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文法上の「複数形」の必要性について

先日のフィンランド語クラスにて、フィンランド人の先生が日本語にいわゆる「複数形」がないことを話題にしていました。

なかなか面白い話だったので、以下に記しておきます。

例えば、以下の文をご覧ください。

机の上に本が置いてあります。

英語やフィンランド語では、置いてある本が一冊なのか、二冊以上なのかは、名詞の形を見れば判断することができます。しかし日本語の場合、文の中にそのような情報はありません。

単数 複数
英語 book books
フィンランド語 kirja kirjat
日本語

 
複数形を持つ言語のネイティブスピーカーからすると、このとき日本人のアタマの中には何冊の本が浮かんでいるのだろう?と疑問に思ってしまうそうなのです。

さて??

私の場合は、「机の上に本が置いてあります」と言われたら、単純に一冊の本をイメージしているような気がします。実際の私の机には本が山積みになっているのですが、なぜかそれを思い浮かべることはありません。

それでは、次の文ではどうでしょう。

庭に花が咲いています。

ここでたった一輪の花を思い浮かべる人はおそらく少ないでしょう。庭の大きさや花の種類については個人差があっても、ある程度多くの花が咲いている光景が浮かぶはずです。

ということは、結局、単数か複数かは文脈次第ということなのかもしれません。実際、英語やフィンランド語の複数形でも、それが2つなのか、3つなのか、4つなのかは数詞が付いていない限りわかりません。

よって英語やフィンランド語のネイティブであっても、「庭に花が咲いています」と言われて、思い浮かべる花の数は千差万別だと思います。だとすれば、なぜ「1」と「2以上」だけ、文法上明確に区別する必要があるのでしょう?

複数形というものを持たない日本語を母語とする立場から見ると、むしろそちらの方を疑問に思ってしまいます。

おそらく、そのことに関する歴史的な経緯や説明はあるのでしょうが、解らしい解を見つけることができなかったので、今回は疑問を疑問のままに記しておくことにします。


フィンランド語学習記 vol.37 − 会話の練習をすこしだけ

photo credit: moleitau via photopin cc

フィンランド語教室17週目のレポート。

今回の授業ではフィンランドに行ったつもりで、会話の練習を行いました。言いたいことを瞬間的に文の形に組み立てるのはなかなか難しいです。

疑問文だから[olet]を先頭に出して、語尾に[-ko]を付けて、、、などと頭の中でこねくり回してしまい、フレーズがすっと口をついて出てきません。

以下に今回の会話練習で出てきた表現を少しだけ紹介してみます。

Oletko työssä vai oletko opiskelija?(あなたは仕事をしていますか、それとも学生ですか)
*työ(仕事)、vai(それとも)、opiskelija(学生)

työssä は työ の内格で、直訳すると「あなたは仕事の中にいますか?」という言い方をしています。またここでは主語の「あなた」は省略されています。

Missä Te olette työssä?(あなたはどこで仕事をしていますか)
*missä(どこ)

Te は二人称複数(あなたたち)の代名詞ですが、相手が一人の時に敬称として使うこともできます。

[参考]フィンランド語学習記 vol.26 − 二人称複数代名詞はなぜ敬称になるのか? | Fragments

Minä puhun suomea vähän.(私は少しフィンランド語を話します)
*puhua(話す)、vähän(少し)

puhun は動詞 puhua の一人称単数形です。実際にフィンランドに行って、こんなことを口走ったらどんどんフィンランド語で話しかけられそうです。

たったこれだけのフレーズでも、すっと口をついて出るようになるためには、まだまだ練習しなければなりません。

とはいえ、もしフィンランドに行く機会があったら、Minä puhun suomea vähän. くらいのことは自信を持って言えるようになっておきたいものです。もちろん vähän は外せませんが。。


ラップランドの白夜を体験できるiPhoneアプリ『Laplication』

以前のエントリーで、オーロラが見られるiPhoneアプリ『Laplication』を紹介したことがありました。

オーロラが見られるiPhoneアプリ『Laplication』 | Fragments

今回、Version 2.0.0 にバージョンアップしていたので、何かが変わったのかなと思い、久しぶりに開いてみると、なんと!

オーロラに加えて、白夜が体験できるという機能が追加されています。

アプリを起動して「沈まぬ太陽の世界へご案内します」という部分をタップ。すると「あなたのスマホを明かりにかざしてください。マジックが起こります。」という表示が出るので、部屋の蛍光灯に向けてみると。。。

おお、こんな感じでラップランドの白夜の風景が表示されます。あたりを見渡すとトナカイくんがうろうろしていたり。

*この風景は動画になっているので、トナカイくんは動きます。

それだけのことではありますが、なかなか楽しいアプリです。iPhoneユーザーの方はぜひお試しください。
 
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TEDTalks − エリン・マッキーン「辞書を再定義する」

James Murray, primary editor of the Oxford English Dictionary

この世の中には、何よりも「辞書」が大好きという人たちがいます。彼らは多くの辞書を持っていますが、その中の数冊はなぜか全く知らない言語のものだったりします。(いったい何のために持っているのでしょう?)

