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ヒッチハイクの思い出

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ヒッチハイク(Hitch hike)とは、通りがかりの自動車に(無料で)乗せてもらうこと。この方法で旅することをヒッチハイキング(Hitchhiking)、旅行者はヒッチハイカー(Hitch hiker)と呼ばれる。

Wikipedia「ヒッチハイク」より

先日ヒッチハイカーが主人公の小説を読んでいたら、ふと気付いたことがありました。

それはこれまでのヒッチハイク成功率が100%であるということ。

といっても、ヒッチハイクを試みたのはこれまでの人生で2回だけ。しかしどちらも1台目の車が止まってくれたので、成功率は100%なのです。

1回目は西表島にて。

同じ民宿に泊まっていた人同士で、島の酒場に飲みに行こうという話になりました。

酒場は離れた地区にあるので、歩いていくのは大変です。そこで誰かの発案で試しにヒッチハイクをしてみたところ、通りかかったトラックが止まってくれました。

みんなで荷台に乗って酒場へ向かったことを覚えています。島の人は親切ですね。

2回目はニュージーランド南島にて。

当時はワーキングホリデービザで1年間の滞在中。

最初に滞在した南島のダニーデンという街から、家財道具一式を車に積んで、北島へ向かっていたときのこと。

車が急にスローダウン! いわゆるオーバーヒートです。

ニュージーランドのような人口密度の低い国では、ある町を出てから次の町に着くまでの空間には何もありません。

見渡す限りの荒れ地。最寄りの町までは数十キロ。

他に手段もないのでヒッチハイクをしてみたところ、幸運にも1台目の車が止まってくれました。この場合は、ヒッチハイクというより救助されたという方が正確かもしれませんが。。

運転手はとても親切なおじさんで、最寄りの町まで快く運んでくれました。あのとき車の中で何を話したのか、思い出してみようとしたのですが、記憶が霞んでいてどうしても思い出すことができません。

しばらく走って最寄りの町へ無事到着。町のガソリンスタンドから車を出してもらい、故障した車を回収。結局、車は手放してバスで次の町へ向かうことに。

車は友人に譲ってもらった20年落ちのカローラだったのであまり惜しくはありませんが、家財道具をバスで運ぶのは大変です。

そしたらマットレス(!)を積んでバスにのっていた私に同情してくれたのか、バスの運転手さんが家のガレージで家財道具を預かってくれることになりました。そして住まいを見つけた後に、家財道具を回収させてもらったという次第。

ここでも親切な人たちに助けられました。

果たして今後3回目のヒッチハイクをする機会はあるのでしょうか? トラブルは御免ですが。。。

できること/できないこと

学生でも社会人でも、何らかの形で英語を学んでいる日本人はかなりの数になるでしょう。

そんな人たちに「あなたは英語を話せますか?」と聞けば、多くの人が「話せません」と答えるに違いありません。

しかし現実には「話せません」と答える人の多くが、英語で挨拶もできるし、自己紹介をすることもできるのです。

これは日本人特有の奥ゆかしさなのかもしれません。しかしそれに加えて何かを学んでいる人は、その学んでいる内容に関して自分ができることよりも、できないことを言葉にしがちであるといった側面もあるのです。

例えば、ピアノを習っている人は、ある曲を何とか弾けるようになったということよりも、スピードが遅いとか、リズムが悪いとか、暗譜ができないとか、練習が続かないといったことを話題にしがちではないでしょうか。

語学も同様で、例えば英語を勉強している人から次のような発言を聞くことがあります。

・ネイティブスピーカーの話が聞き取れない
・きれいな発音ができない
・毎日勉強する習慣が身に付かない

たしかにそのとおりなのかもしれませんが、視点を変えれば同じ内容を次のように言い換えることもできるでしょう。

・ネイティブスピーカーの話を聞き取れることもある
・相手が理解できるレベルの発音ができる
・週に数日のペースで勉強を続けることができる

車の免許を取得するときのようにゴールが明確な学びであれば、免許を取得した瞬間に「私は車を運転できます」と話すことができます。

しかし語学はある意味、明確なゴールのない学びと言えます。

そうであれば、「挨拶ができるようになった」「自己紹介ができるようになった」「ラジオを聞いて理解できる部分があった」というように、できることを自分で積極的に言葉にしてみてはどうでしょうか。

