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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.253 − vuosi/vuonna

14111301

一日一日と冬が近づいています。

早いもので、今年もあと一か月半。

残り少ない2014年をどのように締めくくろうか、いろいろと考えているところです。

さてそんな「今年」はフィンランド語で  tämä vuosi(タマ ヴオスィ)。

また「来年」は ensi vuosi(エンスィ ヴオスィ)、「昨年」は viime vuosi(ヴィーメ ヴオスィ)となります。

フィン
tämä vuosi this year 今年
ensi vuosi next year 来年
viime vuosi last year 昨年

 

フィンランド語教室のテキストには、次のような文が出てきました。

Viime vuonna kevät tuli aikaisin.(昨年、春は早くやって来た。)
*kevät(春)、tulla(来る)、aikaisin(早く)

この vuonna というのは「〜に」を意味する様格の形。

【主格】viime vuosi(昨年)
【様格】viime vuonna(昨年に)

日本語の「昨年」、英語の last year はそのままの形で副詞的に使うことができますが、フィンランド語の viime vuosi は「昨年に」を意味する様格に変化させなければなりません。

昨年、春は早くやって来た。
Last year spring came early.
× Viime vuosi kevät tuli aikaisin.
Viime vuonna kevät tuli aikaisin.

 

これは日本語にも英語にもない感覚なので、やや難しいところ。

しかもこの vuonna という形は格変化の例外的なルールになっています。

本来のルールは次のとおり。

vuosi 1)語幹を求める
語尾が[si]で終わっている単語は[si]を[te]に変える
vuote
vuote 2)格語尾を付ける
様格語尾の[na]を付ける
vuotena

 

つまりルール通りに作れば vuotena という形になるものの、この場合は例外的に vuonna になるんですね。

。。。と思いきや、場合によっては vuotena という形が使われることもあるのだそう。

よって vuosi の様格は vuonna と vuotena という両方の形を覚えておかなければならないということになります。

ちょっとややこしいので、理屈抜きにそのまま覚えてしまった方が良さそうです。

フィンランド映画祭2014で上映される映画の原題を読み解いてみる

photo credit: Pensiero via photopin cc

photo credit: Pensiero via photopin cc

フィンランド映画祭2014のホームページが公開されています!

フィンランド映画祭

今年のフィンランド映画祭は、11/29(土)〜12/3(水)の5日間、六本木の「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」にて開催されます。

上映作品は下記の5本。

フィン
劇場版ムーミン
南の海で楽しいバカンス
Muumit Rivieralla Moomins On The Riviera
コンクリートナイト Betoniyö Concrete Night
パンク・シンドローム Kovasikajuttu The Punk Syndrome
水面を見つめて Tumman veden päällä Above Dark Waters
予想外な8月 Mieletön elokuu August Fools

 

今回のエントリーでは、各作品のフィンランド語タイトルを読み解いてみたいと思います。

 

Muumit Rivieralla(劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス)

フィン
muumi ムーミン
Riviera リヴィエラ

 

原題の muumit は「ムーミン」を意味する muumi の複数形。

【単数主格】muumi(ムーミン)
【複数主格】muumit(ムーミンたち)

ちなみに日本語になっている muumin というのは属格の形で、「ムーミンの」という意味になります。

【属格】muumin(ムーミンの)

Rivieralla は、地中海沿岸のリゾート地 Riviera の接格の形。

【接格】Rivieralla(リヴィエラの/にいる)

つまり原題は「リヴィエラのムーミンたち」となっています。

 

Betoniyö(コンクリートナイト)

フィン
betoni コンクリート

 

betoni は「コンクリート」、yö は「夜」。これはそのままのタイトルですね。

コンクリートの夜とはいったい?

 

Kovasikajuttu(パンク・シンドローム)

調べてみたものの、この原題の意味はよくわかりませんでした。

いちおう分解すると次のようになります。

フィン
kova 堅い(hard)
sika ブタ(pig)
juttu 話(story)

 

堅いブタの話(hard pig story)とは?

