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Munchausen syndrome

photo credit: Corridor via photopin (license)

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人というのは、多かれ少なかれ他人の関心を得たいもの。

こんなに頑張っている自分をねぎらってもらいたい。こんなにつらい自分をいたわってもらいたい。

ただしそれがエスカレートしてしまうと、こんな精神疾患に行き着いてしまう人も。

Munchausen syndrome

〔精神医学〕ミュンヒハウゼン症候群:病気のふりをしたり自己誘導的に病気となって、入院・手術・治療を求める病的虚言症

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

ミュンヒハウゼン症候群というのは、ただ他人の関心を得たい、そのために病気のふりをすること。

もっとひどい場合には、自分を傷つけたり、毒物を摂取したりして、本当に治療が必要な状況を作り出すこともあるのだそう。

このミュンヒハウゼン症候群自体は精神疾患の一つですが、その根っこにある「いたわってもらいたい、心配してもらいたい、同情してもらいたい」という気持ち自体は誰もが持っているものだと思います。

そういう意味では、精神疾患には至らないとしても、ミュンヒハウゼン症候群の「種」のようなものは全ての人の中に眠っているものなのかもしれません。

われらはなすべきことをなさずにすまし

15052401

『物語 英語の歴史』という本を再読していたら、そこで紹介されていたイングランド国教会の『祈祷書(The Book of Common Prayer)』の英文が目に留まりました。

祈祷書というのは、キリスト教の祈りの言葉を収めた書物のこと。

宗教的な詳細はよくわからないのですが、ここに出てくる英文はシンプルでとても美しく、読んだ後に静かな余韻を残します。

有名なのはこの一節。

Earth to earth, dust to dust, ashes to ashes.

土は土に、塵は塵に、灰は灰に

そして特に印象に残ったのはこの一節。

We have left undone those things which we ought to have done; And we have done those things which we ought not have done; And there is no health in us.

われらはなすべきことをなさずにすまし、なすべきでなかったことをなす。身のうちに健全なる部分は何もなし。

− The Book of Common Prayer

『物語 英語の歴史』(悠書館)より

難しい単語は一つも使われていないのに、説得力を持って心に迫る英文だと思います。

なぜ多くの人は、なすべきことをなさずにすまし、なすべきでなかったことをなしてしまうのか。

人間の不思議をたった三文で表現した祈祷文の一節。他の部分も読んでみたくなりました。

 

物語 英語の歴史
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サッチャーのハンドバッグ

英語の辞書を読む楽しみには二つあって、

一つは「こんな単語があるのか!」とびっくりするような単語に出会うこと。

そしてもう一つは、よく知っている単語に思わぬ意味があるのを発見すること。

通常、辞書を引くときというのは「意味がわからない」単語を調べるので、例えば cat や dog のような項目を見ることはあまりありません。

ですから、そんな日常語に思わぬ意味があるのを見つけると、ちょっと嬉しい気持ちになります。

そんな単語の一つがこちら。

handbag

verb

(Of a woman) verbally attack or crush (a person or idea) ruthlessly and forcefully

「British & World English – Oxford Dictionaries」

handbag はもちろん名詞ですが、動詞として使われると「(女性が)〜を攻撃する」という意味になります。

この用法の源流を探ってみると、もともとはイギリス首相のマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)に対して使われたのが最初のよう。前掲の Oxford Dictionaries の語義の下には次のような但し書きがありました。

1980s: coined by Julian Critchley, Conservative MP, with reference to Margaret Thatcher’s ministerial style in cabinet meetings

もちろんサッチャーが実際にハンドバッグで政敵を叩いた訳ではないでしょうが、’handbag’ というのはちょっとコミカルでありながら、彼女の政治姿勢を巧みに表現したフレーズなのかなと思います。

フィンランド語学習記 vol.295 − 高い、低い

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先日のフィンランド語教室でテキスト『Suomen mestari』を読んでいると、次のような形容詞が出てきました。

korkea(高い) ←→ matala(低い)
leveä(幅広い) ←→ kapea(狭い)
pehmeä(柔らかい) ←→ kova(硬い)

 

意味自体はどれも基本的なものですが、初見の単語が多いです。

初見の形容詞というのは、名詞や動詞に比べると、覚えるのが大変と思うのは私だけでしょうか?

しかしこのくらいの基礎単語はすっと出てくるようにしておきたいもの。

ただ間に英語を置いてみると、このあたりの単語の多くは、すでに日本語に入り込んでいる単語であることがわかります。

フィン
korkea high, tall 高い
matala low 低い
leveä broad, wide 幅広い
kapea narrow 狭い
pehmeä soft 柔らかい
kova hard 堅い

 

例えば soft と hard などというのは、英語を学んでいない人でも意味はわかるところ。

今さらながら英語を学ぶというのは、スタートの時点でアドバンテージがあったのだと思います。

とはいえ、実際に高いものや低いものをイメージしながら、こういう基礎単語をコツコツと覚えるのも、英語以外の外国語を学ぶ楽しみの一つなのかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.294 − プールにて

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フィンランド語で「泳ぐ」は uida(ウイダ)。

[-dA]で終わるのは、タイプ2の動詞。人称ごとの活用は次のようになります。

単数 複数
一人称 uin uimme
二人称 uit uitte
三人称 ui uivat

 

またフィンランド語で「室内プール」は uimahalli(ウイマハッリ)。

前回のフィンランド語教室では、この単語を使った次のような文を扱いました。

Mikko ui uimahallissa.(ミッコはプールで泳ぎます。)
Äiti odottaa Mikkoa uimahallilla.(お母さんはプールでミッコを待っています。)
*äiti(お母さん)、odottaa(待つ)

上の文ではミッコはプールの中にいますので、uimahalli は「〜の中で」を意味する内格[-ssA]の形になっています。

[主格]uimahalli
[内格]uimahallissa

一方、下の文ではお母さんはプールの外にいますので、uimahalli は「〜の表面で」を意味する接格[-llA]の形になっています。

[主格]uimahalli
[接格]uimahallilla

英語で言えば、in the pool/at the pool に当たるこの使い分け。

自然にアウトプットできるようになりたいものですが、なかなか難しいところです。

新しいもの、古いもの

世の中には、例えば Apple Watch が発売されたら真っ先に購入するような、いわゆる「新しいもの好き」な人たちというのがいます。

neophilia 新しいもの好き

*[-philia]は「〜好き」を意味する接尾辞。

いやいや、私は逆なんです、という人もいるでしょう。

その逆にも二通りあって、

例えば「Apple Watch? そんなの買う必要なし! 針の動いていない時計なんて時計じゃない!」などと言う人。

neophobia 新しいもの嫌い

*[-phobia]は「〜嫌い」を意味する接尾辞。

あるいは「時計は祖父の形見の懐中時計を使っています。最近読んだ本は古事記と新約聖書ですねー」などと言う人。

paleophilia 古いもの好き

 

自分はといえば、部屋の中に新しいものと古いものがバランス良く配置されているのが好きなのですが、そんな人を表わす単語はないものでしょうか。

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