「カレイ・ヒラメ」は英語で何と言う?
突然ですが「カレイ」と「ヒラメ」の違いはわかりますか?
調べてみると「左ヒラメに右カレイ」と言って、前を向いたときに左側に目があるのがヒラメ、右側に目があるのがカレイなのだとか。
ただし左側に目があるカレイもいるため、この分類は絶対ではないとのこと。
あるいは、歯が大きいのがヒラメ、小さいのがカレイという見極め方もあるそうです。
ヒラメは魚を食べるのに対して、カレイは虫を食べるので、歯の大きさが違うんですね。
さて、そんな「カレイ・ヒラメ」は英語で何と言うのでしょう?
flatfish
(魚)カレイ、ヒラメ(総称)
『リーダーズ英和辞典 第2版』
なんとどちらも flatfish の一語で片付けられてしまいました。
「平らな魚」とは実にシンプルなネーミング。
あるいは、こんな単語もあります。
flounder
(魚)カレイ、ヒラメ(flatfish)
『リーダーズ英和辞典 第2版』
こちらもカレイ・ヒラメ共用の単語。
調べてみると、基本的にアメリカやイギリスの人はカレイとヒラメの区別はしないのだそう。
たしかに寿司文化がある訳でもなし、そんな必要はないのでしょう。
しかし!
アメリカやイギリスにも漁師さんはいるはず。
本当にこの二つを区別しなくてよいのでしょうか?
さらに調べてみると、こんな単語もありました。
plaice
a ツノガレイ(欧州産)
b アカガレイ属の各種食用魚(アメリカ産)
『リーダーズ英和辞典 第2版』
sole
(魚)カレイ目ササウシノシタ科の各種、シタビラメ・・・(広く)ヒラメ、カレイ
『リーダーズ英和辞典 第2版』
「ツノガレイ、アカガレイ」は plaice、「シタビラメ」は sole。
それでもやはり、sole がカレイに使われたり、plaice がヒラメに使われたりするケースもあるようです。
このあたりのおおらかさは英英辞書の定義を見るとよくわかります。
ここまでに挙げた単語の定義を見てみましょう。
flatfish
any sea fish with a flat body, for example a PLAICE
flounder
a small flat sea fish that is used for food
plaice
a flat sea fish that is used for food
sole
a flat sea fish that is used for food
『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』
- 平らなやつはみな flatfish。
- flounder は小さい食用の平らな魚。
- plaice は食用の平らな魚。
- sole は食用の平らな魚。
「細かいことは気にするな!」というメッセージ(?)が伝わってきます。
当のカレイやヒラメはどう思っているのか聞いてみたいところです。