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辞書機能が便利!語学ツールとしての『Kindle Paperwhite』レポート

昨年末に Kindle Paperwhite を購入し、1か月ほど使ってみての感想をレポートします。

購入の際の記事はこちら。

Kindle Paperwhite 購入記 − アカウントの統合について | Fragments

前回の記事でも触れているとおり Kindle を使うのは初めてではなく、以前はキーボード式の Kindle 3 を使っていました。タッチスクリーン式の Paperwhite になって変わった点はいくつかありますが、まずは何と言っても、

 

辞書 Lookup 機能が便利!

Kindle を語学ツールとして考えた場合、タッチスクリーンを採用した最大の利点は辞書機能の使いやすさではないでしょうか。

読書中、意味がわからない単語があったら、その単語を長押しするだけで語義がぱっと表示されます。実際の表示画面はこんな感じ(↓)。

この Lookup 機能自体はキーボード式の Kindle にも搭載されていましたが、小さなカーソルキーで目的の単語までカーソルを移動するのが大変でした。

この機能はタッチスクリーンになったことで、圧倒的に使いやすくなっており、電子辞書を傍らにおいて紙の本をめくるのとは全く異なる読書体験ができます。これは英語学習者には心強い味方となるでしょう。

なお参照する辞書は、英語環境では「プログレッシブ英和中辞典」、日本語環境では「大辞泉」がデフォルトで設定されています。

「英和辞書」ではなく「英英辞書」を Lookup に設定したい場合は、テキスト本文の画面から上部をタップし、メニューバーを呼び出して、メニューボタンをタップします。

そこから【設定】⇒【端末のオプション】⇒【言語と辞書】⇒【辞書】とすすむと、英語環境/日本語環境のそれぞれで使用したい辞書を選択することができます。

最初に選択できる英英辞書は「The New Oxford American Dictionary」のみですが、「Oxford Dictionary of English」を追加でダウンロードすることも可能です。

Amazon ホームページの「My Kindle」からログインし、使いたい辞書右横の「アクション」というボタンをクリックすると、ダウンロードして Kindle 本体へ転送できます。

ただしこれらの英英辞書はあくまで英語ネイティブが「国語辞書」として使うためのものですので、英語学習者向けの辞書を使いたいときは別途自分で購入する必要があります。

残念ながら定番の「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」や「Longman Dictionary of Contemporary English」には今のところ Kindle 版がないのですが、「Merriam-Webster’s Advanced Learner’s Dictionary」の Kindle 版が出ているので、これを購入して使っています。

Merriam-Webster は語義が簡潔にまとまっており、読書の最中に意味を調べる(Lookup として使用する)のによい辞書だと思います。実際の表示画面はこんな感じ(↓)。

やや残念なのは、デフォルトの「プログレッシブ英和中辞典」「Merriam-Webster’s Advanced Learner’s Dictionary」ともに Lookup 表示の際、発音記号が表示されないという点。

もちろん Kindle は英語学習用のツールではないので、あまり高望みしても仕方ないのかもしれませんが、このあたりはやや惜しい。

またあまり利用頻度は高くないかもしれませんが、Kindle 自体を電子辞書として利用することもできます。

その場合は、画面上部のメニューバーから、ルーペのマークをタップし、検索窓に調べたい単語を入力すると、単語の一覧がインクリメンタルサーチ(*)で表示されます。

*文字をすべて入力しなくても、一文字入力するごとに検索候補を予測表示するしくみ。(Google 等の検索エンジンと同じです。)

 

Text to Speech がなくなったのは残念

辞書機能とは逆に残念だったのが、Kindle 3 には搭載されていた Text to speech 機能がなくなってしまったこと。

Text to speech とは、人工的に合成された音声でテキストデータを読み上げてくれるというもの。これが残念ながら Paperwhite ではなくなってしまいました。容量か何かの関係なのでしょうか?

もちろん人工合成なので、実際の会話レベルを再現している訳ではありませんが、それなりのクオリティはありました。

本を読んでいて目が疲れたときなど、少し目を閉じて音声で続きを聞いたりということもできただけに、この機能がなくなってしまったのは残念。

次世代機種では復活してもらいたいとも思いますが、一旦なくなってしまったら難しいかもしれませんね。

 

まとめ

以上 Kindle Paperwhite の使用感をレポートしました。全体的に Kindle 3 よりは進化していますし、英語の勉強をしている人は学習ツールとして一台持っておいても損のないデバイスだと思います。

 

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すばやく引ける!フィンランド語辞書アプリ『MOT Finnish-English』

iPhone のフィン・英辞書アプリ『MOT Finnish-English』を紹介します。

語学において、初学者はなるべく紙の辞書を使った方がよいと思いますが、いつも持ち歩いている訳ではないですし、出先でふと単語の意味を調べたくなることもあるでしょう。

そんなときのために、スマートフォンにフィンランド語辞書アプリを入れておくという方法があります。

今のところ「フィン・日」の辞書アプリは見つけられていないのですが、「フィン・英」ならすでにいくつかリリースされています。

その中で、私が使っているのは『MOT Finnish-English』というアプリ。フィンランドの Kielikone というメーカーからリリースされています。

以前、このブログで同じメーカーの『MOT Wordz』というアプリを紹介したことがありました。

一回の検索で複数の言語を同時検索できるiPhoneアプリ『MOT Wordz』 | Fragments

『MOT Finnish-English』の使い方はいたってシンプル。アプリを起動すると、このような画面になりますので、調べたいフィンランド語または英語を入力するだけ。

