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フィンランド語学習記 vol.276 − 冬から春へ

先日のフィンランド語教室では「変格」の使い方を習いました。

Talvi muuttuu kevääksi.(冬が春に変わる。)
*talvi(冬)、muuttua(変わる)、kevät(春)

フィンランド語の変格[-ksi]は「〜に変わる」などと言いたいときの「〜に」に当たる格。

「変格」=「変わる格」というのは、イメージがつかみやすいですね。

一点、kevät(春)の語幹は kevät → kevää と変化するので注意が必要。

[主格]kevät(春)
[変格]kevääksi(春に)

その他の季節も含めて、四季の移り変わりを表現すると次のようになります。

フィン
kevät muuttuu kesäksi 春が夏に変わる。
kesä syksyksi 夏が秋に変わる。
syksy talveksi 秋が冬に変わる。
talvi kevääksi 冬が春に変わる。

 

変格はこんな表現に使うこともできます。

Ilma muuttuu lämpimäksi.(天気が暖かくなる。)
*ilma(天気)、lämmin(暖かい)

lämmin(暖かい)の語幹は lämmin → lämpimä と変化します。これは複雑。。。

[主格]lämmin(暖かい)
[変格]lämpimäksi(暖かく)

とはいえ、このあたりはよく使いそうな表現なので、しっかり押さえておきたいところ。

気が付けば2月も今日で終わり。明日から春が始まります。

Don’t be a stranger!

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むかしむかし、ニュージーランド南島のある町でホームステイをしていました。

予定の滞在を終え、お別れのときにホストマザーからこんな一言。

Don’t be a stranger!

「stranger になるな」とはいったいどんな意味なのでしょう?

stranger

  1. a person that you do not know
  2. a person who is in a place that they have not been in before

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

stranger は「知らない人、見知らぬ人」の意味。

「知らない人になるな」というのは、すなわち、

Don’t be a stranger!

(近いうちに)また来てね。

「ウィズダム英和辞典 第3版」

もう少し広く解釈すれば「疎遠にならないでね」という意味にも取れるでしょう。

また stranger にはこんな使い方も。

Hello, stranger!/You’re quite a stranger.

(話・おどけて)久しぶりだね。

「ウィズダム英和辞典 第3版」

こういう表現は定型として覚えておかないとなかなか口をついて出てこないような気がします。

ちょっと不思議で暖かみのある表現。

ホームステイをしていたときから十数年たった今でも鮮明に覚えているのは、それだけ印象に残る一言だったからなのでしょう。

今度は自分が誰かにこの言葉を贈ってみたいものだと思います。

 
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世界で最も話者の少ない10の言語 − from Wolfestone Blog

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世界で最も話者の多い10の言語は何でしょう?

この質問にもし母語話者の数で答えるなら、答えは次のようなリストになるでしょう。

言語名 話者数
1st 中国語 885,000,000
2nd 英語 400,000,000
3rd スペイン語 332,000,000
4th ヒンディー語 236,000,000
5th アラビア語 200,000,000
6th ポルトガル語 175,000,000
7th ロシア語 170,000,000
8th ベンガル語 168,000,000
9th 日本語 125,000,000
10th ドイツ語 100,000,000

[引用元]世界で最も交わされている挨拶は? トリップアドバイザーのインフォグラフィックスで世界の旅が見える

それでは、世界で最も話者の少ない10の言語はいったい何でしょう?

もちろん消滅した言語を数えればきりがないので、その言語の母語話者が少なくとも1人は存命しているという前提で考えます。

厳密な特定は難しいでしょうが、英翻訳会社 Wolfestone のブログにそのような言語のリストが紹介されていたので、参考にシェアしてみたいと思います。

*順位は現在世界で話されている言語の数が7,000であるという前提のもとに目安で振ってみました。

言語名 話されている国 話者数
6,991st Munsee カナダ 9
6,992nd Dumi ネパール 8
6,993rd Kiksht アメリカ合衆国 7
6,994th Malekula バヌアツ 5
6,995th Bonerif インドネシア 4
6,996th Oneida アメリカ合衆国 2
6,996th Sambe ナイジェリア 2
6,996th Ter Sami ロシア 2
6,999th Kaixana ブラジル 1
6,999th Yahgan チリ 1

