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mood と feeling の違いとは?

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In the Mood (1939) − Glenn Miller

 
I’ve Got a Feeling (1970) − The Beatles

感情を表す二つの英単語 mood と feeling の違いとは何でしょう?

例えば次の文。

She’s in a good mood.(彼女は上機嫌だ。)
I have a good feeling about her.(私は彼女に好感を持っている。)

どちらも感情という掴みどころのない概念を扱っているのは同じですが、それぞれ微妙に違う角度からそれを捉えようとしているような気がします。

辞書にはこんな説明がありました。

feeling

主観的な感情・感覚・感興を表す。

mood

一時的な気分を表す。

『ウィズダム英和辞典 第3版』

そう言われてみれば納得の説明。

good mood は明日にも bad mood に変わる可能性がありますし、mood という単語そのものの中に不安定さを内包している感じ。

一方、feeling も感情である以上、明日にも bad feeling に変わる可能性がありますが、どちらかというと変わらないことを信じている/信じたいというような気持ちを内包しているような気がします。

このあたりの相違は、人間の感情の奥深さを表していると言ったら言い過ぎでしょうか?

「素数」は英語で何と言う?

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そすう【素数】

1およびその数自身のほかに約数を有しない正の整数。普通は1を除いた、2、3、5、7、11など。無限に存在する。

『広辞苑 第五版』

2 3 5 7
11 13 17 19
23 29
31 37
41 43 47
53 59
61 67
71 73 79
83 89
97

 

素数の並びというのは、本当に不思議。

素人にわかるはずもないのですが、ついつい規則性を探したくなってしまいます。

そんな「素数」は英語で prime number。

思えば、小学校の算数では「分数」や「小数」など、さまざまな「○数」を習いましたが、英語で何と言うのかは意外に知らないもの。

そこで今回はそのあたりの表現を調べてみました。

1 分数 fraction
2 小数 decimal
3 整数 integer
4 奇数 odd number
5 偶数 even number
6 約数 devisor/factor
7 倍数 multiple

 

「分数」は fraction、「小数」は decimal と言うんですね。

「約数」の devisor、「倍数」の multiple はなるほどという感じ。

ちなみに「最小公倍数」は least common multiple(L.C.M.)、「最大公約数」は greatest common devisor(G.C.D.)と言うのだとか。

数学をやっている人にとっては当たり前なのかもしれませんが、文系畑の人間にとってはなかなか新鮮な表現が並んでいます。

こんな表現を拾ってみるのも、語学のちょっとした楽しみなのではないでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.176 − 氷

Cliff of Ice

4月に入り、かなり暖かくなってきました。

花粉はややつらいものの、過ごしやすい季節。

先日は行きつけのカフェで、久しぶりにホットではなく、アイスカフェラテを頼みました。

おそらくは今年初めてでしょう。季節の移り変わりを実感します。

さて、今回はそんな季節に逆行するかのような「氷」の話。

フィンランド語で「氷」は jää(ヤー)。

Jää on veden kiinteä olomuoto.(氷とは水が固まった状態である。)

この jää はもちろん単独で使うこともできますが、他の単語と組み合わさって、氷に関する複合語を構成することもあります。

例えば次のような組み合わせ。右側の単語の意味を想像できるでしょうか?

jää(氷)+ kaappi(タンス)= jääkaappi(??)

jää(氷)+ karhu(熊)= jääkarhu(??)

jää(氷)+ kiekko(円盤)= jääkiekko(??)

jää(氷)+ meri(海)= jäämeri(??)

jää(氷)+ puikko(棒)= jääpuikko(??)

「氷のタンス」「氷の熊」「氷の円盤」「氷の海」「氷の棒」とはいったい何でしょう?

??

正解はこちら。

jää(氷)+ kaappi(タンス)= jääkaappi(冷蔵庫)

jää(氷)+ karhu(熊)= jääkarhu(シロクマ)

jää(氷)+ kiekko(円盤)= jääkiekko(アイスホッケー)

jää(氷)+ meri(海)= Jäämeri(北極海)

jää(氷)+ puikko(棒)= jääpuikko(つらら)

言われてみれば「なるほど」というものもありますね。

「氷のタンス=冷蔵庫」というのはすごく納得。「氷の円盤=アイスホッケー」はちょっと思い付かないかもしれません。

以上、今回はフィンランド語の「氷+α」の単語を集めてみました。

こんな風に単語を覚えていけたら楽しいのですが。

ミカエル・アグリコラの日(Mikael Agricolan päivä)

photo credit: lassi.kurkijarvi via photopin cc

photo credit: lassi.kurkijarvi via photopin cc

以前、フィンランド語の関係代名詞 joka について習ったとき、テキストにこんな例文が出てきました。

Tässä kuvassa on Agricolan kirkon torni.(この絵に描かれているのは、アグリコラ教会の塔です。)
(Se) kirkko, jonka torni on tässä, on Agricolan kirkko.(ここに塔が描かれている教会は、アグリコラ教会です。)
*kuva(絵)、kirkko(教会)、torni(塔)

アグリコラ教会というのはヘルシンキにある教会の名前。フィンランド語の書き言葉の父と呼ばれるミカエル・アグリコラ(Mikael Agricola)に因んで名付けられました。

ミカエル・アグリコラ(Mikael Agricola、1510年頃 – 1557年4月9日)は、フィンランド(当時はスウェーデン=フィンランド)の牧師で、現存するもっとも古い印刷されたフィンランド語の文献の著者で、「フィンランド語の書き言葉の父」と呼ばれる。

Wikipedia「ミカエル・アグリコラ」より

ルター派の改革指導者であったアグリコラは、新約聖書(New Testament)をフィンランド語に翻訳しようと試みます。

しかし彼が生きた16世紀中頃には、まだフィンランド語の正書法が確立されていませんでした。

そこで彼は1543年にまず『Abckirja』というフィンランド語の教本を出版します。

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Abckiria was a primer meant to teach the basics of reading and writing. It contains the alphabet, some spelling exercises, and catechism.

