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よろしくお願いします。

仕事やプライベートでメールを送る際、よく最後に添えるのがこんな言葉。

よろしくお願いします。

デビッド・バーカー著『英語と仲直りできる本』という本を読んでいたら、このフレーズが出てきました。

日本語を勉強しはじめた頃、教科書のはじめの例文を見て、 「『はじめまして』は明らかに Nice to meet you. だけど、そのあとの『よろしくお願いします』って、いったい何?!」 と思わず悩んだことがあります。

そう言われてみると、たしかに「よろしくお願いします」を英語に置き換えるのは難しそうです。

いろいろ考えてみたのですが、どうも適当なフレーズが思い付かず、Google Translate で翻訳してみたところこんな英文に。

Thanks in advance.

なるほど。これはなかなか上手な翻訳ですね。

どちらも相手に何かを期待するときに使う表現ですが、Thanks in advance. の方が「よろしくお願いします」よりも押しの強い言い方と言えるでしょう。

そもそも日本語の「よろしく」とはどんな意味なのでしょう?

[副]《形容詞「よろしい」の連用形から》
1 ちょうどよいぐあいに。程よく。適当に。「―取り計らってくれ」「今ごろあの二人は―やってるよ」
2 人に好意を示したり、何かを頼んだりするときに添える語。「―御指導下さい」「―お願いいたします」

『デジタル大辞泉』より

「程よく」「適当に」というのは、程度をはっきりと示さず、曖昧なままにしておく言葉でもあります。

ある意味では非常に日本語らしい日本語であり、それだけにこのニュアンスを外国の人にきちんと説明するのは難しいのだと思います。

 

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フィンランド語の消えゆく隣人たち

photo credit: Suomi Star via photopin cc

最近、英語の本をきちんと読んでいないなあと思うものの、フィンランド語の勉強にも時間を割きたいので、英語で書かれたフィンランド語の文法書を読んでみることにしました。

購入した本はこちら。

Finnish: An Essential Grammar (Essential Grammars)
Routledge (2013-02-01)
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こちらの本、本題に入る前の Introduction がなかなか面白く「フィンランド語と他の言語の関係」という冒頭の小チャプターには、こんな一節が出てきます。

The languages most closely related to Finnish are Estonian, Karelian, Ingrian, Vepsian, Olonetsian, Ludian, Votian and Livonian, which are all spoken around the south and east of the Gulf of Finland.

(フィンランド語に最も関係の深い言語は、エストニア語、カレリア語、イングリア語、ヴェプス語、オロネツ語、リュード語、ヴォート語、リヴォニア語で、それらはみなフィンランド湾の南部と東部で話されている。)

これまでの知識では、フィンランド語に似ている言語はエストニア語くらいだと思っていたので、こんなに似た言語があるとは驚きです。

[参考]フィンランド語の隣人「エストニア語」を少しだけ訪ねてみる | Fragments

とはいえ、ほとんどの言語は名前すら聞いたこともありません。上の翻訳を拵えるために、それぞれの言語の日本語表記(カタカナ表記)を調べるだけでもずいぶん苦労しました。

しかしイングリア語、オロネツ語、リュード語以外は、Wikipedia の日本語ページもありますので、興味のある方は下表のリンクから覗いてみてください。

それぞれの言語の詳細に分け入ることはできませんが、せめてどれくらいの話者がいるのか知りたいと思い調べてみました。

話者数
Estonian エストニア語 1,100,000
Karelian カレリア語 63,000
Ingrian イングリア語 150
Vepsian ヴェプス語 〜6,000
Olonetsian オロネツ語 〜27,000
Ludian リュード語 〜2,000
Votian ヴォート語 25以下
Livonian リヴォニア語 〜1

 
*エストニア語以外の話者数は The Endangered Languages Project による。

こうして話者数を見てみると、消滅の危機にある言語が多くを占めています。

リヴォニア語に至っては最後のネイティブスピーカーが2009年に亡くなり、それでもなお復興への努力が続いているとのこと。この最後のネイティブスピーカー(Viktors Bertholds)は Wikipedia の項目として登場しています。

このグループにおいてはフィンランド語は最大の勢力ですから、ある意味では希望の星と言えるのかもしれません。

ささやかながらフィンランド語を広めることに貢献できたら嬉しいのですが。

外国語の勉強をするのに適した場所は?

