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「アンバランス」は英語で何と言う?

何だかAとBの釣り合いが取れていないように見えるとき、

日本語で「アンバランス」という表現を使うことがあります。

ただし意味の上で日本語のアンバランスに近い英語は unbalance よりも imbalance のよう。

imbalance

a situation in which two or more things are not the same size or are not treated the same, in a way that is unfair or causes problems

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

imbalance というのは「(二つ以上のものの)大きさや扱い方が違う」という意味。

それでは英語の語彙に unbalance という単語は存在しないのでしょうか?

OALD には unbalance という名詞はのっておらず、unbalance という動詞かそこから派生した unbalanced という形容詞しかのっていません。今回は後者の unbalanced を見てみましょう。

unbalanced

  1. [not usually before noun] (of a person) slightly crazy; mentally ill
  2. [usually before noun] giving too much or too little importance to one part or aspect of something

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

unbalanced というのは「(精神的に)おかしくなった」あるいは「(ものの見方が)偏っている」という意味。

比較的ニュートラルな日本語のアンバランスと比べると、ちょっと強い表現になっています。

和製英語と言うほどではないのかもしれませんが、使うときには注意が必要かもしれません。

 
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ローマは一日にして成らず、そしてパリやモスクワも

Wiktionary を読んでいたら、ちょっと面白い記述を見つけたのでシェアしたいと思います。

それは「ローマは一日にして成らず」ということわざについて。

ほとんどの言語でローマのままだが、フランス語は「パリ」、ロシア語は「モスクワ」となっている。

英語 Rome wasn’t built in a day.
フィンランド語 Ei Roomaa päivässä rakennettu.
フランス語 Paris ne s’est pas fait en un jour.
ラテン語 Non uno die Roma aedificata est.
ロシア語 Москва не сразу строилась.

 

Wiktionary「ローマは一日にしてならず」より、一部抜粋

お馴染みのこのことわざ。フランスとロシアでは、自国の首都に置き換えているんですね。

もちろんパリやモスクワは歴史ある大都市ですので、このフレーズにふさわしい風格を備えているのだと思います。

あるいは日本語でも「東京は一日にして成らず」とか「京都は一日にして成らず」と言ってみてもよかったのかもしれません。

このあたりはお国柄というか、国民性の違いなのかもしれませんね。

何だかおもしろい比較だなと思います。

ことわざの中の Jack

英語のことわざにはよく Jack という名前が登場します。

Every Jack has his Jill.(似た者どうし[夫婦])

A jack of all trades is a matter of none.(何でもこなす者は名人にはなれない;多芸は無芸)

All work and no play makes Jack a dull boy.(勉強ばかりで遊ばないと子供はばかになる;よく学び、よく遊べ)

「アンカーコズミカ英和辞典」

英語圏における Jack は、一般に John や Jacob の愛称として使われます。

(John F. Kennedy → Jack Kennedy など)

英語圏のジャックさんと言えば、上記の Kennedy のほか、作家の Jack London や俳優・コメディアンの Jack Black などが思い当たります。

調べてみると、Jack London の本名は John、Jack Black の本名は Jacob となっていました。

それにしても、ことわざの中にたびたび自分の名前が出てくることを、多くの Jack さんはいったいどのように思っているのでしょう?

例えば ‘All work and no play makes Jack a dull boy.’ ということわざが、多くの Jack 少年が宿題をほったらかして遊びに行く口実になっていたりしたら面白いのにと思います。

また日本語にはこのように人名を含むことわざってあるのだろうか?と考えてみたのですが「名無しの権兵衛」くらいしか思いつきませんでした。

。。。これはそもそもことわざではないですね。他にあったら教えていただければ幸いです。

 

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フィンランド語学習記 vol.385 − suomalais-ugrilainen kieli

photo credit: Oksa via photopin (license)

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』にフィンランド語の親戚関係に関する記述が出てきました。

Suomi on suomalais-ugrilainen kieli, ja se on sukua muun muassa virolle, saamelle ja unkarille.
(フィンランド語はフィン・ウゴル語であり、例えばエストニア語、サーミ語、ハンガリー語などと親戚関係にあります。)
*suomi(フィンランド語)、viro(エストニア語)、saame(サーミ語)、unkari(ハンガリー語)

ここではフィンランド語に近い言語として、エストニア語、サーミ語、ハンガリー語の3つが挙げられています。

それでは、これらの言語は実際どのくらいフィンランド語に似ているのでしょう?

