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g’day from OED

photo credit: James Yu Photography via photopin cc

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Oxford English Dictionary(OED)は、紙媒体では世界最大の英語辞書。

ただしその巨大さ故に、全面的な改訂を施すのは至難の業となっており、現在の最新版は1989年に刊行された第2版。

しかしウェブ時代の恩恵を受け、オンライン版の方では、1年に4回のペースで新語の追加など定期的なアップデートが行われています。

Home : Oxford English Dictionary

なお最新の2014年12月のアップデートでは、こんな単語も追加されたようです。

g’day, int.

Etymology: Representing a regional and colloquial pronunciation of good day

int. Austral. and N.Z.

Used as a familiar greeting; ‘hello’, ‘hi’. Freq. in g’day mate. Cf. good day

『Oxford English Dictionary』

g’day というのは、オーストラリアやニュージーランドで、Hello と同じように使われるカジュアルな挨拶表現。

昔、オーストラリアとニュージーランドに滞在していたことがある自分にとっては、とても馴染みのあるフレーズです。

なぜこのタイミングなのかはわかりませんが、とにもかくにもOEDに公式に認知されたというのは嬉しい限り。

イギリス英語やアメリカ英語だけでなく、南半球の英語にももっと光を!というのが個人的な願いです。

animal[y]− 動物のような形容詞

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She is catty.

と言えば、「彼女はネコのようにかわいらしい」ではなく「意地が悪い」の意味。

cat 自体は悪い意味の単語ではないのに[-y]が付いただけで、こんな扱いになってしまうのはどうしたことでしょう?

英語の語彙を探ってみると、他にもこの類の単語を見つけることができます。

fish fishy うさんくさい
fox キツネ foxy ずる賢い
rat ネズミ ratty 怒りっぽい

 

fox が「ずる賢い」というのは何となくわかる感じ。

ただそれはイソップ童話などの影響であって、キツネが本当にずる賢いのかどうかはわかりません。

rat が「怒りっぽい」というのはあまりよくわからず。

ネズミに怒りっぽいイメージはないのですが、実際のところはどうなのでしょう?

またこのような動物の形容詞には語尾が[-ish]になるものもあります。

kitten 子ネコ kittenish (女性が)男性の気を引くような
sheep ヒツジ sheepish 気の弱い
tiger トラ tigerish 獰猛な

 

catty は「意地が悪い」だったのに、kittenish になると「男性の気を引く」という意味になるのは不思議な感じ。

おもしろいのは[-y]の単語にせよ[-sh]の単語にせよ、動物が元になった形容詞はことごとく悪い意味になるということ。

動物たちに罪はないはずですが、なぜこのようになっているのでしょう。

もし知っている人がいたら、情報提供をお願いいたします!

phases of the moon − 月の満ち欠け

photo credit: idarknight via photopin cc

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英語で「三日月」は crescent moon。

それではその反対は何と言うのでしょう?

つまり、半月と満月の中間くらい、ちょっと太めの月のことです。

先日、辞書を眺めていたら、偶然その単語に出会いました。

gibbous

(of the moon) with the bright part bigger than a semicircle and smaller than a circle

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

semicircle より大きく、circle より小さい、そんな月のことを gibbous(ギボス)と呼ぶんですね。

この gibbous を和英辞書で調べると、大抵こんな訳がのっています。

gibbous

<月・惑星が>凸状の

『ウィズダム英和辞典 第三版』

「三日月」のように数字を入れた呼び名はないのかな?と思って調べてみると、「十三夜」というのが gibbous に一番近いよう。

これを含めて、月の満ち欠けを順番に並べてみると、次のようになります。

new moon 新月
crescent moon
(waxing crescent)
三日月
half moon
(first quarter)
半月
(上弦の月)
(waxing) gibbous 十三夜
full moon 満月
(waning) gibbous 十八夜
half moon
(last quarter)
半月
(下弦の月)
crescent moon
(waning crescent)
二十六夜
new moon 新月

 

厳密には満月に近づいていく gibbous は「十三夜」、新月に近づいていく gibbous は「十八夜」となります。

それぞれの単語が厳密に一対一対応をしている訳ではないのですが、こうして並べてみると英語と日本語の微妙な違いが見えてきておもしろいですね。

ちなみに次回の「十三夜」は新年の1月3日に当たっているそう。

もし天気がよかったら、gibbous を見上げてみようかと思います。

 
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フィンランド語学習記 vol.262 − 5時前に、5時より後に

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前回のフィンランド語教室では「○時前に」「○時より後に」という表現を習いました。

英語なら単に before〜、after〜 ですから、それって習うほどのものなの?と思われるかもしれません。

しかし!フィンランド語の場合はこれが複雑。

例えば「5時前に」「5時より後に」という表現を見てみましょう。

ennen viittä(5時前に)
viiden jälkeen(5時より後に)
*ennen〜(〜の前に)、viisi(5)、〜jälkeen(〜の後に)

フィンランド語では、ennen+分格で「〜の前に」、属格+jälkeenで「〜の後に」という意味になります。

主格 viisi
分格 ennen viittä
属格 viiden jälkeen

 

