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酔っぱらいの八つのタイプ

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酒に酔った時のふるまいというのは人それぞれ。

喋り出す人、静かになる人。泣き出す人、怒り出す人、笑い始める人。

時には、よく知った人の意外な一面が見られて、おもしろいときもありますよね。

(もちろんやっかいなときもありますが。)

『そして、僕はOEDを読んだ』(アモン・シェイ著)という本の中に、トーマス・ナッシュというイギリスの作家の引用として、酔っぱらいの八つのタイプというのが出てきます。

それぞれに動物の名前が冠されていて、思わず笑ってしまうようなものもあります。

  1. Ape-drunke(猿酔っぱらい)飛び跳ね、歌い、声がこもり、そしてひっくり返る
  2. Lion-drunke(獅子酔っぱらい)陶器などを投げ散らかし、娼婦を呼び、短剣でガラス窓を割り、話しかけてくる人には誰にでも喧嘩腰になる
  3. Swine-drunke(豚酔っぱらい)動きがのろのろで、今にも眠りそうで、「もうちょっと酒を」と泣き叫ぶ
  4. Sheepe-drunke(羊酔っぱらい)ろれつが回ってないのに、それをうまく隠す
  5. Mawdlen-drunke(鴨酔っぱらい)ビールを飲みながら、優しさを求めてめそめそ泣き、人にキスをして、次のように言う。「神よ、私はあなたをこんなにお慕い申しているのに、あなたは私を私ほどには愛してくれません。お望みであるのなら、お慕い申すのを控えもいたします。」そして自分の指を目に入れて泣く。
  6. Martin-drunke(燕酔っぱらい)酔っぱらっていても、ふとしたことでしらふに戻る
  7. Goat-drunk(山羊酔っぱらい)酒で扇情的になった
  8. Foxe-drunke(狐酔っぱらい)オランダ人の男のごとくずる賢く酔っぱらい、飲んでいる時以外は絶対に商談をしない

『そして、僕はOEDを読んだ』P.100

今度、飲み会に行ったときには、眼前の人がどのタイプなのか考えてみるのも一興でしょう。

あるいは自分がどのタイプなのか、親しい人に聞いてみるのもおもしろいかもしれません。

ずばり言い当てられるのは、ちょっと怖いかもしれませんが。。。

 

そして、僕はOEDを読んだ
アモン・シェイ
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春は花 夏ほととぎす

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1968年に川端康成がノーベル文学賞を受賞したときの記念講演は道元禅師の有名な歌の引用から始まります。

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷しかりけり

Nobel Lecture by Yasunari Kawabata (short excerpt in Japanese) – Media Player at Nobelprize.org

もしこの歌を英語に訳すとしたら、どのような出だしになるでしょう?

??

冒頭の「春は花」からして、いったいどのように英訳したらよいのか思い浮かびません。

川端康成の「雪国」を始め、数々の日本文学を英訳したことで知られるエドワード・G・サイデンステッカーはこの歌を次のように訳しました。

In the spring, cherry blossoms; in the summer, the cuckoo.
In the autumn, the moon; in the winter, snow, clear, cold.

代案もないのにこんなことを言うのは恐縮ですが、苦心して何とか英語に置き換えたという感じがひしひしと伝わってきます。

俳句や短歌に見られるように日本語というのは簡潔な表現で余韻を持たせるのが得意。

この感覚を翻訳で再現するのはなかなか難しいのかなと思います。

もしかしたらこういった世界に魅せられて日本語を始める人も多いのかもしれません。

moldy と musty の違いとは?

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まだ梅雨の時期ではありませんが、今回はかびのお話。

英語で「かび」は mold。

そして「かびの生えた」という形容詞は moldy。

moldy

  1. covered with or containing mold

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

一方「かびくさい」を意味する musty という形容詞もあります。

musty

smelling damp and unpleasant because of a lack of fresh air

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

一見似たような moldy と musty の違いとは何でしょう?

moldy = かびの生えた
musty = かびくさい

この二つ、厳密に区別すると moldy の方は実際にかびが生えているのに対して、musty の方はそのような匂いがするだけで実際にかびは生えていないのだとか。

言われてみれば確かに、かびくさいからと言って、必ずしもかびが生えている訳ではありません。

とはいえ、これは日本語ネイティブの感覚からすると盲点になるような使い分け。

。。。だと思うのですが、いかがでしょう?

chalk はなぜ不可算名詞なのか?

