cialis viagra online accutane

「ず」と「じ」の違いによって

16072501

ことばというのは生き物なので、すべてが理屈で割り切れる訳ではありません。

日本語にも「そうなっているから、そうなっている」としか言えないような、不思議な決まりごとがたくさんあるように思います。

例えば、次のような表現。

こうずか【好事家】

〔「ず」は「事」の唐音〕普通の人には何の興味も無いような物事に関心を寄せる人

「新明解国語辞典 第七版」

こうじ【好事】

  1. 幸先(サイサキ)がいいと思われる事。「ー魔多し〔=好事にはとかくじゃまが入りやすいものだ〕」
  2. よい行い。「ー門をいでず〔=世間に広まるのは悪い評判やつまらないうわさばかりで、人の善行などはとかくニュースにはなりにくいものだ〕」

「新明解国語辞典 第七版」

「ず」と「じ」の違いによって、すっかり意味が変わってしまいます。

同じ漢字を当てているのに、母音の微妙なずれによって、こんなに意味が変わってしまう単語というのも珍しいのではないでしょうか。

なお辞書によっては、こうず【好事】という読み方ものっていますが、こうじか【好事家】という読み方はのっていません。

よって漢字の読みテストで、好事を「こうず」としても間違いではありませんが、好事家を「こうじか」とすると間違いになってしまいます。

日本語を外国語として学んでいる人にとっては、ある意味ひっかけ問題のようなものかもしれません。

 
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ 新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る

ロッキーⅥ

久しぶりに『ロッキーⅥ』を見ました。

といっても、スタローンの方ではなく、フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキの短編映画です。

この『ロッキーⅥ』は学生の頃に見て、しみじみ「いいなあ」と思った一本。

手持ちの「カウリスマキ Blu-ray BOX」に収録されているのを思い出して、引っ張り出してきました。

わずか8分のこの短編。ストーリーはあってないようなもの。

ロシアの寒村からは大男のイゴールが犬ぞりでボクシングの試合へ。

一方、アメリカからはやせっぽちのロッキーが試合へ向かいます。

試合では、体格差そのままにイゴールがロッキーをこてんぱんに打ちのめす。まあそれだけ。

16072402

16072403

16072404

この突き放したようなユーモアに共感できる人なら、きっとカウリスマキ作品のファンになるのではないかと思います。

またこの映画から政治的・社会風刺的なメッセージを読み取るような解釈もあるようですが、そこまで考えていたのかな?というのが率直な感想。

この世界にたくさんの映画があるのなら、余ったフィルムを使って酔っ払いながらテキトーに作りましたという映画もあってよいのではないでしょうか。

何も全ての映画や芸術が偉大である必要はないと思うのです。

 

キートス!! カウリスマキ Blu-ray BOX 【Part 1】 【初回限定版】
キングレコード (2014-03-26)
売り上げランキング: 47,612

 

キートス!! カウリスマキ Blu-ray BOX 【Part 2】 【初回限定版】
キングレコード (2014-03-26)
売り上げランキング: 23,730

 

フィンランド語学習記 vol.398 − あなたがたは何名様ですか?

16072301

昨日に続きフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットから。

Ravintolassa(レストランにて)

− Kuinka monta henkeä teitä on?(あなたがたは何名様ですか?)

Meitä on vain kolme.(私たちは3人だけです。)

『suomea suomeksi 2』P.44

この表現で面白いなと思ったのが、分格の使い方。

主格 te me
分格 teitä meitä

 

「あなたたち」「私たち」という部分が分格の形になっています。

なぜ主格ではなく分格なのか?

この用法は文法書ではいったいどのように説明されているのだろう?と思って、あれこれ調べてみたのですが、それらしい記述を見つけることはできませんでした。

もちろん理屈がわからなくても、定型表現としてそのまま覚えてしまえばよいのだと思います。

でもどうしても理屈が気になってしまうという。。。困った性格です。

フィンランド語学習記 vol.397 − どなたのお名前で予約をされましたか?

16072201

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットにこんな表現が出てきました。

Ravintolassa(レストランにて)

− Meille on varattu täältä pöytä.(テーブルを予約したものですが。)

Millähän nimellä se on tilattu?(どなたのお名前で予約をされましたか?)

− Jukka Kukkosen nimellä.(ユッカ・クッコネンの名前で。)

*varata(予約する)、tilata(注文する、予約する)

『suomea suomeksi 2』P.44

この表現で面白いなと思ったのが、接格[-llA]の使い方。

主格 nimi
接格 nimellä

 

「どなたのお名前で」「ユッカ・クッコネンの名前で」という部分が接格の形になっています。

接格には「(道具)を使って」という意味もあるので、おそらくはその用法なのだと思います。

Osaatko syödä puikoilla?(あなたは箸を使って食べることができますか?)

ただレストランを「◯◯の名前で」予約をすると言いたいときに、接格を使うというのは思いつかない発想。

このような思いがけない発想に出会うのも語学の楽しみの一つかもしれません。

Pokémon GO の[é]について

この頃、あちこちのニュースでよく取り上げられているのが Pokémon GO の話題。

ゲームの内容や日本での配信開始時期はさておき、気になるのは、

この[é]に付いている点はいったい何なのだろう?

ということ。

[é]という文字はフランス語やその他多くのヨーロッパ言語で使われているものの、英語の正書法に[é]という文字はないはずです。

そこで改めて調べてみると、英語における[é]というのは読み方が特別になるサインなのだそう。

pokemon を予備知識なしに英語のネイティブスピーカーが読むと、多くの場合「ポケモン」ではなく「ポキモン」になってしまいます。

しかし正しくは「ポキモン」ではなく「ポケモン」なのですよ!ということを示すために[é]の文字が使われているんですね。

karaoke がしばしば「カラオキ」と発音されてしまうのと理屈は同じなのだと思います。

とはいえ、英語のネイティブスピーカーも recognize のような単語は /rékəgnὰɪz/ と発音できるのに、pokemon は難しいというのは不思議な感じも。[e]をそのまま /e/ と発音するとき、発音しないときの隠れた法則のようなものがあるのかもしれません。

なお日本語ネイティブによる正しい(?)ポケモンの発音を聞きたい場合は、こちらのページにきれいな発音がアップされていました。思わず聞き惚れてしまいます。

「単3電池」は英語で何と言う?

Mac のワイヤレスキーボードの電池が切れたので、交換していたときのこと、

そういえば「単3電池」というのは、英語で何と言うのだろう?

と気になり、調べてみると、正解は AA battery でした。

なお AA の部分は「エーエー」ではなく「ダブルエー」と読むようです。

「単3」が AA ということは「単2」か「単4」がAなのかな?と思い、その他のサイズも調べてみると次のようになっていました。

単1
単2
単3 AA
単4 AAA
単5
単6 AAAA

 

AとBはいったいどこに行ってしまったのでしょう?

調べてみると、もともとはAやBという電池もあったようなのですが、今では使われなくなってしまったようです。

想像してみると、異なるサイズの乾電池に名前を付けるというのは案外難しいことなのかもしれません。

例えば、ここに大きさの異なる三つの乾電池があるとします。それぞれに「A・B・C」あるいは「1・2・3」という名前を付けてしまうと、その三つよりも大きい乾電池や小さい乾電池、あるいは中間の大きさの乾電池を作ったときの命名が難しくなってしまいます。

さきほどのリストからは、そんな先人の苦労が伝わってくるようにも思います。

cialis viagra online accutane