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フィンランド語学習記 vol.564 − ユッシ賞

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フィンランド映画に関するニュース記事などを読んでいると、時々「ユッシ賞」という言葉に出会うことがあります。

調べてみると、これはフィンランド国内の映画に与えられるいわゆるフィンランド・アカデミー賞のこと。

そんなユッシ賞の今年の受賞者が決まったというニュースが、フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」に出ていました。

Kotimaisia elokuvia palkittiin Jusseilla

Viime vuoden parhaat kotimaiset elokuvat on palkittu. Parhaat elokuvat ja näyttelijät palkittiin Jussi-palkinnoilla.

Eniten Jusseja sai elokuva Ikitie. Ikitie sai yhteensä 6 Jussia. Se oli esimerkiksi vuoden paras elokuva, ja sen ohjaaja AJ Annila oli vuoden paras ohjaaja.

Toiseksi eniten palkintoja sai Tuntematon sotilas, jonka on ohjannut Aku Louhimies. Tuntematon sotilas sai 5 Jussia. Se oli esimerkiksi yleisön suosikkielokuva.

Jussi-palkintoja jaettiin yhteensä 18.

国内の映画にユッシ賞が与えられる

昨年の最高の国内映画が表彰された。最高の映画と俳優にはユッシ賞が与えられる。

もっとも多くの賞は映画 Ikitie (The Eternal Road) が獲得した。Ikitie は合計で6つの賞を獲得した。それは例えば年間の最高の映画ということであり、監督の AJ Annila は年間の最高の監督であった。

二番目に多くの賞は Tuntematon sotilas (The Unknown Soldier) が獲得した。この映画は Aku Louhimies が監督した。Tuntematon sotilas は5つの賞を獲得した。それは例えば観客に最も人気のある映画ということだ。

ユッシ賞は合計で18の部門に分かれている。

フィン
kotimainen domestic 国内の
palkita award 賞を与える
paras best 最高の
näyttelijä actor 俳優
palkinto prize, award
eniten most 最も多くの
iki- eternal 永遠の
yhteensä altogether 合計で
ohjaaja director 監督
tuntematon unknown 知らない
sotilas soldier 兵士
yleisö audience 観客
suosikki favorite お気に入りの
jakaa share 分ける

 

今回の記事で取り上げられている『Ikitie』と『Tuntematon sotilas』は YouTube にトレイラーがアップされていました。

『Ikitie』はスターリン時代のソ連を舞台にした人間ドラマ、『Tuntematon sotilas』はソ連との継続戦争を戦う兵士たちの物語。

どちらの作品もフィンランドの歴史を語る上で欠かせない重要な隣国ソ連が物語の鍵になっているようです。

日本公開の予定があるのかどうかはわかりませんが、もし公開されるのならぜひ観てみたいと思わせるようなトレーラーでした。

今年のフィンランド映画祭で上映されるとよいですね。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi


フィンランド語学習記 vol.563 − 具格を使った慣用表現

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フィンランド語の15の格のうち、昨日は具格と呼ばれる形を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.562 − 具格の作り方

今日はこの具格を用いた慣用表現をいくつか見てみたいと思います。

 

kaikin voimin(全力で)

kaikin voimin は「全ての力」を意味する kaikki voimat の複数具格の形。

 

kaksin käsin(両手で)

kaksin käsin は「2つの手」を意味する kaksi kättä の複数具格の形。

 

omin luvin(独断で)

omin luvin は「自分の許可」を意味する oma lupa の複数具格の形。

 

jalan(歩いて)

jalan は「足」を意味する jalka の単数具格の形。

さきほどまでの kaikin voimin, kaksin käsin, omin luvin が複数形だったのに対して、この jalan は単数形になっています。(*複数形なら jaloin)

この jalan を使った表現はかなり前のエントリーでも紹介したことがあります。

Menen aina jalan työhön.
(私はいつも歩いて仕事へ行きます。)

フィンランド語学習記 vol.228 − 具格と接格

それこそ「足」なのだから複数でもよさそうなものですが、単数形を用いるのが慣用になっているようです。

 

yksin(一人で)、kahden(二人で)

yksin は「1」を意味する yksi の複数具格の形。

kahden は「2」を意味する kaksi の単数具格の形。

「一人は複数で、二人は単数」というのはなぜ?と思いますが、ここは深く追求するより、そうなっているからそうなっていると理解しておきましょう。

なおこれらの表現は「もともとは具格」ということであって、現在では定型の副詞とする分類もあるようです。

 