できないことを言葉にするのは簡単ですが、多く使いすぎると、まるで自分がダメな人間であるかのように自分自身を信じ込ませてしまう力もあります。

一方、できることを言葉にするのは難しい面もありますが、それをきちんと言葉にすることで、日々の学びを確認し、学習を前に進める原動力となります。

学習の記録を日記やブログに書くというのも、できるようになったことを言葉にするための一つの手段と言えるでしょう。

語学が思ったように捗らないと嘆いている方には、二〜三行でもよいので、ポジティブな学習の記録を付けてみることをおすすめします。

ぜひお試しください。

フィンランド語学習記 vol.73 − papukaija と tuuli

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フィンランド語教室29週目のレポート。

授業前に、先生からサルミアッキのキャンディをいただきました。

噂には聞いていましたが、一口食べてみると確かに独特の味。始めは塩辛く、なめていると何とも言えない風味が口の中に広がっていきます。

好んで食べるほどではないものの、食べられないということもなく、結局2粒もいただきました。

さて授業では所有文を含んだ文章の復習を行いました。

ここでまたしても[u]の発音で苦戦することに。

[参考]フィンランド語学習記 vol.40 − suuとsyy | Fragments

先生曰く、papukaija(オウム)という単語を発音するとき、日本人は[u]の音が短くなりがちだと言うのです。

これはなかなか奥深い問題を孕んでいます。

例えば、papukaija という単語を「パプカイヤ」とカタカナ表記に直して日本語風に読んでみましょう。

それでも、プの母音は弱くなったり、消えてしまったりしませんか。これはなぜなのでしょう?

それに加えて[u]の発音自体が、日本人には難しいという面もあります。

日本語の「ウ」という母音はかなり特殊な音なので、他言語の発音にそのまま応用できないという理由もあるようです。

なお、今回はこのような単語を使って発音を練習しました。

tuuli(風)
tyyli(型)

下の tyyli は「テューリ」という感じに発音すれば、原音からそれほど離れていないようです。

しかし上の tuuli は「トゥーリ」ではどうも違う感じ。

発音のポイントは2点。

  • 唇を丸めて発音する
  • 「オ」と同じくらい口の奥から発音する

もしかするとカタカナで書いた場合、「トゥーリ」より「トォーリ」に近い音なのかもしれません。

上手く発音できるクラスメイトもいるのですが、自分はあまり上手くいかないまま授業は終了。

このままでは何だか心残りなので、練習して、次回こそは先生の認定(?)を得たいと思います。

『外国語上達法』読書ノート③ − 必要なもの

『外国語上達法』読書ノートの第三回目です。

この連載では、岩波新書より出ている千野栄一先生の『外国語上達法』を読み、感じたこと、考えたことを一章ごとにまとめていきます。

目次はこちら。

1 はじめに
2 目的と目標
3 必要なもの(←本稿)
4 語彙
5 文法
6 学習書
7 教師
8 辞書
9 発音
10 会話
11 レアリア
12 まとめ

 

必要なもの − “語学”の神様はこう語った

(著者が語学の達人であるS先生に尋ねて)

「先生、語学が上達するのに必要なものはなんでしょうか」

「それは二つ、お金と時間」

P.38

私自身の過去を振り返ってみると、大学の学部時代はいちおう英文学を専攻していたものの、真剣に語学に取り組んではおらず、お世辞にも英語が上達したとは言えません。

しかし社会人経験を挟んで、オーストラリアに留学したときには、食事と睡眠以外の大半を勉強に費やし、専門分野の知識とともにそれなりに満足のできる英語力を身に付けることができました。

これは単に国内と海外という環境の違いによるものなのでしょうか?

本書では外国語の上達に必要なものとして「お金と時間」が挙げられています。

お金が必要なのは、身銭を切ることによって投資した分の成果を上げようという意識が強くなるからです。

私の場合も、学部時代の学費は親の世話になったものの、留学資金は自分で捻出したため、勉強の姿勢に明確な差が出たのだと思います。

それではお金さえ払えば、語学は上達するのかと言えば、もちろんそんなことはありません。

お金とともに「時間」を投資する必要があるのです。

現実社会ではお金のある人ほど時間はなく、時間のある人ほどお金はないという面もあるでしょうから、これはある意味非常に公平なことなのかもしれません。

 

お金と時間が必要なことが分かったが、それではそのお金と時間で何を学ぶべきなのかというのが、私の次の質問であった。それに対して、S先生は次のように答えられた。

「覚えなければいけないのは、たったの二つ。語彙と文法」

P.41

どのような言語であっても、語彙と文法がなければ始まりません。

しかし語彙の知識はあっても文法の知識がない状態と、文法の知識はあっても語彙の知識がない状態を比較すれば、前者の方がまだましなのかもしれません。

その言語が使われているコミュニティで、初学者が何とか意思の疎通を図ろうとするとき、文法の知識だけがあっても役には立ちませんが、語彙の知識があれば何とかコミュニケーションが成立する可能性があるからです。

