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lollygag

17102501

秋から冬へと向かうこの時期に一度は思い出すのがアリとキリギリスの話。

夏は歌って過ごしていたキリギリスたちも、そろそろしんどくなってきた頃かもしれません。

日本人の多くは勤勉を美徳とするアリタイプなのかもしれませんが、ひねくれ者の自分はキリギリスにシンパシーを感じてきました。

あくせく働くだけが人生じゃないし、のらりくらりと生きたっていいじゃないですか。

のらりくらり(副・自サ)

①要点をはっきりさせないようす。ぬらりくらり。

「ー(と)言いのがれる」

②なまけて何もせずに暮らしているようす。

▽のらくら。

「三省堂国語辞典 第七版」

さて先日、この「のらりくらり」の②の意味を日本語が母語ではない人に説明しようとしたのですが、なかなかぴったりの表現が思いつきません。

和英辞書に出てくる idly, aimlessly などの副詞は、どうもしっくりこない気がします。

その場はギブアップし、自宅に帰ってからもう少し調べてみたところ、これはどうだろう?という単語を見つけました。

lollygag (also lallygag)

VERB

North American
informal

Spend time aimlessly; idle.

‘she goes to Arizona every January to lollygag in the sun’

Oxford Dictionaries

意味もさることながら、ロリギャグという音の響きには何となく、のらくら感(?)が含まれているような気がしませんか。

独特な語感で一度聞いたら記憶に残る英単語です。

ひとつ残念なのは当然一般的に使われている単語ではないということ。

例文にあるように冬にアリゾナの太陽の下で lollygag するような人が増えれば、この単語ももっと普及するのでしょうか。

船の性別

17102401

She is a fine ship.

立派な船だ

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

英語では船に対して代名詞 she を使うことがあります。

現在では it を使う方が普通のようですが、船に愛着のある人(船員さんなど)は she を選ぶこともあるとのこと。

なぜ船が女性なのか? これには諸説あって、例えば「維持費がかかるから」とか、ハラスメントになってしまいそうな説も多々あるのであまり深入りはしないでおきます。

その優美な姿を女性に例えたくらいのところで何となく納得しておくのがベストかもしれません。

この「船=女性」というのは勝手に万国共通のイメージかと思っていたのですが、先日読んだ北村太郎さんの詩集にこんな一節がありました。

船は

アメリカやヨーロッパでは女性だが

ニホンでは、丸、というくらいだからおとこなのか

あの貨物船

どうみてもうつむいている老いたる浮浪者だった

北村太郎『港の人』P.50

言われてみれば、日本語ではたしかに船の名前に「丸」を付けることがよくあります。

まる[丸]

,,,

三(接尾)男の子・刀・船などの名前にそえることば。「牛若ー」

「三省堂国語辞典 第七版」

三国によれば「丸」というのは「男の子・刀・船」などの名前に添える言葉となっています。

もちろん「〇〇丸」は現代においてよくある男の子の名前とは言えませんが、歴史上有名な人物の幼名が「〇〇丸」というケースはよくあります(梵天丸→伊達政宗とか)。

それにしても「船=女性」というイメージを、まさか日本語に覆されるとは思いませんでした。先入観というのは怖いものですね。

 

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How about going to a cinema with me this weekend?

17102301

突然ですが、自分が次のように誘われたと想像してみてください。

1) How about going to a cinema this weekend?
2) How about going to a cinema with me this weekend?

(1)の誘われ方と(2)の誘われ方には何か違いがあると感じたでしょうか?

??

なぜ、こんなことを聞いたかというと、ある英和辞典にこんな説明が出ているのを見つけたから。

How about going to a cinema with me this weekend?

今週の週末、僕と映画に行かない(♡ with me をつけると相手は断りにくくなることもある)

「オーレックス英和辞典 第2版」

with me を入れただけで断りにくくなる?

本当かな?とも思ったのですが、冷静に考えてみると確かに with me のある方が断りにくいような気もしてきます。

その心理を分析してみると、How about going to a cinema this weekend? に No と言う場合は単に「映画」に対して No と言っている感覚なのに、How about going to a cinema with me this weekend? に No と言う場合は「あなたと一緒」に対して No と言っている感覚が生まれるのかもしれません。

そうだとすれば、後者の方が断りにくいと言うのは納得できます。

(もっとも言われた相手が嬉しいかどうかは全くの別問題ですが。。。)

本当にこんな一言を添えるだけで相手の行動が変わってしまうのだとしたら、私たちが普段何気なく使っている言葉には良くも悪くもすごい潜在力が秘められているのだなと思います。

 
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忘れん坊

<17102201

先日、ある約束を忘れてしまった知り合いの人が「私、忘れん坊なんですよ」と言っていました。

忘れん坊って何だか素敵な日本語ではないでしょうか。

これは辞書にのっている言葉なのだろうか?と思い、調べてみるときちんと出ていました。

わすれんぼう[忘れん坊](名)

〔俗〕ものごとを忘れやすい人。わすれんぼ。

「三省堂国語辞典 第七版」

日本語にはこの「忘れん坊」の他にも[ーん坊]の付く言葉がたくさんあります。

辞書からざっと拾ってみました。

  • あかんぼう[赤ん坊]
  • あばれんぼう[暴れん坊]
  • あまえんぼう[甘えん坊]
  • あわてんぼう[慌てん坊]
  • いやしんぼう[卑しん坊]
  • おこりんぼう[怒りん坊]
  • かくれんぼ[隠れん坊]
  • きかんぼう[利かん坊]
  • くいしんぼう[食いしん坊]
  • くろんぼう[黒ん坊]
  • けちんぼう[けちん坊]
  • さくらんぼ[桜桃・桜ん坊]
  • しわんぼう[吝ん坊]
  • たちんぼ[立ちん坊]
  • とおせんぼ[通せん坊]
  • わすれんぼう[忘れん坊]

これらの[ーん坊]に共通する意味は何でしょう?