なおフィンランド語で数詞の分格や属格を作るためには、まず語幹の形を覚えておく必要があります。

フィンランド語の語幹の求め方には法則性がありますが、数詞の場合は例外的な変化もあるので、そのまま覚えてしまった方がよいかもしれません。

主格 語幹
yksi yhte [-ksi]→[-hte]
kaksi kahte [-ksi]→[-hte]
kolme kolme そのまま
neljä neljä そのまま
viisi viite [-si]→[-te]
kuusi kuute [-si]→[-te]
seitsemän seitsemä [-n]→×
kahdeksan kahdeksa [-n]→×
yhdeksän yhdeksä [-n]→×
kymmenen kymmene [-n]→×

 

語幹を求めたら、そこから分格・属格の形を作ってみましょう。

ennen+分格
(○時前に)
語幹 属格+jälkeen
(○時より後に)
1 ennen yhtä yhte yhden jälkeen
2 ennen kahta kahte kahden jälkeen
3 ennen kolmea kolme kolmen jälkeen
4 ennen neljää neljä neljän jälkeen
5 ennen viittä viite viiden jälkeen
6 ennen kuutta kuute kuuden jälkeen
7 ennen seitsemää seitsemä seitsemän jälkeen
8 ennen kahdeksaa kahdeksa kahdeksan jälkeen
9 ennen yhdeksää yhdeksä yhdeksän jälkeen
10 ennen kymmentä kymmene kymmenen jälkeen

 

英語なら数詞の前に before と after を置くだけなのに、フィンランド語のこの手数にはびっくり。

とりあえずは理屈で組み立てるしかないのですが、これがすらすらと言えるようになる日は訪れるのでしょうか??

三十路(みそじ)、四十路(よそじ)の次は何と言う?

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みそじ【三十】

〔「ぢ」は、「はたち」の「ち」と同源か〕

  1. 三十(サンジュウ)
  2. 【三十路】三十歳。

『新明解国語辞典 第七版』

「私もとうとう三十路かー」

などと、三十歳を表す「三十路」という単語は一般的によく使われています。

それでは、その他の年齢も「○○路」と表すことはできるのでしょうか?

辞書の中から、そのような表現を拾ってみました。

よそじ【四十】

〔「ぢ」は、「はたち」の「ち」と同源か〕

  1. 四十(シジュウ)
  2. 【四十路】四十歳。「ーの春」

『新明解国語辞典 第七版』

「俺もとうとう四十路かー」

「三十路」ほどには使われていないと思いますが、この「四十路」もいちおう市民権を得ている単語と言えるでしょう。

語義の用例に「四十の春」とあるので、四十歳になったら何かいいことがあるのかもしれません!

いそじ【五十】

〔「ぢ」は、「はたち」の「ち」と同源〕

  • 五十
  • 【五十路】五十歳。

『新明解国語辞典 第七版』

「私もとうとう五十路かー」

「三十路」「四十路」と比べると、この「五十路」という表現はあまり聞いたことがありません。

五十歳を迎えても、もうそれほど年齢を意識することはないのでしょうか?

もしそうだとしたら、それはちょっと寂しいことでもありますし、逆に心強いことでもあります。

新明解には、さらに次のような単語ものっていました。

  • むそじ【六十、六十路】
  • ななそじ【七十、七十路】
  • やそじ【八十、八十路】
  • ここのそじ【九十、九十路】

語感的には「ここのそじ」という響きに何とも言えない味わいを感じます。

いつの日か、

「私もとうとう九十路かー」

と言う日が来るのでしょうか。

 
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The fact that everyone agrees on it doesn’t make it true.

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【原文】衆惡之必察焉、衆好之必察焉

【一般的な和訳】 大勢が憎むことも必ず調べ、大勢が好むことも必ず調べてみる。

【意訳】 全員が同意しただけで、それが真実だということにはならない。

The fact that everyone agrees on it doesn’t make it true.

『英語で論語』より

今『英語で論語』という本を読んでいます。

『論語』は、中国・春秋時代の思想家孔子とその弟子たちの言行録。

『英語で論語』では、その論語から抜粋した100の章句を英訳し、文法のポイントを解説しています。

英語の学習書としては初心者向けのものですが、論語を読んだことがない人が初めて論語の世界に触れる最初の一冊として選んでみるのも面白いかもしれません。

冒頭の一節は、本日投開票の第47回衆議院議員選挙の結果を受けて選んでみました。

論語の有名な章句というのは、論語を読んだことがない人にとっても、どこかで聞いたことがある内容が多いですし、そんなのは当たり前と思える内容も多いです。

それは論語の教えというものが、私たちの生活にそれだけ深く入り込んでいることの証左でもあるのでしょう。

それでも一つ一つの箴言に改めて向き合ってみれば、2,500年の昔を生きた先人の知恵を受け取り、心を通わせることができるはず。

言葉の面で言えば、中国語・日本語・英語という3か国語を並べることで見えてくるものがあります。また言葉が違っても一つの思想を共有できるということの不思議さに思いを馳せることもあるでしょう。

ちょっとした隙間時間にも読むことができるおすすめの一冊です。

 

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