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英語の再帰代名詞のうち himself だけが「目的格+self」になっている理由とは?

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英語のいわゆる再帰代名詞[-self]を並べてみると、

  • myself
  • yourself
  • himself
  • herself

himself だけが「目的格+self」の形になっています。

主格 所有格 目的格 独立所有格
I my me mine
you your you yours
he his him his
she her her hers

 

これはなぜなのでしょう?

この疑問を解明するため英語史を紐解いてみると、もともとは himself のような「目的格+self」の方が標準だったということがわかります。

中英語(Middle English)の時代には、一人称も meself のように「目的格+self」の形でした。

そこから現在のような所有格が発生した理由としては、

1)me の発音がいつのまにか my に変化した。
2)[-self]が一種の名詞と解され、「所有格+self」の形ができた。
などの説があるようです。

her の所有格と目的格が同じ形であるということも、この問題を紛らわしくした一因なのかもしれません。歴史的に見れば、herself は「所有格+self」ではなく「目的格+self」と考えるべきなのでしょう。

なお複数の場合は、

  • ourselves
  • yourselves
  • themselves

となり、単数と同じく三人称のみが「目的格+self」となっています。つまり単数・複数の間の整合性はあるものの、人称間の矛盾は単数も複数も同じように存在しているということ。

以上、ちょっと不思議な英語の再帰代名詞のお話でした。

フィンランド国営放送(yle)でラテン語の放送を聞いてみる

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ラテン語の入門書をめくっていると、時折ラテン語の音声を聞いてみたいという思いに駆られることがあります。

とはいえ、現在のラテン語というのは、バチカンの公用語ではあるものの、日常的に話されている言語ではありません。

よって、もしラテン語が話せるようになったとしても、他の言語のように旅先で会話を楽しむという訳にはいきません。

しかし調べてみると、インターネット全盛の現在、ラテン語の音声を聞くことができるウェブサイトというのもいくつか存在します。

その一つがフィンランド国営放送(yle)によるラジオニュース。

yle はラテン語の他にも様々な言語でニュースを放送しています。ただラテン語の放送というのはいったい誰のために行っているのでしょう?

。。。という点を疑問に思いつつ、それでもこんな採算度外視のリソースを提供してくれる yle には感謝したいもの。

もちろん古代ローマで話されていたラテン語とは異なるのでしょうが、文字でしか見たことがなかった言語の音声に初めて触れるというのはなかなか新鮮な体験です。

例え意味がわからなくても、ヨーロッパの学問の礎となった古代言語の響きに耳を澄ませてみるのも一興だと思います。

 
Nuntii Latini | Radio | Areena | yle.fi

「醍醐味」の語源とは?

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例えば、一人旅の醍醐味は、自分自身と向き合うこと。

などと言う時の「醍醐味」というのはいったいどんな味なのでしょう?

甘い? 酸っぱい? あるいはしょっぱい?

先日ネルケ無方さんの『道元を逆輸入する』という本を読んでいたら、この「醍醐味」の語源に関する説明がのっていました。

これはもともと仏教用語であり、大乗仏教の『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』の中に次のような記述があるのだとか。

牛より乳を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より生酥(せいそ)を出し、生酥より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐を出す

P.97

これは牛乳からヨーグルトのような乳製品を作るときの精製段階のこと。

牛乳から始まって、最もおいしい醍醐に至るまでの五つの段階を表しています。

  1. 酪(らく)
  2. 生酥(せいそ)
  3. 熟酥(じゅくそ)
  4. 醍醐(だいご)

よって醍醐のもともとの意味というのは、現在のバターやヨーグルトのような乳製品。
(チーズという説もあり。)

ただこうして語られると何かとんでもなく貴重なもののようにも思えてきます。

ぜひ一度、本当の「醍醐味」を味わってみたいものですが、オリジナルの製法は既に失われてしまっているのだそう。

残念ながら古の味は想像することしかできませんが、それはそれでロマンのあることだと思います。

とてもおいしいヨーグルトに出会ったときには、今自分は古の醍醐味を味わっているのかもしれない、と想像力を働かせてみるのもよいかもしれません。

 

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少しばかりの親切を

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Be kind, for everyone you meet is fighting a harder battle.

