半], joka asuu Suomessa.

どんな友達なのかと言うと、「その友達はフィンランドに住んでいるんです」と友達の説明をしています

こんな風に、先行する人やものを詳しく説明するのが、関係代名詞の働きであると言えるでしょう。

 

やはり格変化が待っている

次にこちらの文をご覧ください。

Minulla on kissa, jonka nimi on Mirri.(私は、ミッリという名前の猫を飼っています。)

さきほどの joka が、ここでは jonka という形になっています。ここでも左から一語ずつ順番に読んでみましょう。

Minulla on kissa , jonka nimi on Mirri .
私には います 猫が その猫の 名前は です ミッリ

 
関係代名詞 joka は、フィンランド語の他の代名詞と同じく格変化をします。

最初の文では「その友達」と「〜は」の働きをしていたので主格(joka)、次の文では「その猫」と「〜の」の働きをしているので属格(jonka)の形になっています。

joka の格変化はご覧のとおり。

単数 複数
主格 〜は joka jotka
属格 〜の jonka joiden
joitten
分格 〜を jota joita
内格 〜の中に jossa joissa
出格 〜の中から josta joista
入格 〜の中へ johon joihin
接格 〜の表面で jolla joilla
奪格 〜の表面から jolta joilta
向格 〜の表面へ jolle joille
様格 〜として jona joina
変格 〜に(なる) joksi joiksi

[参考]フィンランド語文法ハンドブック

相変わらず盛りだくさんです。とはいえ、それぞれの格語尾の形はおおむね基本ルールを踏襲しているので、覚えるのはそれほど大変ではありません。

 

英語との違いは?

さきほど紹介した joka/jonka の関係は、英語の who/whose の関係と同じと言えます。

ここでは英語との違いをまとめてみました。

英語 フィンランド語
格変化 主格/所有格/目的格の3種類のみ たくさん!
先行詞との関係 先行詞が人なら who
もの・動物なら which
などの使い分けあり
使い分けなし
コンマ 制限用法=コンマなし
非制限用法ーコンマあり
常にコンマあり

*制限用法と非制限用法の違いについては、また別の機会に。

英語の方が簡単な点とフィンランド語の方が簡単な点があるようです。この勝負は引き分けといったところでしょう。

 

まとめ

今回は関係代名詞 joka の用法をまとめてみました。理解するだけなら、それほど難しい文法項目ではなさそうです。

あとは使いこなせるように練習あるのみ。頑張りましょう。


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