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木枯らし1号

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二つの台風が過ぎ去ったら、いつの間にか秋が深まっていた。そんな感じのここ数日。

昨日10月30日には東京で木枯らし1号が吹いたとのニュースもありました。

こがらし[木枯らし・×凩](名)

秋の末から冬のはじめにかけてふく、冷たい風。

「三省堂国語辞典 第七版」

三国によると、木枯らしというのは「秋の末から冬のはじめ」に吹く風とのこと。

ということは秋が深まっているどころか、もう冬が始まりつつあるのかもしれません。

それにしても「木枯らし1号が吹いた」と発表するときの、木枯らしというのはいったいどのように定義されているのでしょう?

何となく冷たい風が吹いたなあ、ということではないですよね、おそらく。

調べてみると、東京地方の木枯らし1号は次のように定義されていることがわかりました。

  • 10月半ばから11月末までの間。
  • 気圧配置が西高東低の冬型になっている。
  • 風向が西北西~北。
  • 最大風速が、おおむね8メートル以上。

日本気象協会 tenki.jp」より

細かな指定はありますが、風の冷たさは問題になっていません。

あくまでもその他の外的要因で木枯らしを決めるんですね。

いずれにせよ、冬が目の前に近づいていることは間違いなさそうです。

ただ10月は雨の日が多かった分、11月は少しでも暖かな秋晴れの日があると良いのですが。。。果たしてどうなるでしょうか。

 
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じゃんけんの仲間たち

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「じゃんけん」を国語辞書で引いてみたら、次のような意味が出ていました。

じゃんけん[じゃん(拳)](名・自サ)

拳の一つ。片手で石・紙・はさみの形をまねて勝負する遊び。「じゃんけんぽん」とかけ声をかけてする。

「三省堂国語辞典 第七版」

ここで気になったのは最初の「拳の一つ」という記述。

拳の一つということは、この世界にはじゃんけん以外にも多くの〇〇拳があり、じゃんけんはその中の一つということなのでしょうか?

??

まずは辞書の「拳」の項目を見てみましょう。

けん[拳](名)

①手・指などで いろいろの形を作って勝負を争う遊び。例、きつねけん。

②拳法。

「太極ー」

「三省堂国語辞典 第七版」

さっそく、きつねけんという言葉が出て来ました。これは何でしょう?

きつねけん[(×狐)拳](名)

拳の一種。両手で、キツネ・庄屋・鉄砲のまねをして勝ち負けを争う遊び。

「三省堂国語辞典 第七版」

調べてみると、この狐拳というのはじゃんけんと同じような三すくみの拳遊び。

キツネは庄屋に勝ち、庄屋は鉄砲に勝ち、鉄砲はキツネに勝つというルールになっているのだそう。

また新明解国語辞典にはこんな「拳」ものっていました。

むしけん【虫拳】

「じゃんけん」の一種。手の親指をカエル、人さし指をヘビ、小指をナメクジにたとえて勝負を争う。

「新明解国語辞典 第七版」

この虫拳では、カエルはナメクジに勝ち、ヘビはカエルに勝ち、ナメクジはヘビに勝つというルールになっているとのこと。

しかしカエルがナメクジに勝ち、ヘビがカエルに勝つのはわかりますが、ナメクジがヘビに勝つ理由がよくわかりません。ナメクジはヘビの弱点を押さえているのでしょうか?