[引用元]INFOGRAPHIC: 10 least spoken languages in the world

引用元の記事によると、21世紀の終わりには現存する7,000の言語のうち半分は消滅してしまうのだとか。

すなわち、私たちは未曾有の言語消滅時代を生きているということになります。

それではその先の言語の未来はどのようになっているのか? 予測することは難しいですが、少しでも明るい未来を祈るばかりです。

フィンランド語学習記 vol.275 − 独身/既婚

フィンランド語教室で使っているテキスト『Suomen mestari』にこんな表現が出てきました。

Minä olen naimisissa.(私は結婚しています。)
Minä olen naimaton.(私は独身です。)

フィンランド語で「既婚の」は naimisissa(ナイミスィッサ)、「独身の」は naimaton(ナイマトン)。

naimisissa の[-ssa]はもともと「〜の中に」を意味する格語尾、naimaton の[-ton]は「〜がない」を意味する接尾辞。

結婚している人は何かの中にいて、独身の人は何かがないというのはイメージをつかみやすいですね。

テキストにはこの他、次のような表現も。

Minä olen kihloissa.(私は婚約しています。)
Minä olen eronnut.(私は離婚しています。)

フィンランド語で「婚約中の」は kihloissa(キヒロイッサ)、「離婚している」は eronnut(エロンヌット)。

kihloissa の[-ssa]はさきほどと同じく「〜の中に」を意味する格語尾、[-nut]は現在完了形を構成する過去分詞の語尾。

婚約している人は何かの中にいて、離婚している人は何かを完了しているというのは、こちらもイメージをつかみやすいですね。

このように語尾を見るだけで単語の属性がわかるというのは、フィンランド語のユニークなところなのかもしれません。

Darby and Joan

photo credit: earring jewel via photopin (license)

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仕事をしている平日、午後の休憩時間に立ち寄るカフェで、時々老夫婦が差し向かいに座ってコーヒーを飲んでいるのを見かけます。

彼らの多くは特に何を話す訳でもなく、ただ静かに佇んでいるだけ。

それでも気まずい様子などはなく、収まるべきところに収まっているような、非常に満ち足りた雰囲気を醸し出しています。

もしかしたら、あんな風にただ静かに座っていられることが、人間関係の最高の境地なのかもしれないなあなどと思うこともしばしば。

英語にはそんな幸福な老夫婦を意味するこんなフレーズがあります。

Darby and Joan

a way of referring to an old couple who are happily married

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

それにしてもなぜ Darby and Joan が老夫婦の代名詞になったのでしょうか?

調べてみると、Darby and Joan というのはもともと1735年に出版された『The Gentleman’s Magazine』という雑誌に掲載された詩に登場する老夫婦の名前。

この老夫婦のイメージが、さまざまな詩や音楽に引用されながら、300年の時を超えて現代に生き続けているんですね。

こういう素敵な表現は、いつまでも英語の語彙に残ってほしいと思います。

 
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クロノスとカイロス

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例えば、上映時間が二時間の映画を見るとします。

「次はどうなるのだろう?」とストーリーに夢中になって、ハラハラドキドキしながら映画を見終えたとき、

あるいはドラマに入り込めずに、早く終わらないかなあと思いながら、やっとのことで映画を見終えたとき、

それぞれの二時間は同じ二時間と言えるのでしょうか?

??

これらはクロノス的には同じ時間、カイロス的には異なる時間と言うことができるでしょう。

クロノス(χρόνος)とカイロス(καιρός)というのは、どちらも「時間」を意味するギリシア語。

クロノス的な時間というのは、日本語の「時刻」に当たり、60秒=1分、60分=1時間、24時間=1日という客観的な時間の流れを表します。

一方、カイロス的な時間というのは「より主観的な時間」であり、そこではさきほどの映画の例のように、それぞれの人間が個別の時間を経験していると考えられています。

人類が誕生し、狩猟採集社会を形成し、農耕社会・工業社会を経て、現代の情報化社会へ。そんな文明の発達とともに失われたものの一つは、クロノス的な時間だったのかもしれません。

何かに夢中になって時を忘れたり、一瞬の喜びをどこまでも深く味わったり。

そんな贅沢な時間の使い方を少しだけでも取り戻すことが、現代社会をよりよく生きるための一つの方途なのだと思います。

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