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「二足のわらじを履く」は英語で何と言う?

photo credit: hat via photopin (license)

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世の中には、例えばサラリーマンをやりながら小説を書いたり、農家をやりながら会社を経営したり、いわゆる二足のわらじを履いている人というのが存在します。

二足のわらじ

普通の人なら両立出来ないような二つの職業を、一人の人が持つこと。〔狭義では、ばくち打ちであると同時に岡っ引きでもあるような、普通の意味では矛盾した兼業関係にあることを指す〕「ーをはく」

「新明解国語辞典 第七版」

一途に一つのことに打ち込む人生にも憧れますが、人生は一度きり。悔いなく過ごせるなら、二足のわらじを履いて頑張ってみるのもよいのかもしれません。

さて、この二つの仕事を両立するときに履く「わらじ」というのはいかにも日本的。

英語で似たような意味を表現するとしたら、どのような言い回しになるのでしょう?

そんなことが気になり、辞書を探してみるとこんな表現が見つかりました。

wear two hats

一人二役する、同時に2つの仕事をこなす[職に就く]、二足のわらじをはく.

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

英語の hat には帽子のほかに「役割、職業」という意味もあります。

これは昔のヨーロッパで階級や職業によってかぶる帽子の種類が決められていたことに由来するのだそう。

もしかしたら世界の言語の中には、同じ意味を表すのにもっと違うものを身に付ける言語もあるのかもしれません。例えば。。。めがね? 手袋?

そんな表現の一覧を作ることができたら楽しいですね。

 
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フィンランド語学習記 vol.281 − 身分証明

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フィンランド語で「カード」は kortti(コルッティ)。

前回のフィンランド語教室では、この kortti を使ったさまざまな身分証明やカードの名前を扱いました。

一部、kortti を含まない単語もありますが、まずは並べてみましょう。

フィン
kirjastokortti 図書館カード
opiskelijakortti 学生証
henkilötodistus 身分証明
ajokortti 免許証
käyntikortti 名刺
passi パスポート

 

長い単語が多いので、それぞれの単語を分解してみます。

kirjasto(図書館)+kortti(カード)=kirjastokortti(図書館カード)
opiskelija(学生)+kortti(カード)=opiskelijakortti(学生証)
henkilö(人)+todistus(証明)=henkilötodistus(身分証明)
ajo(運転)+kortti(カード)=ajokortti(免許証)
käynti(訪問)+kortti(カード)=käyntikortti(名刺)

フィンランド語では身分証明は「人+証明」、名刺は「訪問+カード」という組み合わせになっています。このあたり日本語とも英語とも微妙に異なる感覚がおもしろいところ。

なお先生曰く、フィンランドには身分証明のためのIDカードというものがあるのだそう。

日本で身分証明と言えば免許証やパスポートが主流ですが、車を運転しない人や海外へ行く予定のない人にとっては不便な話。

そんな日本でもいわゆるマイナンバー法に基づいて、今年の10月以降には「通知カード」「個人番号カード」などの発行が始まります。

こういった国民総背番号制には根強い反対もある訳ですが、これまでの経緯を考えればこの流れは止められないものなのでしょう。

2015年は日本の身分証明史(?)の曲がり角になるのかもしれません。

あいまいな東京都

photo credit: DSCF6023 via photopin (license)

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「東京都」という文字をじーっと見つめていると、これはずいぶん不思議な地名だなあと思うことがあります。

まず東京都という単語の中には「東京」と「京都」という二つの地名が入っています。

よって東京都というのは「東京+都」と分けることもできますし、「東+京都」と分けることもできます。

もちろん東京都は「東京+都」と分けるのが常識とは思いますが、京都府の東側に住んでいる人にとっては、もしかしたら東京都というのは「ひがしきょうと」のことなのではないかと。

。。。と、そんなことはないかもしれませんが、もう一度「京都」の名前の由来から考えてみましょう。

そもそも京都の「京」というのは「みやこ」の意味であり、「都」ももちろん「みやこ」の意味です。

みやこ【都】

  1. 皇居(政府)の所在地。
  2. 「(大)都会」を美化した表現。

「新明解国語辞典 第七版」

つまり京都というのは「みやこ・みやこ」の意味なんですね。

そして東京という地名は「東のみやこ」という意味で名付けられています。

江戸が東京に改称されたのは明治元年の1868年ですが、東京都という行政区分は意外に新しく、第二次世界大戦中の1943年に「東京府」と「東京市」が統合して「東京都」が誕生しています。

ここに至って再び「都」が出現したため、東京都の中に「京都」が含まれてしまい、分節があいまいになっています。

橋下徹・大阪市長による大阪都構想が話題になっていますが、これがもし京都府だったら「京都都」、すなわち「みやこ・みやこ・みやこ」の意味になるところでした。

それはそれでおもしろい?