外国語の勉強をするのに、最も適した場所はどこでしょうか?

もちろん答えは一つではありませんし、どの場所にも一長一短があります。

今回のエントリーでは、私が普段利用している場所を紹介してみたいと思います。

 

自宅

自宅で集中して勉強できるのなら、それに越したことはないでしょう。

どんなに重い辞書でも手元に置いておくことができますし、気になる点はすぐに参考書やインターネットで調べることができます。

しかし「自宅でいつでも集中できます!」という人は、そもそも勉強場所に悩むこともないはずです。

自宅はPC、テレビ、本などの誘惑も多いですし、ついつい他のことをやりたくなることもあるでしょう。(掃除とか!)

個人的には、勉強用の机には勉強時以外は一切ものを置かないということにしておくと、勉強に取りかかるハードルが少し下がるような気がします。

また何かを書くより、本を読むことに集中したい場合は、机よりもリラックスチェアを利用することが多いです。

 

カフェ

私はカフェで勉強するのも大好きです。周りが少々騒がしい方が集中できるというのもありますし、勉強道具だけを持っていけば他のことに気を取られる心配もありません。

唯一のデメリットは声が出せないということ。小声で呟くくらいは問題ないかもしれませんが、怪しい人だと思われてしまう可能性もあります。

(英語ならともかく、フィンランド語だとさらに得体が知れなくなってしまうという問題も。。。)

しかし決まった時間、集中して勉強するには適した環境だと思いますし、スマートフォンがあれば何か疑問点があったときに調べものをすることもできます。

また自宅の利便性とカフェの喧噪を組み合わせたいという場合には、このようなウェブサービスはいかがでしょう?

Rainy Cafe: Ambient White Noise Generator. 雨のカフェ

このサイトでは、雨音とカフェの喧噪をサウンドとして流すことができます。雨音だけ、カフェの喧噪だけといった使い方もできます。

 

図書館

自宅では集中できないものの、静かでないとダメという人には図書館がおすすめです。

とはいえ、東京の図書館はどこも混んでいますし、自習席の数も多くはありません。

私の場合は、卒業した大学の図書館を利用することがあります。大抵の大学では卒業生にも図書館の利用を認めているので、これを利用しない手はありません。

簡単な手続きで、卒業生にも利用証を発行してくれます。

 

通勤電車

iPhoneアプリや単語カードを使った勉強など、机がいらないものは通勤電車の中で取り組むこともできます。

私の場合、通勤電車に乗るのは片道10分だけなのですが、10分あればそれなりの数の単語を練習することができます。

 

以上、外国語を勉強する場所を列挙してみました。

こればかりは人それぞれの好みがありますので、自分で自分に合ったスタイルを見つけるしかないのだと思います。

みなさんのお気に入りの場所はどこでしょうか?

フィンランド語学習記 vol.53 − 衣類の名前

すっかり暖かくなってきたこの頃。出かける際にコートを着ることもなくなってきました。

そんな訳で、先日の休みにコートをクリーニングに出したり、衣類の整理をしていたところ、フィンランド語で衣類の名前を何というのかあまり知らないことに気付いたので、調べてみることにしました。

フィン
hattu hat 帽子
paita shirt シャツ
pusero blouse ブラウス
villapaita sweater セーター
mekko dress ドレス
takki jacket ジャケット
solmio tie ネクタイ
housut trousers ズボン
farkut jeans ジーンズ
hame skirt スカート
sukat socks くつ下
kengät shoes くつ