ただそんなこと言ったら、じゃんけんで紙(パー)が石(グー)に勝つというのもやや強引なルールではあります。よってこのようなルールは「そうなっているからそうなっている」ということにして、それ以上追求しないのが賢い態度と言えるでしょう。

なお調べてみると、今回紹介した「狐拳」「虫拳」以外にも様々な拳があることがわかります。興味のある人はお気に入りの拳を探してみてください。

 
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黒染め

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大阪の高校生が生まれつき茶色い髪の毛を「黒染め」するよう何度も指導され、精神的な苦痛を受けたとして大阪府を相手に訴訟を起こしたというニュースが報じられています。

今回のニュースを聞いたときに、この「黒染め」という言葉が、三省堂国語辞典の編者である飯間浩明さんの著書『辞書には載らなかった 不採用語辞典』に取り上げられていたことを思い出しました。

この本で「黒染め」の用例として紹介されているのは、著者がバスの中で聞いた大学生の会話。彼らは就職活動のために黒染めした友人について話しています。

また本書には、著者が「黒染め」を実際に辞書の見出し語として採用するとしたら、こんな感じになるのではないかという語釈も紹介されています。

いったん脱色したり、別の色に染めたりした髪を、黒に染め直すこと。また、その染料。

この本はあくまで不採用語を紹介する本なので、この黒染めという単語は実際の辞書(三省堂国語辞典)には掲載されていません。

ただこのような意味における黒染めという表現を耳にしたり、使ったりしたことがあるという人は案外多いのではないでしょうか。

私も職場にアルバイトで来ている大学生の子が「黒染めしましたよー」なんて言っているのを聞いたことがあります。

しかし今回の大阪の高校生のニュースにおける「黒染め」は、黒に染め直すという意味ではなく、もともと黒ではないものを黒に染めるという意味で使われています。

よってその意味も含めるならば、

黒以外の髪を黒に染めること。

あるいは、

黒以外の髪を黒に染めること。学校における指導の一環として強制されることもある。

などという語釈を付け加える必要があるのかもしれません。

いずれにせよ、黒染めという言葉がこれほど公の場に登場したことはこれまでなかったように思います。良くも悪くも、これから市民権を得ることになるのでしょうか?

 

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フィンランド語学習記 vol.509 − 安楽死させる人

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いよいよ来週から六本木のTOHOシネマズで「フィンランド映画祭 2017」が始まります。

フィンランド映画祭 2017

映画祭のオープニング作品になっているのが『ペット安楽死請負人』という作品。物騒なタイトルですが、いったいどんなストーリーなのでしょう?

予告編から映画の雰囲気はよく伝わってきますが、ストーリーはよくわからず。そこは映画館に行って確かめたいと思います。

なおこの作品、フィンランド語の原題は「Armomurhaaja」、英語のタイトルは「Euthanizer」となっています。

ただ手元の辞書を引いても armomurhaaja という単語は出ていません。

こういうケースは大抵複合語なので、切れ目を探して前後に分割します。

すると armo は「思いやり」、murhaaja は「殺人者」の意味であることがわかりました。

フィン
armo mercy 思いやり
murha n. murder 殺人
murhata v. murder 人を殺す
murhaaja murderer 殺人者

 

思いやりの殺人者とは、英語の euthanizer や mercy killer と同じ「安楽死させる人」の意味なのでしょう。

それにしても英語の murder とフィンランド語の murha は綴りがよく似ています。もしかしたら同じ語源の単語なのでしょうか?

と、そんな話はさておき、フィンランド映画祭のチケットはオンラインで購入することもできます。

日本ではなかなか見ることができないフィンランドの映画をまとめて見ることができる貴重な機会。

興味のある方はぜひチェックしてみてください!

フィンランド映画祭 2017


フィンランド語学習記 vol.508 − 芸術と文化を作る人(2)

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昨日のエントリーでは「〜する人」を意味するフィンランド語の接尾辞[-jA]の付く単語から、もとの動詞を取り出してみました。

laulaja(歌手)→ laulaa(歌う)

フィンランド語学習記 vol.507 − 芸術と文化を作る人

今回は逆に動詞の方から[-jA]の形を作る手順を確認してみたいと思います。

手順そのものは非常にシンプル。

  1. 語幹をもとめる
  2. 語幹に[-jA]を付ける

ただ語幹のもとめ方は動詞のタイプによって異なるので、まずはフィンランド語の動詞のタイプをおさらいしておきましょう。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

