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ūnus, duo, trēs

人生の持ち時間には限りがあります。

そのため語学の天才でもない限り、一生のうちに学ぶことができる言語の数は限られています。

ただし、よりカジュアルな語学においては、ある言語をマスターすることを目標にするのではなく、少しだけその言語の世界を覗いてみるという楽しみ方もあるはず。

私自身も未知の言語の基本語彙や1〜10の数え方を調べてみることがよくあります。

それでは、さまざまな言語の1〜10を見て来た中で、最も美しい響きの数詞を持つ言語は何か?

と聞かれたら、おそらくラテン語と答えるでしょう。

1 ūnus ウーヌス
2 duo ドゥオ
3 trēs トレース
4 quattuor クヮットゥオル
5 quīnque クィーンクェ
6 sex セクス
7 septem セプテム
8 octō オクトー
9 novem ノウェム
10 decem デケム

 

こうしてラテン語の数詞を並べてみると、英語の月の名前が隠れているのがわかります。

septem(7) → september(9月)

octō(8) → october(10月)

novem(9) → november(11月)

decem(10) → december(12月)

二つずつずれているのは、ローマ暦が出来たときには、冬の期間に名前がなく、一年が March から始まっていたという理由によるもの。

そんなこともあり、ラテン語の1〜10は、現代を生きる私たちにとっても全く馴染みのない文字列という訳ではありません。

しかし ūnus, duo, trēs… と続く数詞を見ていると、例えば旅先で訪れた大聖堂で古い壁画や装飾を見ているような、、、そんな非日常の空間に誘われている気持ちになります。

数詞一つでそんな旅気分を味わうことができるのは、言葉好きの特権かもしれませんね。

フィンランド語学習記 vol.282 − 黒い靴下

photo credit: Shadow Cat via photopin (license)

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人間の持つさまざまな感情の中でも特に厄介なのが、嫉妬の感情。

生きている限り、他人に全く嫉妬しないということは無理だとしても、自分の気持ちに上手に折り合いをつけていきたいもの。

そんな嫉妬に関する表現がフィンランド語教室のテキストに出てきました。

Jussi oli hyvin mustasukkainen.(ユッシはとても嫉妬深かった。)
*mustasukkainen(嫉妬深い)

先生曰く、この mustasukkainen という単語はもともと「黒い靴下」という意味なのだそう。

フィン
musta 黒い
sukka 靴下

 

では、なぜ黒い靴下が「嫉妬深い」という意味になるのでしょう?

Wiktionary にはこんな説明が出ていました。

Mistranslation of Swedish svartsjuka (“jealousness”), which would literally translate into “black sickness”; musta (“black”) + -sukkainen (“-socked”).

「Wiktionary」

整理すると、

1)スウェーデン語で「嫉妬」を意味する svartsjuka という単語があり、

2)文字通りに訳せば「黒い病気」を意味する。

3)それがフィンランド語に入ってきたときに、どういうわけか「黒い靴下」を意味する mustasukkainen になってしまった。

この誤訳の理由は音が似ているということなのでしょうか?

それにしても「黒い病気」という重々しい表現が、いつのまにか「黒い靴下」になってしまったというのは、何だかユーモラスな話ですね。

2080-luvulla

フィンランドのシンガーソングライター Sanni さんの新曲「2080-luvulla」のPVが公開されています。

きれいなメロディーラインに聞き惚れてしまいます。。。が、考えてみると「2080-luvulla」というのは、どういう意味なのでしょう?

(そんなことも知らずに聴いていたという)

調べてみると、luvulla というのは「数」を意味する luku の接格の形。

[主格]luku
[接格]luvulla

接格[-llA]の基本的な意味は「〜の上に」ですが、実際にはさまざまな使い方があります。

この場合はどんな意味になるのだろう?と思い、Wiktionary を調べてみると次のような用法がのっていました。

luku

6. together with a year, used to indicate decade, century or sometimes even millennium

1920-luvulla – In the 20’s

1600-luku – The 17th Century (1600–1699)

「Wiktionary」

つまり「2080-luvulla」で、2080年代という意味になるよう。

歌詞の内容はいわゆるラブソング。2080年になっても、あなたを想い続けるというような感じでしょうか。ちょっと突拍子もない、ユニークなタイトルです。

なお2080の読み方は教科書通りには kaksituhattakahdeksankymmentä となりますが、この曲では kakstuhattakaheksankyt と歌われています。

kaksi tuhatta kahdeksan kymmentä
kaks tuhatta kaheksan kyt

 

そのまま読むと大変なので、話し言葉ではこのように音が落ちるということなのでしょう。

このあたりのちょっとした違いに気をつけてみるのも、フィンランド語のよい勉強になりますね。

ニューヨークに住む人は New Yorker、それでは東京に住む人は?

photo credit: a blinder via photopin (license)

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ニューヨークに住んでいる人は New Yorker。

それでは東京に住んでいる人のことは、英語で何と言うでしょう?

??