 
こうしてみると、hattu(帽子)のほかに英語に似た単語はないようです。

シャツ(paita)にウール(villa)をのせると、セーター(villapaita)のできあがり。

フィンランドの有名なファッションブランド、マリメッコ(Marimekko)は、マリー(Mari)のドレス(mekko)という意味なんですね。

sukat はスカートではなく、くつ下なので要注意。

英語では、shoes(くつ)など二つの組み合わせから成るものには複数形の[-s]を付けますが、フィンランド語でも同じく複数形の[-t]を付けるようです。

[参考]フィンランド語学習記 vol.24 − たのしい複数形? | Fragments

[-t]を付ける単語にはこのようなものも。

フィン
sakset scissors はさみ
lasit glasses めがね

 
このあたりは英語と同じ感覚なので、英語をやっていた人には馴染みやすいのではないでしょうか。

フィンランド語教室に通う以外に、使える単語は自分でどんどん増やしていかなければなりません。ということで、今回は衣類の名前をまとめてみました。

Nähdään!

メラビアンの法則と外国語のコミュニケーション

最近書店に行くと、人の印象は見た目が9割を占めるというようなタイトルの本が増えているように思います。

この考え方は、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンという人が提唱した「メラビアンの法則」と呼ばれる次のような研究結果に基づいています。

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。

Wikipedia「メラビアンの法則」より

この法則は、もともと上記のように、言語・聴覚・視覚の情報が矛盾している状況(口では嬉しいと言いつつ、浮かない表情をするなど)においては、聴覚や視覚を重視するという内容なのですが、この文脈を離れてコミュニケーション一般に当てはめる例も多く見られます。

そのように拡大解釈されることが多い「7-38-55のルール」ですが、語学に取り組んでいる人にとっては、この法則が非常に納得できる文脈が一つあります。

それは電話での会話。

ある言語にかなり熟達し、対面での日常会話は問題ないという人でも、電話となるとどうも難しいと感じることが多いのではないでしょうか。

メラビアンの法則に照らし合わせてみると、電話の会話では、55%に当たる視覚情報が失われてしまいますので、難しいのも当然ということになるでしょう。

ここで言う視覚情報にはボディーランゲージもありますが、それ以上に相手の表情というのが大きいような気がします。

対面の会話では、お互いに相手の話を理解できていなければ、そのことが表情や雰囲気から自然に伝わります。その結果、無意識のうちにもう一度言い直したり、別の言い方を考えたり、自然な調整が働きます。

電話の会話ではこの調整が働きづらいので、どうしても会話に置いていかれることが多くなるのだと思います。

逆に電話で自信をもってコミュニケーションができることができるようになれば、その言語にかなり熟練したということになるのでしょう。

Sisu − a Finnish concept

Matador Network というウェブサイトの「10 foreign words we just can’t translate(翻訳できない10の外国の言葉)という記事で、フィンランド語の sisu が取り上げられています。

Sisu

This is a Finnish word which can be approximated with the words “fortitude,” or “grit,” or “perseverance,” or “resolve to overcome obstacles.” It’s another famously untranslatable word that Finns claim to be at some centre of the Finnish national identity.

これは「不屈の精神」「気骨」「忍耐」「障害を克服する決意」などの言葉に似たフィンランド語の単語である。それはまた翻訳不可能な単語として知られており、フィンランドのナショナル・アイデンティティの中心にあるものだとフィンランド人は主張する。

sisu という言葉はフィンランド語教室に通い始めた頃に、先生が持ってきてくれたお菓子の名前でもあります。

sisu を手元の辞書で引いてみると、訳語は次のようになっていました。

  • 勇気、度胸、勇敢、大胆、忍耐、頑強、意地、根性

これだけの訳語があるところを見ると、これらのどの概念とも重なるものの、一方ではそこからどうしてもはみ出してしまうニュアンスもあるのだろうと想像することができます。

日本語でも「なつかしい」「もったいない」など、翻訳が難しい言葉は多々あります。

こういった untranslatable な言葉というのは、翻訳者泣かせではあるものの、実はその国の文化や本質をもっともよく表す言葉でもあるはずです。

そうだとすれば、その言葉についてときにじっくりと考えてみるのもおもしろいことではないでしょうか。

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