各タイプごとの語幹のもとめ方は次のとおり。

ステップ1 ステップ2
タイプ1 おしまいの[A]を外す kpt交替のチェック
タイプ2 おしまいの[dA]を外す
タイプ3 おしまいの2文字[lA, nA, rA, tA]を外し
[e]を添える
逆kpt交替のチェック
タイプ4 おしまいから2文字目の[t]を外す 逆kpt交替のチェック
タイプ5 おしまいの[A]を[se]に変える
タイプ6 おしまいの[tA]を[ne]に変える 逆kpt交替のチェック

 

この2つのステップを昨日取り上げた単語に適用してみます。

T1 laulaa(歌う) → laula → laulaja(歌手)
T1 puvustaa(衣装を調達する) → puvusta → puvustaja(衣装係)
T1 lavastaa(舞台を作る) → lavasta → lavastaja(舞台美術家)
T1 katsoa(見る) → katso → katsoja(観客)
T2 käydä(訪問する) → käy
→ *kävi
*これだけ過去語幹?
→ kävijä(訪問者)
T3 taiteilla(芸術作品を作る) → taiteile → taiteilija(芸術家)
T3 näytellä(演じる) → näyttele → näyttelijä(俳優)
T4 ohjata
(監督する、演出する)
→ ohjaa → ohjaaja
(監督、演出家)
T4 valokuvata(写真を撮る) → valokuvaa → valokuvaaja(写真家)

 

この中で気を付けなければならないのが、語幹が[e]で終わる動詞。

これらの動詞は[-jA]をつける際に語幹末尾の[e]が[i]に変わります。

taiteilla → teiteile → taiteilija
näytellä → näyttele → näyttelijä

それぞれ *taiteileja, *näyttelejä にはなりませんので、この形を作るときには注意が必要です。

フィンランド語では、新しく覚えた単語が、実はすでに知っている単語の派生形だったというケースがよくあります。

それだけに今一度、語形変化のパターンをきちんと押さえておくことで、語彙力の増強にもつながるのではないかと思います。


フィンランド語学習記 vol.507 − 芸術と文化を作る人

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フィンランド語教室のテキスト『suomen mestari 3』に芸術と文化(taide ja kulttuuri)に関する語彙がまとめられているページがあります。

案外知らない単語が多いなあ、、、と思いつつ、今日もめげずに語彙を増やす作業に取り組んでいます。

今回はその中から芸術や文化を作る人(tekijä)に関する語彙を拾ってみました。

フィン
taiteilija artist 芸術家
näyttelijä actor 俳優
laulaja singer 歌手
ohjaaja director 監督、演出家
puvustaja costumer 衣装係
lavastaja set designer 舞台美術家
valokuvaaja photographer 写真家
katsoja spectator 観客
kävijä visitor 訪問者

 

フィンランド語の[-jA]は、英語の[-er]と同じように「〜する人」という意味を作る接尾辞。

例えば、laulaja(歌手)という単語には対応する laulaa(歌う)という動詞があります。

他の単語にも同じように対応する動詞があるのだろうかと思い、調べてみました。

taiteilija(芸術家) taiteilla(芸術作品を作る)
näyttelijä(俳優) näytellä(演じる)
laulaja(歌手) laulaa(歌う)
ohjaaja(監督、演出家) ohjata(監督する、演出する)
puvustaja(衣装係) puvustaa(衣装を調達する)
lavastaja(舞台美術家) lavastaa(舞台を作る)
valokuvaaja(写真家) valokuvata(写真を撮る)
katsoja(観客) katsoa(見る)
kävijä(訪問者) käydä(訪問する)

 

一応すべての人から動詞を取り出すことができました。

こんな風に派生語を取り出してみる作業は、語形変化のちょっとした練習になりますし、結果として語彙も増えるので一石二鳥の練習と言えるかもしれません。


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