(Abckirja は、読み書きの基本を教えるための入門書であった。アルファベットやスペリングの練習問題や[カトリックの]教理問答集が収録されている。)

Wikipedia「Abckirja」より

アグリコラのフィンランド語は、現代のフィンランド語と比べると自由奔放な表記が多く、現代の私たちが読み進めるのはかなり大変なのだとか。

しかし兎にも角にも、このわずか16ページの本がフィンランド語の歴史において大きな一歩を刻んだことは確かなのでしょう。

アグリコラはこの本を書きながら、新約聖書の翻訳もすすめ、そちらは1548年に『Uusi testamentti』として出版されました。

聖書の翻訳のために、正書法から作り上げるというのはものすごい執念。フィンランド語の書き言葉の父と言われるのもうなずけますね。

そんなアグリコラが亡くなったのは、1557年4月9日。

そんな訳で本日4月9日は「ミカエル・アグリコラの日(Mikael Agricolan päivä)」または「フィンランド語の日(suomen kielen päivä)」と呼ばれているそうです。

フィンランド語学習者の一人として、彼に敬意を表したいと思います。

『Little Women』の日本語訳は?− Google 翻訳の手法

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いつもお世話になっている Google 翻訳では「統計的機械翻訳」という手法を採用しています。

翻訳に関するルールを人間側が設定するのではなく、既存の文章(原文+訳文)をデータベースとして、Google 翻訳自身がルールを生成していくという仕組み。

もう少し詳細が知りたい方は、こちらの動画を見てみてください。(下のメニューバーから日本語字幕を表示できます。)

この仕組みのおもしろい点の一つは、小説のタイトルなどの固有名も正確に訳してしまうこと。

例えば、ルイーザ・メイ・オルコットの小説のタイトル『Little Women』を日本語に訳すと、きちんと『若草物語』と変換されました。

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従来の機械翻訳なら、ここは『小さな女性たち』のように変換されるところでしょう。

しかし Google 翻訳は、膨大なデータベースの中から日本の一般的な訳題『若草物語』を導き出します。

これはなかなかすごいことですよね。

精度測定のため、他の作品もいくつか試してみました。

 

Tender Is the Night(邦題:夜はやさし)フランシス・スコット・フィッツジェラルド(1934)

<変換結果>
Tender Is the Night → 夜はやさし

「夜はやさしい」などと変換されてもよさそうなものですが、きちんと「やさし」で止まっています。

 

The World According to Garp(邦題:ガープの世界)ジョン・アーヴィング(1978)

<変換結果>
The World According to Garp → ガープの世界

こちらも「ガープによる世界」などと変換されてもよさそうなものですが、きちんと「ガープの」になっています。

 

Never Let Me Go(邦題:わたしを離さないで)カズオ・イシグロ(2005)

<変換結果>
Never Let Me Go → わたしを離さないでください

さすがにここまで最近の作品になると、表記にゆらぎが見られます。

このゆらぎがなくなり、表記が固定されたら真の古典になる、と言ったら言い過ぎでしょうか?

ある意味、非常に客観的な指標であることは確かでしょう。

いずれにしても『わたしを離さないで』は、いつの日か古典になるであろう傑作なので未読の方はぜひ。

 

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
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凸凹〆乄卜丫卅丗 − 変わった漢字を集めてみる

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きのうのエントリーで「卍」という漢字について取り上げました。

「卍」の正しい書き順とは? | Fragments

現在の日本で使われている漢字の中には、この「卍」のようにちょっと変わった雰囲気を持つものもあります。

今回はそんな漢字を集めてみました。

 

凸凹(でこぼこ)

この二つはいわゆる常用漢字。

どちらも一筆書きができますが、正しい書き順は次のとおり。

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〆、乄(しめ)

「〆」と「乄」は字体の異なる同じ文字。

左の部分がつながっているか、つながっていないかの違いです。

封書の口に「封がしてある」の意味で書いたり、「〆切」の「〆」に使ったりしますね。

 

卜(うらなう)

カタカナの「ト」に似ていますが、こちらはれっきとした漢字。

訓読みは「うらなう」、音読みは「ボク」。

ぼく【卜】

亀の甲を焼いて、そのひび割れで吉兆をうらなうこと。うらない。

『広辞苑 第五版』

「卜」は「卜部(うらべ)」などの名字にも使われています。

カタカナの「ト」に混ざってしまうと、すっかりカメレオン状態に。

トトトトトトトトトトトトトトト卜トトトト

 

丫(ふたまた、あげまき)

アルファベットの「Y」に似ていますが、こちらもれっきとした漢字。

木の枝分かれを表した象形文字です。

こちらも「Y」の中に混ぜてみましょう。

YYYY丫YYYYYYYYYYYYYYY

「Y」は香港の「南丫島(ラマとう)」という島の名前に使われています。

 

卅、丗(さんじゅう)

これは数字の30。10の倍数にはこんな漢数字が存在します。

十(10)
廾、廿(20)
卅、丗(30)
卌(40)

棒の数で十の位が示されているので、わかりやすいと言えばわかりやすいですよね。

「廿」は広島の「廿日市」に使われていますが、「卅、丗」はさすがに現役では使われていないでしょうか。

 

以上、今回はちょっと変わった漢字を集めてみました。

ほとんど使われなくなった文字もありますが、このまま消えてしまうのは惜しいもの。ぜひもう一花咲かせてほしいと思います。

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