また書棚には複数の辞書を並べ、時折取り出しては目的もなくパラパラとめくり、ある単語との偶然の出会いを楽しんだりしています。

何だか見てきたように語ることができるのは、、はい、私もそんな辞書大好き人間の一人だからなのでした。

さて、今回はそんな辞書愛好家(?)の人たちにおすすめしたい TEDTalks の動画を見つけたので紹介したいと思います。TEDTalks については、以前にも一度このブログで紹介しました。

TEDTalks − ダン・アリエリー:我々は本当に自分で決めているのか? | Fragments

今回紹介する動画では、Wordnik というオンライン辞書を立ち上げたエリン・マッキーンさんという人が「辞書」の可能性について、実に楽しそうに語っています。

プレゼンテーションの中で、特に共感したポイントを以下にまとめてみたいと思います。

 

辞書は検索性が高まるほど、セレンディピティ(serendipity)がなくなる。

現在、紙の辞書とオンライン辞書は、お互いの特徴を生かしながら共存しています。

その理由をマッキーンさんは、検索性とセレンディピティの関係で説明しています。セレンディピティとは、簡単に言ってしまえば「何かを探している時に、思いがけない別のものを発見すること」ということになるでしょうか。

オンライン辞書では、目的の単語に辿り着くのは容易ですが、その代償として、紙の辞書で得られるような「一覧性」を失ってしまいます。つまり紙の辞書では目的とする単語の前後の単語や、単語の用例・解説等が意図せずとも視界に入ってきます。

また紙の辞書には冒頭に述べたように目的もなくパラパラとめくる楽しみもあるのです。その中で思いがけない発見があるかもしれません。

 

辞書編集者(lexicographer)は交通警官ではなく、漁師のようなものである。

言語エキスパートの中には、「この言葉は正しいが、この言葉は正しくない」といった言説で言葉を選別しようとする人々がいます。こういった人々をマッキーンさんは「交通警官」に例えています。

一方では、既存の辞書にのっていないような新しい言葉を現実世界から探してきて、それを記録することに意義を感じる人々がいます。こういった人々をマッキーンさんは「漁師」に例えています。

辞書編集者は、交通警官よりも漁師のような態度でありたいというマッキーンさんの主張に私も共感します。

とはいえ、辞書が有限のデバイスである限り、掲載する語の取捨選択は避けられません。そこでいわゆる unofficial な語は切り捨てられていくことになるのですが、もしもこの世界で使われている全ての言葉と全ての意味を記録した辞書を作ることができたらどうでしょうか?

掲載する語を取捨選択する必要はなくなり、いわゆる「正しい語」も「正しくない語」も渾然一体となった The dictionary がそこに出現するはずです。

そのような夢の辞書について語りながら、プレゼンテーションは終了します。

夢物語と思われるかもしれませんが、現在の英語辞書の祖型となったオックスフォード英語辞典(OED)の編集主幹だったジェームズ・マレーという人は何よりもそのような情熱を持った人でした。古今東西のあらゆる文献に現れた英語の語彙を記録しようと試みたのです。

このプレゼンテーション、語られている内容も興味深いのですが、それに加えてプレゼンターの辞書に対する「思い」に打たれます。ぜひご覧になってみてください。


フィンランド語学習記 vol.36 −「時間の言い方」のスピード練習

以前のエントリーでフィンランド語の「時間の言い方」を紹介しました。

フィンランド語学習記 vol.34 − 時間の言い方 | Fragments

その後、iPhoneアプリの『uTalk』を使って練習をしているのですが、これがなかなか難しい。

例えば、こちらの練習モードでは、流れてくる音声とマッチする時計の文字盤を選択するのですが、タイムプレッシャーがかけられているので、あわてて間違った選択をしてしまいます。

つまり、音声で kaksikymmentäviisi yli seitsemän と言われたときに、頭の中にすぐに「7:25」が浮かばず、変換に時間がかかってしまうのですね。

このことからわかるのは、単語というのは意味を「覚えているか、覚えていないか」の二項対立ではなく、覚えていてもそれを取り出すスピードは習熟度によってまちまちということです。

そういう意味では、実際に会話で使えるようになるためには、単に意味を取り出せるだけではなく、すばやく取り出せることが必要です。

このようなアプリも、そのための一助にはなることでしょう。

 
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[メモ]フィンランド語で15は viisitoista ですが、このアプリでは15分を表すのに varttia(辞書形:vartti)という単語を使っています。辞書を引くと「4分の1」とありますので、おそらく英語の quarter に当たる単語でしょうか。


フィンランド語学習記 vol.35 − 本が集まれば図書館になる

photo credit: magnetisch via photopin cc

先日のフィンランド語クラスより、ちょっとした単語の話題を。

まずは下の単語を見てみましょう。

kirja(本)
⇒ kirjasto(図書館)

先生曰く、kirjasto の[-sto]は「〜が集まったところ」という意味なのだそうです。

「本が集まったところ=図書館」という成り立ちなのですね。これは納得。

実はこれまで習った中にも、この[-sto]が付く単語がありました。

puisto(公園)
yliopisto(大学)

さて、何が集まると公園や大学になるのでしょう??

??

??

では正解です。

puu(木)
⇒ puisto(公園)

日本で公園というと、広場とすべり台のイメージですが、森の国フィンランドでは木々もたくさんあるのでしょう。

それではもう一つ。

yli(過ぎる)
oppia(学ぶ)
⇒ yliopisto(大学)

こちらは基礎教育を終えた人が集まったところというイメージでしょうか? 感覚的には英語の graduate school(大学院)と似ているのかもしれません。

こういった接尾辞などの知識が加わると、単語の学習が楽しくなりますし、暗記の効率もより高まります。まずは忘れないよう[-sto]についてメモをしておきました。


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