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indict はなぜ /ɪndάɪt/ と発音するのか?

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He was indicted for murder.
(彼は殺人罪で起訴された。)

「〜を起訴する、非難する」という意味で使われるこの indict という単語は、ちょっと面白い特徴を持っています。

それはその発音。

綴りからはなかなか想像できないのですが、途中の c を読まず「インダイト」と発音します。

なぜそのような発音になるのでしょう?

そのことが長らく不思議だったのですが、Merriam-Webster のホームページにこの問題(?)に関する記事がのっていました。

We pronounce this word /in-DYTE/ because its original spelling in English was endite, a spelling that was used for 300 years before scholars decided to make it look more like its Latin root word, indictare. Our pronunciation still reflects the original English spelling.

「Why Do We Skip The “C” in “Indict”? − Merriam-Webster Blog」

この記事によると、

1)indict のもともとの綴りは endite だった。

2)しかし学者たちは、300年ほど使われていたその綴り(endite)を、その語源であるラテン語の indictare に近い現在の綴り(indict)に変更した。

3)ただし発音だけはもともとの綴りを反映したものになっている。

綴りは人為的に変えられても、発音はより保守的なので、そのまま残ったということでしょうか。

いずれにしても、中途半端な改変のせいで、英語学習者を迷わせる単語がまた一つ増えてしまったということは確かなようです。

swansong

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まずはちょっとした問題を一つ。以下の作品に共通する点は何でしょう?

  • 夏目漱石『明暗』
  • ルキノ・ヴィスコンティ『イノセント』
  • モーツァルト『レクイエム』

??

小説、映画、音楽という分野の違いはありますが、共通しているのはどれも作者にとって最後の作品であるということ。

このような「最後の作品」を英語では次のように呼ぶことがあります。

swansong

the last piece of work produced by an artist, a musician, etc. or the last performance by an actor, athlete, etc.

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

なぜアーティストにとって最後の作品を swansong(白鳥の歌)と呼ぶのでしょう?

由来を調べてみると、これは「白鳥は普段鳴かないものの、死ぬ間際に美しい歌を歌う」という伝説に由来するのだそう。

。。。ただしこれはあくまで伝説の中のお話。実際には白鳥が鳴いたり歌ったりすることはないようです。

ただそれはそれとして、何だか心が惹かれるフレーズではあります。

アーティストというのは、もし遺作にして最高傑作と呼ばれるような作品を生み出すことができたら、心安らかに最後を迎えることができるのでしょうか?

そればかりは個々の心のうちを覗いてみない限りわかりません。

 
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ファーボール? フォアボール?

ある休日、何となく野球中継を見ていたら、解説の人が「ファーボール、ファーボール」と言うのが、妙に気になります。

ファーボール?

これはファールボール。。。ではなく、いわゆるフォアボール(四球)のこと。

でも、日本の野球解説者には、フォアボールをファーボールと発音する人が多いような気がします。

おそらく、フォアボールよりファーボールの方が発音しやすいのだろうということは理解できます。。。が、フォアボールはあくまでフォアボールであって、ファーボールではないはず!

!?

しかし考えてみると 、four を発音するときには最後の r は強く発音せず、カタカナ表記をするときにも「フォア」ではなく「フォー」と書きます。

ということは、そもそもフォアボールより、フォーボールの方が正しい発音に近いのでしょうか?

ただ思い返してみても、フォーボールという発音を解説や実況で聞いた記憶はありません。

そんなことをつらつらと考えているうち、本場アメリカの発音はどうなっているのだろう?と思い、調べてみると、そもそもフォアボールというのは和製英語であり、英語で「四球」は base on balls または単に walk と言うことが判明。

よって結局 four ball の正しい発音を知ることはできなかった、というそんなお話でした。

「タメ口」は英語で何と言う?