その一端を知るため、今回は0〜10の数詞を比較してみました。

フィンランド語 エストニア語 サーミ語 ハンガリー語
0 nolla null nolla nulla
1 yksi üks okta egy
2 kaksi kaks guokte kettő
3 kolme kolm golbma három
4 neljä neli njeallje négy
5 viisi viis vihtta öt
6 kuusi kuus guhtta hat
7 seitsemän seitse čieža hét
8 kahdeksan kaheksa gávcci nyolc
9 yhdeksän üheksa ovcci kilenc
10 kymmenen kümme logi tíz

 

数詞について言えば、フィンランド語にもっともよく似ているのはエストニア語でしょう。

サーミ語は、文字は異なるものの音はフィンランド語に近い感じ。

ハンガリー語は、文字も音もあまりフィンランド語には似ていません。

(ただ0だけは、どの言語もよく似ています。)

他の北欧の言語(スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、アイスランド語)には似ていないフィンランド語ですが、日本語話者の立場からすると親戚の言語があるというだけで何だかうらやましい感じがします。

画家とペンキ屋の違いについて

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フィンランド語の maalari(マーラリ)という単語には「画家」と「ペンキ屋」という二つの意味があります。

初めて知ったときには「へえー、画家とペンキ屋が同じ単語なんだ」と思ったのですが、考えてみると英語でも画家とペンキ屋は同じ painter です。

painter

  1. a person whose job is painting building, walls, etc.
  2. an artist who paints pictures

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

ということは、

He is a painter.

と言われても、彼が画家なのかペンキ屋なのかはわからないということ。

もっとも実際に使われる文には文脈という支えがあるので、本当にどちらかわからないというケースは少ないでしょう。

ただ改めて「画家とペンキ屋の違いは何だろう?」と考えてみると、その違いをきちんと定義するのは案外難しいような気もします。

例えば、画用紙やキャンバスに描く人は画家、建物や壁に描く人はペンキ屋という区別が思い付くかもしれません。

しかし考えてみれば、建物や壁に描く画家だって存在します。

あるいは、一色に塗る人はペンキ屋、カラフルに塗る人は画家という区別が思い付くかもしれません。

しかし考えてみれば、カラフルに塗るペンキ屋もいない訳ではないでしょう。

。。。

それならばいっそペンキ屋さんびいきに、役に立つ仕事をするのがペンキ屋、役に立たない仕事をするのが画家と言ってみるのはどうでしょう?

しかし今この瞬間にも世界中の美術館で人々を愉しませている作品のことを考えれば、役に立たないと言い切ってしまうのもフェアではありません。

結局、きちんと定義しようとすればするほど、画家とペンキ屋というのはそれほど違わないのかもしれない、そんな考えに辿り着いてしまいます。

フィンランド語学習記 vol.384 − 鍵と電話の共通点

photo credit: key via photopin (license)

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フィンランド語には avain(鍵)や puhelin(電話)のように[-in]で終わる単語のグループがあります。

これらの単語にはいったいどのような共通点があるのでしょうか?

??

その答えがフィンランド語の文法書『Finnish: An Essential Grammar』に出ていました。

-in (noun, indicates instrument)

First infinitive Derived word
avata open avain key
puhella talk, chat puhelin telephone
soittaa play soitin (musical) instrument
pakastaa freeze pakastin freezer
palvella serve palvelin server
suorittaa perform suoritin processor
tallentaa save tallennin (e.g. CD) recorder
ohjata regulate ohjain (e.g. display) driver

 

『Finnish: An Essential Grammar』P.335

なるほど、これによるとフィンランド語の[-in]というのは「道具」を意味する接尾辞なんですね。

上の表のように、もとになっている動詞と並べてみると単語の成り立ちがよくわかります。

このような接辞の知識を入れていくことによって、さらに効率的に語彙を増やすことができるのかもしれません。

これから意識してみようと思います。

 

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