 

今日は土曜ですので、習ったばかりの lauantai を調べてみます。

こんな感じでぱっと語義が出てきます。Saturday だけでなく、on Saturday, every Saturday, last/next Saturday, except Saturdays などの連語に対応するフィンランド語も合わせて見ることができます。

 

逆に Saturday の方を検索窓に入力するとこんな感じに。

とにかくシンプルで、使いたい時にすばやく起動できますので、iPhone 持ちの人にはおすすめのアプリです。

 
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フィンランド語学習記 vol.28 − 曜日の名前

先日のフィンランド語教室では曜日の名前を習いました。

月曜 maanantai
火曜 tiistai
水曜 keskiviikko
木曜 torstai
金曜 perjantai
土曜 lauantai
日曜 sunnuntai

 
「まーなんたい」とか「ぺるやんたい」とか、なかなか味のある音が並んでいます。

語尾に付いている[-tai]は「日」の意味であるとのこと。水曜の keskiviikko だけ[-tai]が付いておらず他と違った感じですが、これは[keski-]が「真ん中」、[-viikko]が「週」の意味で、合わせて「週の真ん中」の意味なのだとか。

水曜日が週の真ん中ということは、フィンランドにおける週の始まりは日曜ということなのでしょう。

それにしても1週間が7日というのは万国共通のようです。

1日24時間や1年365日というのは天体の運動に基づいているので、万国共通なのはわかります。しかし1週間7日にはそういう根拠はないでしょうから、ウチの国は1週間が10日なんですよ、ということがあってもよさそうなものですが、全く聞いたことがありません。

戦前のソ連では、1週間が5日や6日という制度をつくったことがあったようですが、結局は定着しなかったようです。日本や中国のように六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の影響力がある国ならば、あるいは週6日というのも定着したのかもしれません。

まあそれはさておき、「まーなんたい」から曜日の名前を覚えましょう。

あ! 曜日の名前には点々が一つもありませんね。


フィンランド語学習記 vol.27 − ふたたび複数形、そしてその先へ

フィンランド語教室14週目のレポート。

そろそろ教科書の本文もぱっと見ただけでは意味が分からないことが多くなってきました。

予習・復習をきちんとしていかないと、大変なことになりそうです。

授業では、前回に引き続き、格変化を伴った文を読んでいくのですが、これがなかなか一筋縄ではいきません。

例えば、以前のエントリーで紹介した複数形。

フィンランド語学習記 vol.24 − たのしい複数形? | Fragments

kissa(猫)
kissat(猫たち)

フィンランド語の複数形は語尾に[-t]を付けてつくります。ここまではよし。

しかしこの日読んだ文章には、こんなのも出てきます。

tyttö(女の子)
tytöt(女の子たち)
poika(男の子)
pojat(男の子たち)

どうも語尾に[-t]を付けただけでは済まなさそうです。

この複数形をつくるに当たり、フィンランド語初心者は頭の中で次のようなルールを確認しなければなりません。

 

単語(辞書形)の末尾が[i, e]または「子音」で終わっているときは、語幹が変化することがある。

tyttö, poika は、語末が[o, a]ですのでここはスルーできます。

 

単語(辞書形)の最後の音節に[k, p, t]の文字が含まれるときは、語幹が変化することがある。

今度は、tyttö, poika ともに、最後の音節に[tt, k]を含んでいます。そこで手元の変化表を確認すると[tt ⇒ t][k ⇒ ×]とありますので、[tyttö ⇒ tytö][poika ⇒ poia]と変化させます。

ここに[-t]を付けて、tytöt, poiat で完成かと思いきや、ここで新ルールが登場。

 

語幹に三重母音が出来た場合は、そこから特殊な形に変化することがある。

ここでは、poiat が三重母音[-oia-]になっていますので、真ん中の[i]から足がにょきっと伸びて pojat となって出来上がり。

なお三重母音の避け方には共通のルールはなく、単語ごとの変化を覚えるしかないようです。

 

実際、辞書形から複数形をつくる作業はまだよいのですが、本文中に複数形の tytöt, pojat という形が出てきたときに、瞬時に tyttö, poika のことであると認識することの方がハードルが高いです。

またここで言う複数形というのは、あくまで「複数主格」のことですので、tyttö 一語を取ってみても他にまだまだたくさんの変化が。

単数 複数
主格(nominative) tyttö tytöt
属格(genitive) tytön tyttöjen
分格(partitive) tyttöä tyttöjä
対格(accusative) tyttö, tytön tytöt
内格(inessive) tytössä tytöissä
出格(elative) tytöstä tytöistä
入格(illative) tyttöön tyttöihin
接格(adessive) tytöllä tytöillä
奪格(ablative) tytöltä tytöiltä
向格(allative) tytölle tytöille
様格(essive) tyttönä tyttöinä
変格(translative) tytöksi tytöiksi
具格(instructive) tytöin
欠格(abessive) tytöttä tytöittä
共格(comitative) tyttöineen

