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ウサギのツノ

この頃はとにかく忙しい。。。

など、日常会話でもよく使う「とにかく」という単語。

ひらがなのまま使うのが普通でしょうが、漢字に変換すると「兎に角」という字になります。

なぜ「とにかく」が「ウサギのツノ」になるのでしょう?

語源由来辞典によると、これは「兎角亀毛」という仏教用語に由来するのだとか。

これは文字通り「兎の角」や「亀の毛」のようにありえないものを意味する言葉。

一説によると夏目漱石が初めて使ったとも、あるいは漱石以前からあった用法を漱石が広めたとも言われています。

おそらく遊び心から生まれたこんな用法がすっかり日本語に定着しているというのもおもしろいことですね。

また、この「とにかく」を新明解で調べると、次のような語義がのっていました。

とにかく【兎に角】

そうなる(する)に至ったいろいろな事情はさておいて、さしあたっての状況や結論を述べる様子。

表記「{左右}」とも書く。

「新明解国語辞典 第七版」

「左右」とも書く?

今、このブログを書いている Mac で「とにかく」を漢字に変換しても「左右」は候補に出てこないのですが、「とかく」を変換したら「左右」が出てきました。

これはとにかくの語義「いろいろな事情はさておいて…」の「いろいろな事情」の部分を「左から右まで」という形で表わしたもののよう。

「とにかく」というたった一つの言葉から、さまざまな世界が広がっています。

 
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フィンランド語学習記 vol.312 − テレビからやって来る

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フィンランド語で「来る」は tulla(トゥッラ)。

フィンランド語教室で使っているテキスト『suomea suomeksi』にこの tulla のおもしろい使い方が出てきたので取り上げてみたいと思います。

それはこんなスキットの中に。

Voitko avata television. Sieltä tulee kohta vanha suomalainen elokuva.
(テレビを付けてくれませんか? すぐに古いフィンランドの映画が始まります。)

*voida(できる)、avata(開ける)、tulla(来る)、kohta(すぐに)、vanha(古い)、suomalainen(フィンランドの)、elokuva(映画)

後半の文に出て来る tulee は tulla の三人称単数の形。

tulla(来る)

単数 複数
一人称 tulen tulemme
二人称 tulet tulette
三人称 tulee tulevat

さきほどのスキットの後半の文を英訳との対比で見てみると、次のようになります。

フィン Sieltä tulee kohta vanha suomalainen elokuva.
from there comes soon old Finnish movie.

 

逐語訳すると「古いフィンランドの映画がテレビからやって来る」というような形になっています。

これは日本語や英語とは全く異なるフィンランド語独特の感覚。

こういう文に接すると「外国語だなあ」と嬉しい気持ちになります。

とはいえ、話すときや書くときにこの形を思い付くのは相当難易度が高い!と思います。

Narcissism Redefined(ナルシシズム再定義)

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単語の意味というのは時代とともに移り変わっていくもの。

もともと良い意味だった単語が悪い意味になったり、悪い意味だった単語が良い意味になったり。

例えば、nice という単語は、シェークスピアの時代までは stupid(!)の意味で使われていたようです。

よって、今はネガティブな響きを持っている単語も、100年の後には、ポジティブな意味を持っているかもしれません。

例えば、narcissism(ナルシシズム)という単語。

現代ではあまりよい意味を持っていないことはご承知のとおり。

narcissism

an exceptional interest in or admiration for oneself, esp one’s physical appearance

「Collins Dictionary」

上記語義を引用した Collins Dictionary のブログでこの narcissism の再定義が提案されていました。

Narcissism Redefined – Blog – Words & Language – Collins Dictionary

『The Narcissist Test』という本の著者 Dr Craig Malkin によると、narcissism には次のような恩恵があるそうです。

gregariousness, happiness, motivation, ambition, creativity, the capacity to quickly recover from loss and tragedy—and even a greater ability to give and receive help in our relationships.