以上、今回はフィンランド語の具格を使った慣用表現を見てみました。

これらは数も少ないので語形変化を考えるより、定型表現として覚えてしまった方がよさそうです。


フィンランド語学習記 vol.562 − 具格の作り方

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フィンランド語の15の格のうち、昨日は共格と呼ばれる形を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.561 − 共格の作り方

単数 複数
主格 〜は/が kukka kukat
属格 〜の kukan kukkien
対格 〜を kukan kukat
分格 〜を kukkaa kukkia
内格 〜の中で/に kukassa kukissa
出格 〜の中から kukasta kukista
入格 〜の中へ kukkaan kukkiin
接格 〜の表で/に kukalla kukilla
離格 〜の表から kukalta kukilta
向格 〜の表へ kukalle kukille
変格 〜に(なる) kukaksi kukiksi
様格 〜として kukkana kukkina
具格 〜を使って kukin
共格 〜と共に kukkine
欠格 〜なしで kukatta kukitta

 

今日は引き続き具格と呼ばれる形を見ていきます。

 

具格とは?

具格とは「〜を使って」という意味を表すための格。

Pekka on auttanut minua monin tavoin.
(ペッカは多くの方法で私を助けてくれた。)

太字の monin tavoin の部分が具格の形になっています。

この「〜を使って」という意味はこれまで接格[-llA]を使って表していました。

Pekka on auttanut minua monella tavalla.
(ペッカは多くの方法で私を助けてくれた。)

具格は書き言葉で使われる形なので、日常会話ではこの接格[-llA]を使った形を作ることができれば大丈夫。

しかしフィンランド語の文章を読んだり書いたりするためには、この具格の形も合わせて知っておく必要があります。

よって今回はその作り方を見ていきましょう。

 

具格の作り方

具格を作る手順は以下の通り。

1)複数語幹をもとめる。
2)具格語尾[-n]を付ける。

*具格は一部の例外を除いて、複数形のみとなります。例外の形は明日のエントリーで扱います。

 

1)複数語幹をもとめる

複数語幹の作り方はやや複雑なので、細かな手順を確認したい方はこちらをご覧ください。

ここではさきほどの例文に出てきた moni tapa(多くの方法)という単語を例に変化形を見ていきます。

moni tapa(多くの方法)
[単数語幹]mone tapa
[複数語幹]moni tapoi

 

2)具格語尾[-n]を付ける

さきほどの複数語幹に具格語尾[-n]を付けます。

moni tapoi → monin tavoin

*kpt 交替のある語は弱形の語幹になります。

kk ←→ k
k ←→ ×
pp ←→ p
p ←→ v
tt ←→ t
t ←→ d

 

以上でできあがり。

冒頭の例文をもう一度見てみましょう。

 Pekka on auttanut minua monin tavoin.
(ペッカは多くの方法で私を助けてくれた。)

 

まとめ

以上、今回はフィンランド語の具格と呼ばれる形について見てきました。

格語尾[-n]を用いる格は他にも属格・対格があるので、見た目の区別は少々紛らわしいところ。

明日はこの具格を用いた慣用表現を見ていきたいと思います。


フィンランド語学習記 vol.561 − 共格の作り方

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フィンランド語には全部で15の格があります。

そのうちこれまでに習ったのは「主格、属格、対格、分格、内格、出格、入格、接格、離格、向格、変格、様格」の12の格。

(○が付いているのが既習の格です。)

単数 複数
主格 〜は/が kukka kukat
属格 〜の kukan kukkien
対格 〜を kukan kukat
分格 〜を kukkaa kukkia
内格 〜の中で/に kukassa kukissa
出格 〜の中から kukasta kukista
入格 〜の中へ kukkaan kukkiin
接格 〜の表面で/に kukalla kukilla
離格 〜の表面から kukalta kukilta
向格 〜の表面へ kukalle kukille
変格 〜に(なる) kukaksi kukiksi
様格 〜として kukkana kukkina
具格 〜を使って kukin
共格 〜と共に kukkine
欠格 〜なしで kukatta kukitta

 

今回は未習の3つの格のうち、共格と呼ばれる形について見ていきたいと思います。

 

共格とは?

