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フィンランド語学習記 vol.453 − ekologinen

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フィンランド語教室のテキスト『suomen mestari 3』を読み進めています。

前回のエントリーにも書きましたが、文章の内容や出てくる単語はかなり難しくなってきました。

フィンランド語学習記 vol.452 − 単語の切れ目を探す

未知の単語に関しては、短くても長くても、とにかく辞書で調べるよりほかありません。

Kappale 1 には[-nen]の付く形容詞がいくつかまとめられていたので、英訳を調べてみました。

フィン フィン
ekologinen
ympäristöystävällinen
ecological
environmentally friendly
←→ epäekologinen unecological
hyödyllinen useful ←→ hyödytön useless
tarpeellinen necessary ←→ tarpeeton
turha
unnecessary
useless
säästäväinen prudent ←→ tuhlaavainen prodigal
kotimainen domestic ←→ ulkomainen foreign

 

この中では ekologinen のような単語は、英語の知識があれば、その綴りから容易に意味を推測することができます。

学習者としては、文章を読むときにこのような単語が多く含まれていると楽なのですが、一方ではちょっと味気ない感じもします。

外国語として日本語を学んでいる人も、カタカナ語の氾濫に対して同じようなことを感じているのでしょうか?

フィンランド語の文章を読みながら、そんなことがふと頭をよぎりました。

ghost word(幽霊語)

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私たちが国語辞典や英語辞典を使うとき、そこに書いてある内容は「正しい」という前提で眺めることがほとんどだと思います。

そんな私たちの思い込みに一石を投じるのが ghost word の存在です。

ghost word

A word recorded in a dictionary or other reference work which is not actually used.

Oxford Dictionaries

ghost word というのは「辞書にのっているのに、実際には存在しない単語」のこと。

有名な例としては、1934年に出版された『Webster’s New International Dictionary』の第2版に収録された dord という単語があります。

Wikipedia の dord の項目によると、化学用語の編集者であった Austin M. Patterson という人が “D or d, cont./density.”(density という単語を D の項目に入れる)とメモ書きしておいたところ、その “D or d” の部分が dord という単語として誤認識されてしまったのだそうです。

別の編集者が「この単語はおかしい」と気付いたのは1939年だったそうですから、実に5年間も放置されていたことになります。(なお dord が辞書から削除されたのはさらに先の1947年とのこと。)

ただ改めて考えてみると、私たちが辞書を使うとき「探している単語がのっていない」というのはよくあることですが、すでにのっている単語に対して「この単語はおかしいのでは?」と疑うのは、余程の教養と感性がないと難しいように思います。

そういう意味では、誤ってのせてしまったことをどうこう言うより、その誤りに気付いた編集者こそすごい!と言えるのではないでしょうか。

mt, nt

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一説によると、膨大な数の英単語の中で綴りが[-mt]で終わる単語はたった一つしかないそうです。

その単語とは?

??

??

正解はこちら。

dreamt

(英)dream の過去形・過去分詞

「ウィズダム英和辞典 第3版」

もちろん dream の過去形・過去分詞にはより一般的な dreamed という形もあります。

この dreamt は、語義の中に(英)とあることからもわかるように、主にイギリスで使われている形。

ただこれは他の国ではあまり使われないということであって、イギリス国内だけで見れば、最近は dreamt より dreamed の方が優勢であるとのこと。

またこのイギリス風の[-t]のもう一つの代表選手は次の単語でしょう。

learnt

(英)learn の過去形・過去分詞

「ウィズダム英和辞典 第3版」

この[-t]は当然どんな動詞にも付けることができるという訳ではありません。

例えば dream と同じ[-eam]で終わる動詞には scream(叫ぶ)がありますが、こちらには screamt という形はありません。また learn と同じ[-arn]で終わる動詞には earn(稼ぐ)がありますが、こちらには earnt という形はありません。

あくまで単語ごとにルールが決まっているのは、いかにも不規則好きな英語らしいと思います。

甘い味は何の味?

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あなたが国語辞典の執筆者になったと想像してみてください。

そして【甘い】の項目に「◯◯のような味」という語釈を書きたいとします。

◯◯に入る単語を一つ挙げるとしたら、何を選びますか?

??

??