正解はこちら。

Tokyoite

東京人、東京都民

「ウィズダム英和辞典 第3版」

これで「トウキョウアイト」と発音します。

今回のエントリーでは、このような「ある街に住む人」を表す英単語をまとめてみたいと思います。

 

1)-ite

住人
モスクワ Moscow Muscovite
東京 Tokyo Tokyoite
バンクーバー Vancouver Vancouverite

 

Moscow が Moscowite ではなく Muscovite になるのはなぜなのでしょう?

きっとモスクワの人にしかわからない深い理由があるのでしょう。。。

 

2)-er

住人
ベルリン Berlin Berliner
ダブリン Dublin Dubliner
フランクフルト Frankfurt Frankfurter
ロンドン London Londoner
ニューヨーク New York New Yorker

 

ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)の連作短編集に『Dubliners』という作品があります。

その他の単語も小説のタイトルになりそうな厳かな響きがありますね。

 

3)-an

住人
ボストン Boston Bostonian
パリ Paris Parisian
ローマ Roma Roman
ワルシャワ Warsaw Varsovian
ワシントンD.C. Washington, D.C. Washingtonian

 

(2)の London は Londoner だったのに、Boston は Bostonian に。

だとすると、語尾の形というのは音だけで決まっている訳でもなさそうです。

 

4)-ese

住人
ミラノ Milan Milanese
ウイーン Vienna Viennese

 

英語の発音では、ミラネーゼではなくミラニーズになります。

おしゃれな印象がありますが、考えてみると Japan − Japanese などと同じ組み合わせ。

 

5)-sider

住人
シドニー Sydney Sydneysider

 

これはちょっと変わった形。

ただし Sydney には(1)のように Sidneyite という形もあるようです。

 

以上、今回は「ある街に住む人」を表す英単語をまとめてみました。

ここに住んでみたい!という街はあったでしょうか?

言葉によって、悪業をなす

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平井正修さんの『坐禅のすすめ』という本に、仏教の十悪業(人間が犯しやすい基本的な悪業)というものが紹介されていました。印象に残ったので、引用してみたいと思います。

  • 「殺生(殺すこと)」
  • 「偸盗(盗むこと)」
  • 「邪淫(不倫をすること)」
  • 「悪口(他人をあしざまにいうこと)」
  • 「両舌(二枚舌を使うこと)」
  • 「綺語(おべんちゃらをいうこと)」
  • 「妄語(うそをつくこと)」
  • 「貪(むさぼること)」
  • 「瞋(怒ること)」
  • 「癡(無知で愚かなこと)」

…前から三つは身体にかかわるもの、次の四つは口にかかわるもの、最後の三つは心にかかわるものです。これを「身三口四意三」というのですが、人は口で、つまり言葉によって、悪業をなすことがいちばん多いのです。

『坐禅のすすめ』P.106

たしかに言葉の持つ力というのはとても強いもの。

使い方を一つ間違えると、思いがけない刃で相手を傷つけてしまうことがあります。

誰しも、心ない言葉に傷ついた経験の一つや二つは持っていることでしょう。

またそのような言葉というのは、ブーメランのように跳ね返ってきて、言葉を発した人自身を傷つけてしまうことも。

例えば、あなたが目の前にいない人の悪口を誰かにぺらぺらと話してしまったとします。

そのとき、その話を聞いた相手が何とも思っていなくても、話したあなた自身が後悔や罪悪感に苛まれるというのはよくあること。

実際、言葉というのはそのような形で人を傷つけることも多いような気がします。

人が生きている限り、人を傷つけたり、傷つけられたりすることは避けられない訳ですが、できる限り「言葉によって、悪業をなす」ことのないよう心がけたいとは思います。

 

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[th]の発音が上手くなるには

photo credit: IMGP3627 via photopin (license)

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英語には日本語に存在しない音がいくつかあります。

その一つが[th]の音。

[th]の音には二種類あり、think の[th]のような無声音は /θ/、this の[th]のような有声音は /ð/ の発音記号で表します。

いずれも上下の歯の間に舌を付けて発音するのは難しく、特に初心者の人はそれぞれ /s/ と /z/ の音で代用してしまうのではないでしょうか。

今回は自分がそんな[th]の発音をどのように練習したかという話を書いてみたいと思います。

話はむかしむかしオーストラリアに滞在していた頃に遡ります。

オーストラリアのバスでは、多くの人がバスから降りるときに運転手さんに Thank you./Thanks. などと声をかけます。

郷に入りては郷に従えと思い、自分もバスを降りるときには Thank you. と声をかけていたのですが、最初の頃は典型的な日本人(?)らしく Sank you. という発音になっていたように思います。

しかしある日のこと、他はともかく、この挨拶だけは頑張ってきちんとした[th]の発音にしてみようと決意しました。

それでぎこちなくても、日々[th]の音を意識して Thank you. と言い続けていたら、いつのまにか無意識に[th]の音が出せるようになっていました。

しかもそれ以降は Thank you. だけではなく、例えば something のように語中に[th]が来る単語でも、きちんと[th]の音を出さないと違和感があって、自然と発音が矯正されていきました。

よって[th]の発音が上手くなるには、まず身の回りの人に感謝するという方法もあるのかもしれません。

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