まずは語彙という素材を集め、それから文法という骨格を組み立てていくのが、正しい順番ということになるのでしょう。

 

外国語を習得するためには語彙と文法を覚えなければならないことが分かったが、この二つを覚えるためには何があればいいのであろうか。この問いに対しても、S先生は明快に次のように答えられている。

「外国語を学ぶためには、次の三つのものが揃っていることが望ましい。その第一はいい教科書であり、第二はいい教師で、第三はいい辞書である」

P.42

私自身の学習履歴を振り返ってみると、これまでに出会ったよい教科書、よい先生、よい辞書をすぐに思い浮かべることができます。

そういう意味ではとても恵まれた環境にいたと言えるでしょう。

これらを思い浮かべることができない場合には、新たに情報を収集し、自分に適した教科書、先生、辞書をじっくりと探してみてはどうでしょうか。

あまりにも選り好みしてしまっては本末転倒ですが、自分に合ったもの、しっくりくるものに囲まれて勉強することは、日々の学習を明るく照らしてくれます。

 

本章のまとめ

  • 外国語の上達に必要なものは、お金と時間
  • お金と時間を使って学ぶべきものは、語彙と文法
  • 語彙と文法を学ぶために必要なものは、よい教科書と教師と辞書

「語彙/文法/教科書/教師/辞書」の各項目に関しては、次回以降のエントリーで更に詳しく見ていきます。

『外国語上達法』読書ノート② − 目的と目標

『外国語上達法』読書ノートの第二回目です。

この連載では、岩波新書より出ている千野栄一先生の『外国語上達法』を読み、感じたこと、考えたことを一章ごとにまとめていきます。

目次はこちら。

1 はじめに
2 目的と目標(←本稿)
3 必要なもの
4 語彙
5 文法
6 学習書
7 教師
8 辞書
9 発音
10 会話
11 レアリア
12 まとめ

 

目的と目標 − なぜ学ぶのか、ゴールはどこか

私たちは物を買いにいくとき、何をどれだけ買うか、慎重に吟味する。たとえそれがどんなによい物であっても、必要としないものは買わないし、必要とするものであっても、必要以上にはそれを買わない。お金が無駄だからである。

P.18

ある外国語の学習を始めるとき、本来ならそこにはその言葉を学ぶ目的があるはずです。

しかし日本人の場合は、そういった自覚のないままに英語を始めているケースがほとんどではないでしょうか。

そして多くの人は、学生という身分を終えるとともに英語の学習も終了します。

あるいは社会人になった後も自分の意志で英語や他言語の学習に取り組んでいるのであれば、そこには何らかのビジョンがあるはずです。

もしもそれが明確でないのなら、なぜその言語が必要なのか、一旦立ち止まって考えてみる時間を設けてみてはどうでしょうか。外国語学習の長い道程を考えたとき、その時間は決して無駄にはならないはずです。

実務的な目的が思い浮かばない人は、その言語を習得した後の理想の自分を思い浮かべてみるとよいかもしれません。理想の自分になりたいという、それもまた立派な目的であるはずです。

そして外国語を学べば学ぶほど、骨身に沁みて分かってくるのは、外国語の学習に決して「完成」はないということ。

それだけに外国語を学ぶ人は、自分自身で目標を設定する必要に迫られます。

ネイティブスピーカーとすらすら話す必要があるのか、あるジャンルの文献が読めればよいのか、それによって英語に取り組む方法がまったく違ってくるのは当然のこと。

この目標設定が明確でないと、ネイティブスピーカーのように話すというようなハードルの高すぎる目標に向かって、終わりのない努力を続けることになりかねません。

外国語の学習はマラソンのような持久戦です。

そこでは自分自身を、世界記録に挑むアスリートではなく、サブ4などの自己目標を目指す市民ランナーと位置付けましょう。

世界記録は自分で設定できませんが、目標は自分で設定することができるのです。

私もこの機会にフィンランド語を学習する目的と目標を改めて考えてみました。

 

目的

  • 新しい外国語の学習を通して、外国語習得のプロセスを学び、文章化すること。
  • フィンランドの人々の文化や暮らしを知り、新しい友人と出会うこと。

 

