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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.287 − vieras

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先日のフィンランド語教室で vieras という単語を習いました。

vieras は形容詞として使うと「知らない」という意味に。

こんな表現もあります。

フィン
kieli 言語
vieras kieli 外国語

 

vieras kieli(知らない言語)で「外国語」の意味になります。

あるいはこんな表現も。

フィン
maa
vierasmaalainen 外国人

 

vierasmaalainen(知らない国の人)で「外国人」の意味になります。

この vieras は名詞として使うと「お客さん」という意味に。

先日習った様格[-nA]の形にすると、こんな使い方もできるとのこと。

Minulla on suomalainen ystävä vieraana.(ウチにお客さんとしてフィンランド人の友達がいます。)
[主格]vieras(お客さん)
[様格]vieraana(お客さんとして)

vieraana 一語で、単にフィンランド人の友達がいるということだけではなく、今まさにお客さんとしてお迎えしているというニュアンスが出せるんですね。

なかなか便利な表現だと思います!

フィンランド語学習記 vol.286 − 様格の使い方(2)

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新年度のフィンランド語教室が始まりました。

今回からは中級クラス。2年半かけてようやく中級に辿り着きました。

ゆっくりゆっくりですが、少しずつは前に進んでいるよう。中級に入ったからには、もう「フィンランド語の初心者です」とは言わない覚悟で頑張りたいと思います。

さて、今回の授業は前期の最後に扱った様格[-nA]のおさらいからスタートしました。

[参考]フィンランド語学習記 vol.283 − 様格の使い方

様格というのは「〜の状態で」を意味するフィンランド語の格。

授業ではテキストの練習問題を解きながら、様格の作り方を確認していきます。その例文を見ていたら「ああ、様格というのはこんな風に使うんだ」というイメージがはっきりしてきたので、ここに引用してみたいと思います。

  1. Olen sairas. Makaan kotona sairaana.(私は病気です。私は病気で横になっています。)
  2. Olen laiska. Makaan laiskana sohvalla.(私は怠け者です。私は怠けてソファーに横になっています。)
  3. Olen väsynyt. Tulin väsyneenä kotiin.(私は疲れています。私は疲れて家へ帰りました。)
  4. Olen rauhallinen. Istun rauhallisena bussissa.(私は穏やかな気持ちです。私は穏やかな気持ちでバスに座っています。)
  5. Olen vihainen. Soitin vihaisena Pekalle.(私は怒っています。私は怒ってペッカに電話をしました。)
  6. Olen surullinen. Istun surullisena yksin kotona.(私は悲しい気持ちです。私は悲しい気持ちで家に一人います。)
  7. Olen utelias. Luen uteliaana Liisan kirjettä.(私は好奇心があります。私は好奇心を持ってリーサの手紙を読んでいます。)
  8. Olen mustasukkainen. Odotan mustasukkaisena Liisaa.(私は嫉妬深いです。私は嫉妬してリーサを待っています。)
  9. Olen tyytyväinen. Hymyilen tyytyväisenä.(私は満足しています。私は満足して微笑みます。)
各例文の太字の形容詞が様格の形になっており、「〜の状態で」という







意味を表しています。

主格 様格[-nA]
sairas(病気の) sairaana(病気で)
laiska(怠けた) laiskana(怠けて)
väsynyt(疲れた) väsyneenä(疲れて)
rauhallinen(穏やかな) rauhallisena(穏やかな気持ちで)
vihainen(怒った) vihaisena(怒って)
surullinen(悲しい) surullisena(悲しい気持ちで)
utelias(好奇心のある) uteliaana(好奇心を持って)
mustasukkainen(嫉妬した) mustasukkaisena(嫉妬して)
tyytyväinen(満足した) tyytyväisenä(満足して)

 

同じ横になるのでも、病気で横になっているのと怠けて横になっているのでは大きな違い。

上手に使えば、表現の幅がぐっと広がりそうな様格です。

フィンランド語学習記 vol.285 − sekä と joko

sekä

Olen kotona sekä lauantaina että sunnuntaina.(私は土曜も日曜も家にいる。)
「フィンランド語トレーニングブック」P.40

フィンランド語の sekä A että B は「AとBの両方」の意味。

että という単語は関係代名詞にもなるので、ちょっとややこしいのですが、sekä A että B の形のときには and の意味になります。

英語で言えば、

I’m home both on Saturday and on Sunday.

のように both A and B に当たる表現です。

 

joko

Hän tulee joko maanantaina tai tiistaina.(彼は月曜日か火曜日に来る。)
「フィンランド語トレーニングブック」P.40

フィンランド語の joko A tai B は「AかBのどちらか」の意味。

英語で言えば、

He will come either on Monday or on Tuesday.