 
よくよく見れば、辞書形(単数主格)の tyttö から著しく変化している訳ではないので、慣れてくれば何とかなるでしょうか。まずは目の前のことをコツコツと覚えていきましょう。


フィンランド語学習記 vol.26 − 二人称複数代名詞はなぜ敬称になるのか?

photo credit: Pensiero via photopin cc

今回は人称代名詞のお話。

まずはフィンランド語の人称代名詞を見てみましょう。

minä me 私たち
sinä あなた te あなたたち
hän 彼/彼女 he 彼ら/彼女ら

 
*フィンランド語は基本的にローマ字読みですので、meは「ミー」ではなく「メ」、te は「テ」、heは「ヒー」ではなく「ヘ」と読みます。

この中で少し面白い使い方をするのが te で、『フィンランド語文法ハンドブック』には下記の記述があります。

1人の相手に複数の te を使うと sinä を使うよりも丁寧になります。その場合には、しばしば Te と書きます。

P18

二人称複数代名詞がフォーマル(敬称)になるというのは、実はヨーロッパの言語では広く見られるしくみです。例えばフランス語と比較してみましょう。

フランス語 フィンランド語
親称 敬称 親称 敬称
単数 tu vous sinä te/Te
複数 vous te

 
基本的な考え方は同じであるように見えます。それでは英語の場合はどうでしょうか。

現代英語の二人称代名詞である you は、もともと古英語では「与格(〜に)」「対格(〜を)」の複数形として使われていたようです。

主格 与格/対格
親称 敬称 親称 敬称
単数 thou you thee you
複数 ye you

 
まず与格/対格であった you が「主格(〜が)」にも使われるようになり、それから敬称の you が一般化するにつれ、現代英語ではほとんど you で表すことになったとのこと。

複数が丁寧であるという考え方は英語にも及んでいたのですね。

それにしても、なぜ複数を使うと丁寧になるのでしょうか?

日本語では同じ二人称複数でも、「皆様」と「てめえら」ではニュアンスがかなり違いますし、複数形を使うと丁寧になるという感覚はありません。

調べてみたところ、これには相手を直接名指しせず、間接的に言及することで敬意(距離感)を示すためという説があるようです。あなたひとりのことを指しているのではなく、一般的な話をしているんだけどね、という感じでしょうか?

日本語でもそのような言い回しがないか探してみたのですが、残念ながら見つけられず。

ただし日本語でも相手を名指しする代わりに「部長」や「先生」など役職で呼んだりすることがありますので、案外そのあたりと似たような感覚なのかもしれません。


[WordPress]入力すると記事が全消滅する呪いの文字

今回はこのブログを運営している WordPress の技術的なお話。

申し訳ありませんが、興味のない人は読み飛ばしてくださいませ。

その事件は、先日、この巨大数に関する記事を書いていたときに起こりました。

巨大数の世界① − 日本語の場合 | Fragments

いつものとおり、MarsEdit というブログエディタで記事の下書きを仕上げて、サーバーへ送信しました。

そしてブラウザから「投稿の編集」画面を開いてみると、あれ??記事がほとんど消えています。

これはショック! しかしまあそんなこともあるのかなと思い、お茶の一杯でも飲んで気を取り直した後、再度記事を仕上げてサーバーへ送信。しかし今回は念のため記事内容をテキストエディットに保存しておきました。

再度、ブラウザから「投稿の編集」画面を開いてみると、またしても全く同じところから記事が消えている!!

これは何なんだと思い、いろいろ調べたり、試したりした結果、原因がわかりました。

ある文字を記事本文に入れてしまうと、何とそこから後の部分が全消滅してしまうのです。

その呪いの文字とは、

はい。文字で入力できないので、わざわざ画像にしています。

巨大数の記事では日本語の数の単位を紹介した訳ですが、10の24乗に当たる単位がこの「じょ」だったのです。そんな経緯で先述の記事では別名の秭(し)を使用しました。

なお前述した MarsEdit というエディタでは、サーバーに送信した記事がローカルにも保存されるのですが、そちらもみごとに全消滅。どこにも下書きは残っていません。

では、ブラウザ上の「投稿の編集」画面へ直接この文字を入力した場合はどうなるでしょうか?

まずこの文字を入力しプレビューを開くと、この文字から後の部分が表示されないだけでなく、レイアウトもこんな感じにふっとんでしまいます。左下に悲しく見える10の24乗。

またこの文字を入力し下書き保存をした場合は、またしてもこの文字から後の部分が全消滅し、リビジョン(編集履歴)にすら残りません。

どこまでも徹底しているこの呪いの文字。もしかして同じ現象に出会ってしまう人がいるかもしれないのでここにシェアしておきます。もっともこんな文字を使う人は天文学的に少なそうではありますが。

他にも同様の文字があるのかどうかは今のところ不明です。


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