ふとそんなことを思い付いて、手持ちの国語辞書を横断してみました。いくつか引用してみたいと思います。

あまい【甘い】

砂糖のような味がする。また、塩味がうすい。

「角川必携国語辞典」

まずは砂糖。たしかに「甘い」のスタンダードと言えば砂糖でしょう。

 

あまい【甘い】

砂糖や蜜のような味がする。

「ベネッセ表現読解国語辞典」

続いて蜜。自然界にあるという意味では、ブレのない味と言えるかもしれません。

 

あまい【甘い】

砂糖や蜜(ミツ)のように、舌に快く感じられる(抵抗感を与えない)味だ。

「新明解国語辞典 第七版」

またまた砂糖と蜜。「抵抗感を与えない」というのは新明解らしい一歩突っ込んだ語釈でしょうか。

 

あまい【甘い】

砂糖・あめなどの味がするさま。

「広辞苑 第五版」

今度はあめが登場。でも甘くないあめだってありますよね?

、、、とこういう突っ込みを避けるために、砂糖と蜜ばかり出てくるのかもしれません。

チョコレートくらいは出てくるのかなと思ったのですが、案外保守的な記述になっているのだなという印象。

自分だったら、どんな例を挙げるかなと考えてみたところ、

あまい【甘い】

ようかんやバウムクーヘンのような味。

アメリカのチョコレートは日本のチョコレートよりー

「しろくま国語辞典」

こんな感じになりました。みなさんだったら何を選びますか?

「混ぜる」を意味する mix と blend の違いとは?

複数の果汁を混ぜて作ったジュースはミックスジュース(mixed juice)。

複数のコーヒー豆を混ぜて作ったコーヒーはブレンドコーヒー(blended coffee)。

逆にブレンドジュースやミックスコーヒーという名前はあまり聞いたことがありません。

そもそも「混ぜる」を意味する mix と blend の違いとは何なのでしょう?

まずは英語辞書を引いてみました。

mix

Combine or put together to form one substance or mass.

Oxford Dictionaries

blend

Mix (a substance) with another substance so that they combine together.

Oxford Dictionaries

これだけではどうもよくわからず。

blend の語義に mix が使われているということは、お互いに入れ替え可能な単語ということなのでしょうか?

さらにあれこれ調べていると、次のような記述を発見しました。

mix と blend, mingle

mix は混ぜ合わせて均質なものを作るという意で、各成分は識別できる場合も、できない場合もある。blend は mix より(かたく)で、なめらかに混ぜ合わせて望みどおりの性質・味・素材を作り出すこと。mix と比べてより完全に混ざることをいう。mingle は小さいものがより大きいものに混ざったり、単に混ざるだけで各成分が識別できる場合にいう。

「ウィズダム英和辞典 第3版」

これをまとめると、

  • blend → もとの成分がわからない
  • mingle → もとの成分がわかる
  • mix → どちらもあり

ということに。

結論としては、mix はもともと幅広い意味を持っていて、blend は mix の中に含まれるということなのだと思います。

牛を丸ごと一頭食べたときには

photo credit: Joaquin Villaverde Photography Relax! via photopin (license)

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英語では、通常「◯肉」を意味する英単語は、もとの動物を意味する英単語とは別になっています。

動物 ◯肉
cattle
(cow)
beef
pig pork
sheep
(lamb)
lamb
mutton

 

ただし chicken だけは例外で、一語で「にわとり」と「鶏肉」の両方を意味します。

これはなぜなのでしょう?

一つ思い付いたのは、にわとりというのは「牛、豚、羊」に比べると小さくて、欧米では原形をとどめたまま(いわゆる丸焼き)食べられることもあるので、区別しないのが自然なのかなということ。

昔、読んだマーク・ピーターセンの「日本人の英語」には次のような例文が出ていました。

I ate chicken.(私は鶏肉を食べた。)
I ate a chicken.(私はにわとりを一羽食べた。)

a を付けると、まるごと一羽を食べたというイメージになってしまうんですね。

それでは、牛を丸ごと一頭食べたときにはどのように表現したらよいのでしょう?

I ate a beef.
→ × beef は不可算名詞です。

I ate a cattle.
→ × cattle は集合名詞です。

I ate a cow.
→ 厳密には cow は畜牛ではなく乳牛ですが、これが一番自然?

ちなみに牛一頭からは約200kgの肉が取れるとのこと。
(200gのステーキ1,000枚分)

大食漢の英語ネイティブにぜひ正解を聞いてみたいものです。

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