のように either A or B に当たる表現です。

 

まとめ

この sekä と joko という単語、自分で作文するときにはなかなか思い付くことができません。

というのもよく考えてみると、日本語の場合、同様の表現をするときには大抵「AもBも」「AかBか」で済ませてしまい、いちいち「両方」「どちらか」とは言わないケースがほとんど。

そういう意味では、英語の母語話者にとっては使いやすくても、日本語の母語話者にとってはやや使いづらい表現なのかもしれません。

 

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フィンランド語学習記 vol.284 − 話し言葉の私

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フィンランド語のポップソングを聞いていると、やはり教室で習っている言葉とは違う「話し言葉」が多く使われていることに気が付きます。

例えば、以前のエントリーで紹介したフィンランドのシンガーソングライター Sanni さんの曲に「Jos mä oon oikee」「Sotke mut」というタイトルの曲があります。

これらに含まれている mä / mut というのはどちらもフィンランド語の一人称代名詞。

しかしこれらの変化形は標準形の格変化一覧の中には出てきません。

以下に標準形の格変化と話し言葉の格変化を比較してみましょう。

標準形 話し言葉
主格 minä
属格 minun mun
分格 minua mua
対格 minut mut
内格 minussa mussa
出格 minusta musta
入格 minuun muhun
接格 minulla mulla
離格 minulta multa
向格 minulle mulle
様格 minuna muna
変格 minuksi muksi / muks

 

こうしてみると「標準→話し言葉」の変化では、どれも中程の[-in-]の部分が抜けてぎゅっと詰まっているのがわかります。

確かに日常会話でもっともよく使う代名詞ですから、短くできるならそれに越したことはないのでしょう。

日本語なら Boku が Bu、Watashi が Wi になっているような感覚でしょうか?

フィンランド語学習記 vol.283 − 様格の使い方

photo credit: Coffee via photopin (license)

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前回のフィンランド語教室では「様格」の使い方を習いました。

この様格は以前にも少しだけ出てきたことがあります。

そのときに扱ったのは、次のような曜日の定型表現でした。

Menen suomen kielen kurssille keskiviikkona.(私は水曜日にフィンランド語のクラスに行く。)
[主格]keskiviikko(水曜日)
[様格]keskiviikkona(水曜日に)
しかしこれだけでは、そもそも様格がなぜ様格という名前なのかよくわかりません。

今回の授業では、もう少し踏み込んだ表現を習いました。

様格[-nA]はそもそも「〜として、〜の状態で」という意味を表します。

Olen Suomessa turistina.(私は観光客としてフィンランドにいる。)
*turisti(観光客)

turistina は「観光客」を意味する名詞 turisti の様格の形。

[主格]turisti(観光客)
[様格]turistina(観光客として)
もう一例、見てみましょう。

Liisa juo kahvin mustana.(リーサはコーヒーをブラックで飲む。)
*musta(黒い)

mustana は「黒い」を意味する形容詞 musta の様格の形。

[主格]musta(黒い)
[様格]mustana(黒い状態で)

つまりリーサはコーヒーを黒い状態で(=ブラックで)飲むという意味になります。

mustana の一語で「ブラックで」を表すこの感覚は日本語に似ているようにも思います。

ただ日本語に似ているからすらすらと言えるかというと、それはまた別問題。

このあたりは語学の一筋縄ではいかないところです。

フィンランド語学習記 vol.282 − 黒い靴下

photo credit: Shadow Cat via photopin (license)

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人間の持つさまざまな感情の中でも特に厄介なのが、嫉妬の感情。

生きている限り、他人に全く嫉妬しないということは無理だとしても、自分の気持ちに上手に折り合いをつけていきたいもの。

そんな嫉妬に関する表現がフィンランド語教室のテキストに出てきました。

Jussi oli hyvin mustasukkainen.(ユッシはとても嫉妬深かった。)
*mustasukkainen(嫉妬深い)

先生曰く、この mustasukkainen という単語はもともと「黒い靴下」という意味なのだそう。

フィン
musta 黒い
sukka 靴下

 

では、なぜ黒い靴下が「嫉妬深い」という意味になるのでしょう?

Wiktionary にはこんな説明が出ていました。

Mistranslation of Swedish svartsjuka (“jealousness”), which would literally translate into “black sickness”; musta (“black”) + -sukkainen (“-socked”).

「Wiktionary」

整理すると、

1)スウェーデン語で「嫉妬」を意味する svartsjuka という単語があり、

2)文字通りに訳せば「黒い病気」を意味する。

3)それがフィンランド語に入ってきたときに、どういうわけか「黒い靴下」を意味する mustasukkainen になってしまった。

この誤訳の理由は音が似ているということなのでしょうか?

それにしても「黒い病気」という重々しい表現が、いつのまにか「黒い靴下」になってしまったというのは、何だかユーモラスな話ですね。

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