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焼き餅ではないものを焼いてみる

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ちょっとした疑問が一つ。

「焼き餅を焼く」と言うときの「餅」というのは、いったいどこから来たのでしょう?

例えば、焼き餅を焼く代わりに、

「あの人って、A子に焼き芋を焼いてるよねー」

という表現では何がまずかったのでしょうか。

あるいは焼き餅や焼き芋はあまりポピュラーではないと言うなら、

「あの人って、A子に焼きそばを焼いてるよねー」

という表現でもよいでしょう。

そんなことが気になって「焼き餅」の語源を調べてみると、もともと嫉妬することを「妬く」ということから、一種のしゃれで「餅」を付けたというのが始まりのよう。

つまり焼き餅が選ばれたのは偶然であって、命名者のセンス次第では焼き餅の代わりに焼き芋や焼きそばを焼いていたのかもしれません。

嫉妬したふくれっつらの女性の頬を焼いた餅に例えたという語源説もあるようですが、どうもこれは後付けのようです。

とはいえ、インターネット界隈でどんどん新しい表現が生まれる時代。近い将来、

「あの人って、A子に焼きおにぎりを焼いてるよねー」

とか、

「あの人って、A子に焼きとうもろこしを焼いてるよねー」

なんていう表現を聞くこともあるかもしれません。

業鏡(mirror of karma)

先日、あじさい寺として知られる北鎌倉の明月院を訪れました。

あじさいはまだ満開ではなかったものの、それでも境内はテマリアジサイの青、青、青。

ちょっとした非日常の雰囲気を味わうことができました。

この明月院には鎌倉幕府の第5代執権北条時頼のお墓があります。

受付でもらったリーフレットには、わずか37歳で亡くなったという時頼の辞世の句が掲載されていました。

業鏡高懸

三十七年

一槌打碎

大道担然

いったいどんな意味だろう?と考えていたところ、隣に外国人観光客向けの英訳がのっているのに気が付きました。

For 37 years

I held the mirror of karma high.

Now with a smash I break it to pieces,

And the Great Path falls away.

不思議なもので、英文の方がイメージが湧いてきます。

調べてみると業鏡(mirror of karma)というのは、地獄において人間の生前の罪悪を映し出す鏡のこと。

政治の頂点にあった時頼の目に映っていた現世というのは、さながら業鏡の中の世界のようであり、生涯を共にしてきたその鏡を打ち砕いたら、そこには思いがけず大きな道が広がっていた。

そんな感じの解釈でしょうか。

どうもこの句自体は時頼のオリジナルではないようなのですが、若くして亡くなった時頼の人生と重ね合わせると、深い余韻を残します。

不機嫌の魅力

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できることなら、機嫌よく日々を過ごしたい。

そんな気持ちはあっても、どうしても不機嫌になってしまう、そういう日もあるでしょう。

ただし相手の立場に立つと、あなたのむすっとした表情が妙に魅力的に見えるということも。

pout

if you pout, pout your lips or if your lips pout, you push out your lips, to show you are annoyed or to look sexually attractive

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

この pout という単語は上記のようにさまざまな使い方ができる、ちょっと面白い単語。

She’s in a pout.(彼女はふくれっつらをしている。)

基本的には「不機嫌な状態」を表すのですが、唇をとがらせた表情が sexually attractive に見えるという含意もあります。

結局、この世界には絶対的に悪いものや良いものは存在せず、あらゆるものには二面性があるということなのかもしれません。

不機嫌には不機嫌の良さがある。時にはそんな風に開き直って過ごしてみるのもありなのではないでしょうか。

 
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indict はなぜ /ɪndάɪt/ と発音するのか?

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He was indicted for murder.
(彼は殺人罪で起訴された。)

「〜を起訴する、非難する」という意味で使われるこの indict という単語は、ちょっと面白い特徴を持っています。

それはその発音。

綴りからはなかなか想像できないのですが、途中の c を読まず「インダイト」と発音します。

なぜそのような発音になるのでしょう?

そのことが長らく不思議だったのですが、Merriam-Webster のホームページにこの問題(?)に関する記事がのっていました。

We pronounce this word /in-DYTE/ because its original spelling in English was endite, a spelling that was used for 300 years before scholars decided to make it look more like its Latin root word, indictare. Our pronunciation still reflects the original English spelling.

「Why Do We Skip The “C” in “Indict”? − Merriam-Webster Blog」

この記事によると、

1)indict のもともとの綴りは endite だった。

2)しかし学者たちは、300年ほど使われていたその綴り(endite)を、その語源であるラテン語の indictare に近い現在の綴り(indict)に変更した。

3)ただし発音だけはもともとの綴りを反映したものになっている。

綴りは人為的に変えられても、発音はより保守的なので、そのまま残ったということでしょうか。

いずれにしても、中途半端な改変のせいで、英語学習者を迷わせる単語がまた一つ増えてしまったということは確かなようです。

swansong

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まずはちょっとした問題を一つ。以下の作品に共通する点は何でしょう?

  • 夏目漱石『明暗』
  • ルキノ・ヴィスコンティ『イノセント』
  • モーツァルト『レクイエム』

??

小説、映画、音楽という分野の違いはありますが、共通しているのはどれも作者にとって最後の作品であるということ。

このような「最後の作品」を英語では次のように呼ぶことがあります。

swansong

the last piece of work produced by an artist, a musician, etc. or the last performance by an actor, athlete, etc.

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

なぜアーティストにとって最後の作品を swansong(白鳥の歌)と呼ぶのでしょう?

由来を調べてみると、これは「白鳥は普段鳴かないものの、死ぬ間際に美しい歌を歌う」という伝説に由来するのだそう。

。。。ただしこれはあくまで伝説の中のお話。実際には白鳥が鳴いたり歌ったりすることはないようです。

ただそれはそれとして、何だか心が惹かれるフレーズではあります。

アーティストというのは、もし遺作にして最高傑作と呼ばれるような作品を生み出すことができたら、心安らかに最後を迎えることができるのでしょうか?

そればかりは個々の心のうちを覗いてみない限りわかりません。

 
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ファーボール? フォアボール?

ある休日、何となく野球中継を見ていたら、解説の人が「ファーボール、ファーボール」と言うのが、妙に気になります。

ファーボール?

これはファールボール。。。ではなく、いわゆるフォアボール(四球)のこと。

でも、日本の野球解説者には、フォアボールをファーボールと発音する人が多いような気がします。

おそらく、フォアボールよりファーボールの方が発音しやすいのだろうということは理解できます。。。が、フォアボールはあくまでフォアボールであって、ファーボールではないはず!

!?

しかし考えてみると 、four を発音するときには最後の r は強く発音せず、カタカナ表記をするときにも「フォア」ではなく「フォー」と書きます。

ということは、そもそもフォアボールより、フォーボールの方が正しい発音に近いのでしょうか?

ただ思い返してみても、フォーボールという発音を解説や実況で聞いた記憶はありません。

そんなことをつらつらと考えているうち、本場アメリカの発音はどうなっているのだろう?と思い、調べてみると、そもそもフォアボールというのは和製英語であり、英語で「四球」は base on balls または単に walk と言うことが判明。

よって結局 four ball の正しい発音を知ることはできなかった、というそんなお話でした。

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