もし知っている人がいたら教えてください。

 

Tumman veden päällä(水面を見つめて)

フィン
tumma 暗い
vesi
päällä 〜の上に

 

tumman は「暗い」を意味する形容詞 tumma の属格の形。

veden は「水」を意味する名詞 vesi の属格の形。

päällä は「〜の上に」を意味する後置詞。

「属格+päällä」の形で「〜の上に」の意味を表します。

主格 Tumma vesi
属格 Tumman veden päällä

 

語形の上では「暗いの/水の/上に」となっていますが、普通に訳せば「暗い水の上に」となるでしょう。

 

Mieletön elokuu(予想外な8月)

フィン
mieletön 愚かな
elokuu 8月

 

mieletön は「愚かな」、elokuu は「8月」。

8月はどんな風に愚かなのでしょう?

 

まとめ

以上、今回はフィンランド映画祭2014で公開される映画の原題を読み解いてみました。

フィン
劇場版ムーミン
南の海で楽しいバカンス
Muumit Rivieralla Moomins On The Riviera
コンクリートナイト Betoniyö Concrete Night
パンク・シンドローム Kovasikajuttu The Punk Syndrome
水面を見つめて Tumman veden päällä Above Dark Waters
予想外な8月 Mieletön elokuu August Fools

 

これはおもしろそう!という一本はあったでしょうか?

映画のあらすじ等の詳細はフィンランド映画祭のホームページで確認してみてください。

 
フィンランド映画祭

フィンランド語学習記 vol.252 − 昼は長く、夜は短い

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Suomessa keväällä ja kesällä päivät ovat pitkät ja yöt lyhyet.
(フィンランドでは春と夏には、昼は長く、夜は短い。)

フィンランド語教室で使っているテキスト『suomea suomeksi』にこんな文が出てきました。

この文のすごいところは、接続詞の ja を除く全ての単語が語形変化しているところ。

Suomi kevät ja kesä
Suomessa keväällä ja kesällä

 

päivä olla pitkä ja lyhyt.
päivät ovat pitkät ja yöt lyhyet.

 

これを縦向きにして、品詞と語形変化の詳細を付してみると、次のようになります。

名詞 単数主格 Suomi 単数内格 Suomessa
名詞 単数主格 kevät 単数接格 keväällä
接続詞 ja ja
名詞 単数主格 kesä 単数接格 kesällä
名詞 単数主格 päivä 複数主格 päivät
動詞 辞書形 olla 三人称
複数形
ovat
形容詞 単数主格 pitkä 複数主格 pitkät
接続詞 ja ja
名詞 単数主格 複数主格 yöt
形容詞 単数主格 lyhyt 複数主格 lyhyet

 

フィンランド語では主語が複数形のときには、補語に当たる形容詞も複数形になるというルールがあります。

そのため pitkä(長い)や lyhyt(短い)といった形容詞まで複数形になっているんですね。

このこだわりがフィンランド語だなあという感じです。

フィンランド語学習記 vol.251 − しなければならない/しなくてよい

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以前のエントリーで「〜しなければならない」という意味を表す動詞 täytyy を使った構文を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.224 − täytyy を使った文 | Fragments

まずは前回のおさらいから。

Minun täytyy opiskella suomea.(私はフィンランド語を勉強しなければならない。)
*opiskella(勉強する)、suomi(フィンランド語)

täytyy 構文では、主語は属格、動詞は三人称単数の形になります。

主格 minä 辞書形 täytyä
属格 minun 三人称単数 täytyy

 

フィンランド語の属格は「〜の」という意味なので、ちょっと不思議な感じもしますが、とにかくこの形を覚えておきましょう。

ここまでは前回のおさらい。

今回はこの täytyy 構文の否定形を取り上げてみたいと思います。

日本語で考えると「〜しなければならない」の否定形は、

「〜しなければならないということはない」=「〜しなくてよい」

という意味になりますね。

実際の会話例を、フィンランド語教室で使っているテキスト『suomea suomeksi』のスキットから紹介してみたいと思います。

Täytyykö meidän tulla huomenna?(私たちは明日来なければなりませんか?)
Ei. Teidän ei tarvitse tulla.(いいえ。あなたたちは来なくていいですよ。)
*tulla(来る)、huomenna(明日)