目標

  • フィンランドの映画や文学を、フィンランド語のまま理解できるようになること。
  • カタコトでもよいので、フィンランドの人とフィンランド語でコミュニケーションができるようになること。

 

もちろんこの目的や目標は、学習を続ける過程で変わってしまうこともあるでしょう。

しかしそれはそれでよいのだと思います。

学習を続ける中で、新しい世界が開けてくるのなら、それもまた外国語学習の一つの成果と言えるのではないでしょうか。

 

本章のまとめ

外国語の学習をスタートさせる際に大切なのは、

  • 学ぶ目的をはっきり決めること
  • どのくらいのレベルまで学ぶのか、目標をはっきり決めること

当たり前のようでありながら、日本人の英語学習においては、この目的と目標が明確でないことが多いのではないでしょうか。

ここをはっきりさせない限り、その挑戦はゴールのないマラソンになってしまいます。

どこへ向かって走るのか、道に迷う前にまずはゴールの場所を確認しておきましょう。

『外国語上達法』読書ノート − はじめに

大型書店の語学コーナーに行けば、外国語の学習法に関する本は選り取り見取り。

いったいどの本を選べばよいのか、迷ってしまう人も多いでしょう。

店頭に並んではすぐに消えていく本も多い中で、長年に渡って読み継がれているのがこの分野の古典的名著『外国語上達法』です。

著者の千野栄一さんは、スラブ系言語を専門とした言語学者で、言語に関する一般向けのエッセイも多数書いています。

奥付を見ると、初版が出たのが1986年。未だに店頭に並んでいるということは、この本の内容が古びていないということの何よりの証左でもあります。

私も過去に何度か読み直し、その度に新しい発見がありました。

本稿では、この『外国語上達法』を再度通読しながら、改めて感じたこと、考えたことなどを一章ごとにまとめていきたいと思います。

本書の目次は次のとおり。

1 はじめに(←本稿)
2 目的と目標
3 必要なもの
4 語彙
5 文法
6 学習書
7 教師
8 辞書
9 発音
10 会話
11 レアリア
12 まとめ

 

はじめに ー外国語習得にはコツがあるー

私は語学が苦手である。論より証拠、中学では英語でずっこけたし、旧制高校ではドイツ語でえらい苦労をした。そして、やっと入った大学は一年延長したにもかかわらず、専攻のロシア語でロシア文学を楽しむなどという醍醐味はついぞ味わったことがなかった。

P.2

私自身も、学生時代に英語が得意科目であったということはなく、語学そのものに本当に興味を持ったのは、大学を卒業した後のことでした。

それまではどちらかというと苦労して勉強してきたなあという印象が強いです。

しかし外国語を勉強していると、いわゆる「才能のある人」に出会うことがあります。

私がオーストラリアに滞在していたときのこと。ある日本人の女の子が高校を卒業後、語学学校で英語を学ぶためにオーストラリアにやってきました。

彼女はそれまで日本の学校教育以外で英語を勉強したことはなかったそうなのですが、渡豪数か月でネイティブスピーカーのように話しているのを聞いて驚嘆したことをよく覚えています。

本書でも、著者が過去に出会った様々な語学の天才たちのエピソードが紹介されています。

そんな中、ふつうの人である著者が何とか言語の専門家としてやってこられたのは、外国語学習のコツを知ることができたからだと語っています。

著者が本当にふつうの人であるかどうかはさておき、語学は一部の才能ある人のためだけのものではないと最初に認識することは大切なことではないでしょうか。

また外国語学習のコツを知ることとともに、著者が強調しているのは忘れることを恐れないこと。

ある人が「語学の習得というのは、まるでザルで水をしゃくっているようなものです。絶えずしゃくっていないと、水がなくなってしまいます。水がどんどんもれるからといって、しゃくうのを止めるとザルははぜてしまうのです」といっているが、これは真実であろう。

P.9

これは大人になってから本格的に語学に取り組んだことがある人にとっては、身に染みる例えではないでしょうか。

しかし年とともに記憶力が弱くなるのはやむを得ないこと。忘却には反復を以て立ち向かうより他ありません。

今、取り組んでいるフィンランド語でも、三歩進んで二歩下がることの繰り返しですが、繰り返すたびに一歩進んでいることもまた事実。その進歩を継続へのモチベーションとして、日々の学習に取り組んでいきたいと思います。

 

本章のまとめ

外国語の学習において大切なのは、

  • 学習のコツを知ること
  • 忘れることを恐れないこと

次回以降のエントリーでは、外国語学習の具体的なコツを探っていきたいと思います。

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