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日本語の中には、外国人に意味を説明するのが難しい単語というのが、いくつかあります。

その一つが「タメ口」という日本語。

日本語を学習していない人に、この概念を伝えるのはかなり難しいような気がします。

その際には、まず日本語には敬体(ですます調)と常体(だ調)というのがあって。。。というところから説明を始めなければならないのかもしれません。

では、この「タメ口」という単語は和英辞書ではどのように定義されているのか?と思い、調べてみたのですが、掲載されている和英辞書を見つけられず。

やはり定義するのが難しいのでしょうか?

それではと思い国語辞書を引いてみると、次のような語義がのっていました。

ためぐち【ため口】

〔「ため」はぞろ目の意の賭博用語からとされる〕対等な関係であるかのような、くだけた言葉づかいの意の俗語的表現。「先輩にーをきく」

「新明解国語辞典 第七版」

「ため」というのは、もともと「ぞろ目」の意味から来ているんですね。

つまり1と1、6と6のように相手と同じ数字、同じ立場であるということ。

いずれにしても、タメ口というのは、相手と対等な立場で話すということなので、必ずしも悪いことではないはずですが、上記の用例「先輩にタメ口をきく」のように文脈によっては too casual というニュアンスがあります。

だとすると、タメ口の英訳としては casual talk あたりがぴったりくるのかもしれません。

もう少し上手い表現の仕方があったら、ぜひ教えてください。

 
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green-eyed monster

photo credit: Green leaf via photopin (license)

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“O, beware, my lord, of jealousy! It is the green-eyed monster, which doth mock the meat it feeds on.”

(ああ、将軍様、どうぞ嫉妬には気をつけてください! それは緑色の眼をした怪物で、餌食とする人間をもてあそぶのですから。)

− William Shakespeare, Othello

『世界文学の名言』(IBCパブリッシング)より

英語の green には、新鮮さ・若々しさなどの他に、嫉妬のイメージがあります。

例えば、辞書で green を引いてみると、こんな用法も。

a green eye

嫉妬深い目

green with envy

ねたみ[うらやましさ、嫉妬]で顔が青い、非常にうらやましい[ねたましい]

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

この「緑=嫉妬」のイメージというのは、日本語にはない英語独特の感覚。

日本語では特に「○色=嫉妬」という結びつきがある訳ではありませんが、もし自由に連想してもらえば、赤や黄色など暖色系の色を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

なおこの「緑=嫉妬」というイメージは、冒頭に引用したシェークスピアのオセロの一節に由来するのだとか。

たった一編の戯曲がもとで、ある色に固有のイメージが付与されてしまうというのは、考えてみるとすごいこと。

これもシェークスピアという天才だからこそ成せる技の一つでしょうか。

 

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ノーテンキ

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誰でも身の回りに一人くらい、考えるよりも先に行動してしまう、そして失敗してもあっけらかんとしている、そんな「ノーテンキ」な人がいるのではないでしょうか。

このように「あの人はノーテンキだなあ」と言うとき、大抵は悪い意味でノーテンキという言葉を使っていると思います。

ただし改めて考えてみると、脳がよい天気だというなら、それは喜ばしいことなのではないでしょうか?

そんな疑問から、ノーテンキという単語を調べてみました。

のうてんき【能天気・能転気】

(「脳天気」とも書く)軽薄で向こうみずなさま。なまいきなさま。また、物事を深く考えないさま。…

「広辞苑 第五版」

軽薄、なまいき…とさんざんな言われようですが、よく見てみるとノーテンキの表記は「能天気・能転気」となっています。

「脳天気」とも書くという注釈はあるものの、もともとは能天気という表記なんですね。

「脳天気」なら頭の中が快晴というイメージがぱっと湧きますが、能天気となるとやや解釈の難しいところ。

能という字は「〜をなしうる」という意味なので、能天気というのは○○を快晴にできるというような意味なのかもしれません。

そうだとすれば、なぜ能天気はネガティブな意味になってしまったのでしょう?

もしかしたら、もともと能天気というのは、他人の評価にかかわらず、自分自身の気持ちを明るく保つことができるという、そんなポジティブな意味だったのではないか?

辞書を眺めながら、ふとそんなことを想像してしまいました。

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