下の文の ei tarvitse というのは「〜を必要とする」という意味の動詞 tarvita(タイプ5)の三人称単数否定形。

つまり täytyy の否定形は、täytyy(täytyä)とは別の動詞を使って表すということ。

念のため tarvita の語形変化を見ておきましょう。

肯定 否定
minä tarvitsen en tarvitse
sinä tarvitset et tarvitse
hän tarvitsee ei tarvitse
me tarvitsemme emme tarvitse
te tarvitsette ette tarvitse
he tarvitsevat eivät tarvitse

 

肯定文と同じように否定文でも、主語は属格、動詞は三人称単数の形になっています。

主格 te 辞書形 tarvita
属格 teidän 三人称単数
(否定)
ei tarvitse

 

この täytyy(〜しなければならない)と ei tarvitse(〜しなくてよい)の関係は、英語の must(〜しなければならない)と not have to(〜しなくてよい)の関係と同じなので、英語に馴染みのある人にはわかりやすいかもしれません。

以上、今回はフィンランド語の täytyy と ei tarvitse の関係についてまとめてみました。

Minun täytyy opiskella suomea!

フィンランド語学習記 vol.250 − Supisuomea ふたたび

photo credit: Markus V via photopin cc

photo credit: Markus V via photopin cc

1年半前ほど前のエントリーで紹介した、フィンランド語初心者向けの動画シリーズ Supisuomea を最近また見ています。

Supisuomea − フィンランド語初心者向けの動画シリーズ | Fragments

久しぶりに見ると、理解できる表現がずいぶん多くなっていて嬉しい!

また今年の9月に初めてフィンランドに行ったので、動画に出てくるヘルシンキのさまざまな名所を見ながら「あ、ここは行ったことがある!」なんて言う楽しみもあり、前回よりもワクワクしながら見ています。

語学というとどうしても本やCDが中心になりますが、動画というのは非常に強力なツールだなあということを改めて認識させられました。

さらに一年前とは異なり、強い見方が手元にあるのです。

それがこちらの Supisuomea テキストブック。

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9月のフィンランド旅行の際にアカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)で購入してきました。

残念ながら全文ではないのですが、番組中に流れるスキットの一部がこんな風に収録されているので、例えば聞き取れなかった会話の内容を文字でも確かめることができます。

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フィンランド語を始めたばかりの人にとってはやや難しいと思いますが、フィンランド語を学び始めたもののまだまだ生のニュースなどを聞いて理解するのは厳しいというレベルの人(準中級くらい?)にはぴったりのプログラムなのではないかと思います。

ぜひお試しください。

フィンランド語学習記 vol.249 − 受け取ったり、受け取ってもらったり

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フィンランド語を勉強していて面白いなあと思うことの一つは、目的語の形がさまざまに変化すること。

例えばこんな文。

Minä pidän sinusta.(私はあなたが好きです。)
*minä(私は)、pitää(〜が好き)

この文で目的語の sinusta は出格という形になっています。

主格 sinä あなたは
出格 sinusta あなたの中から

 

つまり「あなたが好き」というのは、あなたから何かを受け取るようなイメージになるんですね。

あるいはこんな文。

Minä tutustui sinuun talvella.(私は冬にあなたと知り合った。)
*tutustua(〜と知り合う)、talvi(冬)

この文で目的語の sinuun は入格という形になっています。

主格 sinä あなたは
入格 sinuun あなたの中に

 

つまり「あなたに会う」というのは、あなたに何かを受け取ってもらうようなイメージになるんですね。

こんな風に動詞の種類によって、人と人のつながりを丁寧に示すフィンランド語というのは、暖かな言語だなあと思います。

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