− Plato

4月といえば人事異動の季節。

職場に新しいメンバーを迎えた人も、あるいは自分が新しい職場へ移った人もいるでしょう。

当事者にならないと実感が湧かないところもありますが、新しい環境というのは思った以上に気疲れするもの。

そんな人に少しばかりの親切を送れるようになりたいと思います。

例えば、新しい環境でわからないことばかりの人が、あなたに度々質問してきたとしましょう。

そんなときに、あなたはどれくらい感じよく応対できているでしょうか?

「自分の仕事で忙しいのに」「あれもこれもやらなければならないのに」そんな気持ちがついつい表情や声色に出てしまって、つっけんどんになってしまうことはないでしょうか。

そんなときには呼吸をととのえて、相手の気持ちを想像してみる。そして少しばかりのやさしい気持ちを送ってみるというのはどうでしょう?

考え方によっては、4月ほど人に親切にできる季節というのはなかなかありません。

いつもより少しだけ上を向いて、声のトーンも上げて、表情を明るくして、日々を過ごしたいと思います。

had better / had best(〜した方がよい)

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You had better go to a dentist.(歯医者に行った方がよい。)
You had better wear light colors.(明るい色の服を着た方がよい。)
had better〜 は「〜した方がよい」を意味するイディオム。

ただしやや高圧的なニュアンスがあるので、使い方には注意が必要というのが通説になっています。

ちょっとした提案というよりは「〜した方がよい。さもないと大変なことになるよ。」というような含意があります。

よって冒頭の例文を読み解くなら、

歯医者に行った方がよい。(さもないと虫歯が悪化するよ。)
明るい色の服を着た方がよい。(さもないと暗い印象を与えるよ。)

というようなニュアンスを読み取ることができるでしょう。

そんな had better の類似表現に had best という表現もあるのはご存知でしょうか。

You had best go to a dentist.(歯医者に行った方がよい。)
You had best wear light colors.(明るい色の服を着た方がよい。)
こちらの例文を読み解くなら、

歯医者に行った方がよい。(さもないと入れ歯になるよ。)
明るい色の服を着た方がよい。(さもないと絶対にモテないよ。)

というような更に強いニュアンスを読み取ることもできるでしょう。

had better に比べると一般的ではないものの、初めから「脅す」のが目的なら敢えて had best を使ってみるのも面白いのかもしれません。

運鈍根

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4月も一週間が過ぎました。

この春から新しく社会人になった人にとっては、荒波の中で必死にもがいているような時期かもしれません。

覚えるべきことは次から次へとやってきて、それを身に付けるのに精一杯という人も多いでしょう。

そんな最中、一旦立ち止まって、こんな問いについて考えてみるのはどうでしょう?

仕事で成功するために、最も必要な要素とは?

例えば、向上心、素直さ、人の気持ちをつかむ力、etc.

もちろんこの問いに正解がある訳ではありません。思い付く内容はきっと人それぞれでしょう。

それはそれとして、今回紹介したいのは成功に関するこんな故事成語。

運鈍根(うんどんこん)

成功するために必要な要素。幸運と愚鈍と根気。「運根鈍」とも。

「四字熟語の辞典」

幸運と根気というのは何となくわかるのですが、真ん中の愚鈍というのはどういう意図なのでしょうか?

ぐどん【愚鈍】

判断力が鈍く、何をやらせても満足に出来ない様子。

「新明解国語辞典 第七版」

辞書通りに捉えれば、愚鈍と成功は結びつかないようにも思います。

ただおそらくここで意図されているのは、何事も器用にこなすよりも、ちょっと不器用なくらいの人の方がいずれ大成するということなのだと思います。

そんな訳で、眼前の課題が上手くいかずに投げ出したくなってしまったときには、運鈍根の三文字を思い出して、もう一踏ん張り頑張ってみませんか。

気が付けば、何事もソツなく器用にこなす同期を見下ろすような、高みに達することができるかもしれません。

 
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