フィンランド語学習記 vol.280 − ペッカのところ

先日のフィンランド語教室では次のような便利な表現を習いました。

Olen Pekan luona.(ペッカのところにいる。)
Tulen Pekan luota.(ペッカのところから来る。)
Menen Pekan luokse.(ペッカのところへ行く。)
*olla(いる)、tulla(来る)、mennä(行く)

文末の luona, luota, loukse は「〜のところ」を意味する後置詞。

luona 〜のところに
luota 〜のところから
luokse 〜のところへ

 

luona, luoka, luokse を使うときには、直前の名詞が属格[-n]になります。

属格 Pekan +luona, luota, luokse
主格 Pekka

 

この luona, luota, luokse を使った表現は、日本語と親和性があるなあというのが最初の感想。

同じ内容を英語で表そうとしたら、次のようなやや回りくどい表現を使わなければなりません。

フィン
Olen Pekan luona. I’m in the place of Pekka.
Tulen Pekan luota. I come from the place of Pekka.
Menen Pekan luokse. I go to the place of Pekka.

 

そういう意味で「Pekan luona → ペッカのところに」という流れの一致は、日本語ネイティブとしては嬉しい限り。

フィンランド語にちょっとした親近感を感じることのできる瞬間です。

「さじ加減」の「さじ」というのは「スプーン」のことなんですよ

photo credit: Spoons via photopin (license)

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さじ【匙】

液体・粉をすくい取る道具。

「新明解国語辞典 第七版」

「さじ」というのは、ちょっと不思議な日本語かもしれません。

単独で使うときに「スプーン」の代わりに「さじ」と言う人は、かなり少なくなってきました。

にもかかわらず、料理のレシピでは「大さじ1、小さじ1」とか「さじ加減が難しい」などという表現が普通に使われています。

もう100年くらいすると「さじ加減」の「さじ」というのは「スプーン」のことなんですよ、というのが一つの雑学として語られるようになるのかもしれません。

ということで、今回は現在の国語辞書には掲載されているものの、100年後に残っているかどうかは怪しい(?)日本語を集めてみました。

えもんかけ【衣紋掛け】

短い棒に和服などを掛け、中央のひもなどでつるしておくもの。

「新明解国語辞典 第七版」

衣紋掛けというのは、もともと和服用のハンガーのこと。ただし広義には、私たちが普段使っているハンガーを含むという解釈も可能です。

がいとう【外套】

防寒(儀礼)用に洋服の上に着る衣服。オーバーコート。

「新明解国語辞典 第七版」

外套の「套」という字は難しい! それが使われなくなった理由ではないでしょうが。。。

げっぷ【月賦】

支払うべき金額を月に幾らと割り当てて払うこと(方法)。月賦払い。

「新明解国語辞典 第七版」

月賦という言葉はつい最近まで現役だったような気がしませんか? しかしいつのまにか「ローン」に取って代わられてしまいました。

ちょうめん【帳面】

物事を書きつけるために、何枚かの同型の紙をとじたもの。ノート。

「新明解国語辞典 第七版」

「ちょうめん」という響きには、捨てがたい味わいがあると思います。でもすっかり聞かなくなってしまったのは残念。

。。。

以上、今回はちょっと古めかしい感じの日本語を集めてみました。

「そういえば、両親や祖父母がこんな表現を使っていたなあ」と懐かしい気持ちになった人もいるかもしれませんね。

 
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86

photo credit:  via photopin (license)

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86という数字について考えてみましょう。

  • 86は85と87の間の数である。
  • 86は偶数である。
  • 86は素因数分解すると2×43である。
  • …etc.

取り立てて目立ったところのない、この86という数字。

しかし英語では次のように動詞として使われることがあると知ってびっくり。

I would like a BLT, but please 86 the tomato.

The men were 86ed from the bar for fighting.

「Oxford Advanced American Dictionary」

「BLTサンドがほしいんだけど、トマトは86で。」

「男たちは喧嘩をして、バーから86された。」

この例文から86の意味は何となく想像できるのではないでしょうか。

86

to end or cancel something; to get rid of something or someone

「Oxford Advanced American Dictionary」

サンドイッチからトマトを取り除いたり、バーから男たちを追い出したりすることを86と呼んでいるんですね。

この用法は普通の英和辞典にものっています。

eighty-six

(くだけて)(レストランやバーで)<客>にサービスしない、<客>を追い出す

「ウィズダム英和辞典 第3版」

気になるのは、なぜ85や87ではなく86なのか?ということ。

これについては諸説あるようですが、「ランダムハウス英和大辞典」や「Merriam Webster dictionary」にのっているのは「断る」を意味する nix という動詞に由来するという説。

nix

to prevent sth from happening by saying ‘no’ to it

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

たしかに nix と eighty-six は韻を踏んでいますし、言葉遊びのように入れ替えて使った人がいたのかもしれません。

真偽のほどはわかりませんが、そんなことから新しい表現が生まれたのだとしたら、ちょっとほほえましい話だと思います。

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