フィンランド語学習記 vol.380 − kova pakkanen

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』を読み返していたら、次のような表現が出てきました。

Tämä leipä on kovaa.(このパンは硬い。)
Minulla on kova kiire.(私はとても忙しい。)
*leipä(パン)、kiire(忙しさ)

テキストによると、この kova という単語には具体的に◯◯が「硬い」という意味と抽象的な意味の二つがあるのだそう。

さきほどの例文の場合、上の文ではパンが「硬い」、下の文では何かが硬いという訳ではないので「とても」忙しいくらいに捉えておくのがよいのでしょう。

なおテキストのスキットでは「夏が来ないかなあ」と嘆く人に対して、もう一人の人がこんなセリフを返しています。

… ei minulla oikeastaan ole mitään talveakaan vastaan, jos se on kunnon talvi, niin että on paljon lunta ja kova pakkanen.

(もし冬がきちんとした冬で、たくさんの雪と厳しい氷点下の寒さがあるのなら、冬には本当に何の不満もありません。)

『suomea suomeksi 2』P.24

冬への愛情が溢れ出ています。。。フィンランドの人がみなこのように思っているということはないでしょうが、こんな風に言われたら、冬も毎年喜んでやって来るのではないでしょうか。