(社交性、幸福感、モチベーション、成功願望、創造性、喪失感や悲しい事態からすぐに回復する能力、そして人間関係において援助を与えたり受け取ったりするさらに大きな力)

もちろんこのようによい面ばかりではなく、過度のナルシズムに問題があることは、引用記事中でも指摘されています。

そのことも踏まえ、提唱された新しい narcissism の定義は次のとおり。

narcissism

a universal human tendency, the drive to feel special. Pathological when excessive (see extreme narcissism).

「Collins Dictionary Blog」

universal human tendency(人間すべてに共通の性向)とはなかなか大胆な定義だと思います。

納得できるような、できないような。みなさんの意見はいかがでしょう?

TEDTalks − サキ・マフンディクワ「古代アフリカのアルファベットに宿る優美と洗練」

photo credit: Axum22 via photopin (license)

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子どもの頃から「文字」が大好きで、動物園に行っても動物そっちのけで看板ばかり見ているような子どもでした。

なので、今でも未知の文字に出会うと、とてもわくわくした気持ちになります。

今回紹介する TEDTalks の動画「Ingenuity and elegance in ancient African alphabets(古代アフリカのアルファベットに宿る優美と洗練)」にはそんな未知の文字がこれでもかとばかりに登場します。

例えば、動画の中にも登場するエチオピア文字。

人が踊っていたり、

ደ ዱ ዲ ዳ ዴ ድ ዶ ዷ

変なのがぶらさがっていたり、

ጨ ጩ ጪ ጫ ጬ ጭ ጮ ጯ

見ているだけで楽しくなる愉快な文字の世界。

現代の日本ではさまざまな言語を学ぶことができますが、アフリカの言語となるとあまり触れる機会がないのではないでしょうか。

そんな未知の言語、未知の文字を垣間みることのできる8分少々の動画。おすすめの一本です。

「ご笑納ください」は英語で何と言う?

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例えば、お中元やお歳暮を贈るとき、

「ご笑納いただければ幸いです」

という一文を添えることがあります。

何となく「笑」の一文字が浮いているようにも思えるのですが、ここには次のような気持ちが込められているよう。

しょうのう【笑納】

贈物をする時、つまらない物だが笑って納めてくださいという気持で使う語。「御ー下されば幸いです」

「広辞苑 第五版」

日本語の挨拶文というのは本当に奥の深い世界で、他の言語で説明するのが難しい表現もたくさんあります。

例えばこの「笑納」を英語で表現するとしたら、

accept with a smile

という感じでしょうか。

「英辞郎」には次のような訳がのっていました。

どうかご笑納ください

which I hope you will enjoy

「英辞郎」

いずれにしても「笑納」という言葉の持つ、かしこまりつつ、親しみを感じさせるような、そんな微妙なニュアンスはなかなか伝えられるものではありません。

そういう意味ではとても日本語的な日本語なのだと思います。

Are you fair dinkum?

photo credit: Life Savers via photopin (license)

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Are you fair dinkum?

fair dinkum は、オーストラリア英語のスラング(Aussie slang)の中でも最も知られたものの一つ。

Aussie slang の辞書『Macquarie Aussie Slang Dictionary』で dinkum を調べてみたら、次のような記述がありました。

dinkum

1. genuine. As in, Are you dinkum about that? or She was a dinkum Queenslander all right. It appears earliest in the phrase fair dinkum (1890 in Australia, but 1881 in Britain), and not as a separate word until 1905. Comes from the British dialects of Derbyshire and Lincolnshire, where it meant ‘work’, or ‘a due share of work’. So if you did your fair dinkum, it meant you did your fair share of the work…

『Macquarie Aussie Slang Dictionary』

これによると dinkum というのは、もともと「仕事」を意味するイギリス方言。fair dinkum というのは「公正な量の仕事」というような意味合いだったようです。

現代では主に「本当の」という意味で使われており、Are you fair dinkum? をこなれた日本語に直すとすれば、

「本気?」
「マジで?」

という感じでしょうか。

なお fair dinkum Aussie と言えば、「本物のオーストラリア人、オーストラリア人らしいオーストラリア人」の意味。

このあたりからも、オーストラリアの人々のこのフレーズに対する愛着が読み取れます。

 
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