三国ではこの[ーん坊]という造語成分そのものも見出し語になっているので、そちらを参照してみました。

ーんぼう[(ん坊)](造語)

①困った性質の人を呼ぶことば。

「あまえー・あわてー・けちー・忘れー」

②そういうすがたやかっこう、行動(をしている人)。

「赤ー〔=赤ちゃん。赤いから言う〕・はだかー・立ちー・かくれー」

③動植物をしたしんで言うことば。

「あめー・さくらー・つくしー」

▽んぼ。

「三省堂国語辞典 第七版」

さきほど並べた[ーん坊]の付く言葉の多くは、上記の分類で①の「困った性質の人を呼ぶことば」に当たります。

ただ「怒りん坊」と言われると「短気な人」より柔らかい感じがしますし、「慌てん坊」と言われると「そそっかしい人」より愛嬌があるような気がします。

そういう意味で[ーん坊]というのは、私たち人間のマイナスな一面を暖かく受け入れてくれる、貴重な日本語なのではないでしょうか。

 
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atlas(アトラス)

17102101

昔から地図を眺めるのが好きでした。

風変わりな地名を見つけたり、そこに住む人々の暮らしを想像したり。

地図というのは私たちの手元に置くことのできるコンパクトな「世界」であり、その楽しみ方は眺める人の数だけ無限にあるような気がします。

机の脇には昔アメリカで購入した World Atlas の本が置いてあるのですが、英語の地図帳を眺めていると「この地名は英語ではこんな風に表すんだ」というような発見もあります。

World Atlas の atlas というのは「地図帳」の意味。地図一枚なら map ですが、それがたくさん集まると atlas になります。

この atlas という英単語にはいったいどのような由来があるのでしょう?

オンラインの語源辞書『Online Etymology Dictionary』には次のような記述が出ています。

atlas

“collection of maps in a volume,” 1636, first in the title of the English translation of “Atlas, sive cosmographicae meditationes de fabrica mundi” (1585) by Flemish geographer Gerhardus Mercator (1512-1594), who might have been the first to use this word in this way. A picture of the Titan Atlas holding up the world appeared on the frontispiece of this and other early map collections.

「Online Etymology Dictionary」

atlas(アトラス)というのはもともとギリシア神話の神様の名前。ゼウスとの戦いに敗れた彼はその巨大な体で世界を支える役割を担わされました。

この atlas と地図帳のつながりを作ったのは、いわゆるメルカトル図法で有名なフランドルの地理学者メルカトル。

彼が16世紀末に編纂した地図帳の表紙に atlas の姿を描き、本のタイトルにも atlas を入れたことで、後年、地図帳を意味する一般名詞として定着したのだそうです。

なおアトラスという単語は日本語の中にも入り込んでいます。

アトラス(名)〔atlas〕

地図を本の形にまとめたもの。地図帳。

→:マップ。

「三省堂国語辞典 第七版」

世界を支え続けたアトラスはやがて年をとり、その苦行から逃れるため、自らメデューサの首を見て石になったという伝説もあるのだとか。

そんなアトラスの名前は今や世界中の地図帳に冠されています。これは長年の苦行に報いて与えられた名誉の一つなのかもしれません。

 
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フィンランド語学習記 vol.506 − 新しい睡眠薬

17102001

「日本では成人の5人に1人が慢性的な不眠を抱えている。」

以前にそんなニュースを読んだことがあります。

5人に1人というのはもちろんかなりの割合ですが、諸外国と比べたときにこの数字は突出して高いのでしょうか?

先日、フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」を読んでいたら、フィンランド人の多くも不眠に悩んでいるという記事が出ていました。

Uusia unilääkkeitä testataan

Monet nukkuvat huonosti. Jopa miljoona suomalaista kärsii uniongelmista.

Nyt testataan uudenlaisia unilääkkeitä. Ne parantavat unen laatua. Lääkkeet eivät tee muistia huonoksi.

Potilaan ei ehkä tarvitse käyttää uudenlaisia unilääkkeitä kauan. Uniongelmat voivat uusien lääkkeiden avulla loppua kokonaan.

Tämä on hyvä uutinen ihmisille, jotka nyt tarvitsevat unilääkettä joka yö.

Uudenlaiset unilääkkeet tulevat apteekkiin ehkä 2 tai 3 vuoden päästä.

新しい睡眠薬がテストされる

多くの人がよく眠れていない。100万人ものフィンランド人が睡眠障害に苦しんでいる。

今、新しい睡眠薬がテストされている。その薬は睡眠の質を改善し、記憶に悪い影響を与えたりはしない。

患者はおそらく長く新しい睡眠薬を使う必要はない。睡眠障害は新しい薬の助けによって、完全に治る。

このことは、今、毎晩睡眠薬を必要としている人々にはよいニュースだ。

新しい睡眠薬は2〜3年後に薬局に届けられる。

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kokonaan wholly 完全に
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今回の記事中、100万人のフィンランド人が睡眠障害を抱えているという記述があります。

フィンランドの人口は約550万人ですので、睡眠障害を抱えている人の割合は5.5人に1人。

だとすれば、計算上は日本とほぼ同じ割合になります。

睡眠の問題というのは万国共通の悩みなのかもしれませんね。

Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

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