学校で使う昔ながらのチョーク(chalk)。

この chalk という単語、辞書で調べると不可算名詞(uncountable)ということになっています。

例えば、チョーク一本を表すときには、a piece of chalk のように言います。

ただチョークと言ったら、ぱっと頭の中に浮かぶのは円筒形のあの一本。

なぜ不可算名詞になるのかはよくわかりません。

それともネイティブスピーカーの頭の中では、chalk と聞いたときに、もっと大きな塊のようなものが連想されているのでしょうか?

これについての一つの考え方としては、chalk というのは分解しても、なお chalk のままであり続けるので不可算名詞になるというものがあります。

例えば pen というのは分解したら、もはや pen としての機能を持たなくなるので可算名詞(countable)。

一方の chalk は二つに折っても、半分に割っても chalk であり続けるので不可算名詞(uncountable)。

と、理屈を考えていくと納得できないこともないのですが、それでもあの一本のチョークを見たときに a chalk と言えないのは不思議なことだと思います。

ただしチョークの種類自体が複数あるときには可算名詞として使うこともできるとのこと。

a set[box]of colored chalks

1セット[箱]のカラーチョーク

「ウィズダム英和辞典 第3版」

以上、ちょっと不思議なチョークのお話でした。

先生と後生

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「先生」の対義語は何でしょう?

と聞かれたら、おそらく普通の答えは「生徒」でしょう。

しかしちょっとひねって答えると「後生(こうせい)」という言葉もあります。

先生というのは、もともと読んで字の如く「先に生まれた人」の意味。そこから派生して「教師」の意味になりました。

一方の後生というのは「後に生まれた人」の意味。

日常会話で使うことはなかなかありませんが、論語の有名な一節に次のようなものがあります。

後生畏るべし。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。

【原文】後生可畏也、焉知來者之不如今也

【一般的な和訳】 後輩はおそれるべきだ。将来の彼らが今の私に及ばないなどと、どうしてわかるものか。

【意訳】 全員が同意しただけで、それが真実だということにはならない。

Don’t make light of younger coworkers. They may get ahead of you sooner or later.

『英語で論語』より

考えてみると、この言葉の本当の意味が分かるようになってきたのはここ数年のことかもしれません。

後輩を見ていて「いつかはこの人に追い抜かれるのだろう」という感覚。

いや全然そんな気持ちになったことはない、という人はまだまだ若いのだと思います。

逆にしみじみとそれを感じるようなら、いつの間にか人生のステージを一つ上がったということなのかもしれません。

 

英語で論語
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仝(どう)

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iPhoneで「々」という字を入力しようとしたら「仝」という字が変換候補に出てきました。

一瞬、全体の「全」かと思いましたが、よく見ると「王」の部分が「工」になっています。

この文字は何だろう?と思って『漢字源』を調べてみたものの、のっていません。

次に Wikipedia を見てみると、こんな説明がのっていました。

仝(どう)は文字のひとつであり、特殊な漢字である。「同」の「古字」とされる。一般に、繰り返しを表す記号として用いられ「同上記号」という。

Wikipedia「仝」より

日常最も使われている繰り返し符号は、おそらく「々」でしょう。

しかし「々」が漢字ではないのに対して、「仝」はれっきとした漢字。

これらの文字の成り立ちについては「同→仝→々」と変化したという説もあるようです。

繰り返し符号には、この他にも「〻」(二の字点)、「ゝ」(一の字点)、「〵〳」(くの字点)など、さまざまな文字が存在します。

ただ「仝」という文字は見たことがなかったので、ちょっと新鮮な感じでした。

ところでこの文字が実際に使われている例はあるのでしょうか?

調べてみると、一つは人名で、例えば中国唐代の詩人に盧仝(ろどう)という人がいたとのこと。

もう一つは堅めの書類などで、「同上」を「仝上」と書くことがあるのだとか。

書類を読んでいて突然「仝上」という文字が出てきたら、一瞬「??」と思ってしまいそうですね。

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