共格とはその名の通り「〜といっしょに」という意味を表すための格。

Liisa lensi uusine poikaystävineen Ouluun.
(リーサは新しいボーイフレンドといっしょにオウルへ飛んだ。)

太字の uusine poikaystävineen の部分が共格の形になっています。

この「〜といっしょに」という意味はこれまで後置詞 kanssa を使って表していました。

Liisa lensi uuden poikaystävänsä kanssa Ouluun.
(リーサは新しいボーイフレンドといっしょにオウルへ飛んだ。)

共格は書き言葉で使われる形なので、日常会話ではこの kanssa を使った形を作ることができれば大丈夫。

しかしフィンランド語の文章を読んだり書いたりするためには、この共格の形も合わせて知っておく必要があります。

よって今回はその作り方を見ていきましょう。

 

共格の作り方

共格を作る手順は以下の通り。

1)複数語幹をもとめる。
2)共格語尾[-ne]を付ける。
3)所有接尾辞を付ける。
*共格は単複同形の格なので、単数・複数の区別はありません。作るときには必ず複数語幹を経由します。

 

1)複数語幹をもとめる

複数語幹の作り方はやや複雑なので、細かな手順を確認したい方はこちらをご覧ください。

ここではさきほどの例文に出てきた poikaystävä(ボーイフレンド)という単語を例に変化形を見ていきます。

poikaystävä(ボーイフレンド)
[単数語幹]poikaystävä
[複数語幹]poikaystävi

 

2)共格語尾[-ne]を付ける

さきほどの複数語幹に共格語尾[-ne]を付けます。

poikaystävi → poikaystävine

 

3)所有接尾辞を付ける

主語の人称に合わせて以下の所有接尾辞を付けます。

一人称単数 [-ni]
二人称単数 [-si]
三人称単数 [-nsA] [-Vn]
一人称複数 [-mme]
二人称複数 [-tte]
三人称複数 [-nsA] [-Vn]

* V は直前の母音を示す。

ここでは三人称単数の所有接尾辞[-Vn]を付けてみます。

poikaystävi → poikaystävine → poikaystävineen

以上でできあがり。

冒頭の例文をもう一度見てみましょう。

Liisa lensi uusine poikaystävineen Ouluun.
(リーサは新しいボーイフレンドといっしょにオウルへ飛んだ。)

*所有接尾辞が付くのは名詞の poikaystävineen のみ。形容詞の uusine には付かないので注意しましょう。

 

まとめ

以上、今回はフィンランド語の共格と呼ばれる形について見てきました。

正直、フィンランド語の文章を読んでいてこの形が出て来たときに「共格」だと見分けられる自信は今のところありません。

ただそれほど使用頻度の高い形ではないので、まずはこんな形もあるという程度に覚えておけばよいのかなと思います。


フィンランド語学習記 vol.560 − 江の島の方へ

18032201

「私は江の島へ行った」と「私は江の島の方へ行った」の違いは何でしょう?

??

前者は江の島に上陸している可能性が高いですし、そうでなくても江の島の近くまで行っている可能性が高いでしょう。

一方、後者は江の島の近くまで行っている可能性もありますし、もしかしたら遠くから江の島の姿を見ただけという可能性もあります。

この違いをフィンランド語では次のように表すことができるようです。

Menin Enoshimaan.(私は江の島へ行った。)
Menin Enoshimaan päin.(私は江の島の方へ行った。)

päin は「〜の方へ」を意味する後置詞。

フィンランド語教室のテキスト「suomea suomeksi 2」にはこの päin を使った次のような例文が出ていました。

Pekka meni Kallioon päin.(ペッカはカッリオの方に行った。)
= Kallion suuntaan

Pekka asuu Kalliossa päin.(ペッカはカッリオの方に住んでいる。)
= Kallion suunnassa

Pekka tuli Kalliosta päin.(ペッカはカッリオの方から来た。)
= Kallion suunnasta

ここでは後置詞の päin の他に「方角」を意味する名詞 suunta を使った構文も紹介されています。

後置詞の päin がいわゆる場所格(Kallioon, Kalliossa, Kalliosta)との組み合わせで使われているのに対して、名詞の suunta はそれ自体が場所格(suuntaan, suunnassa, suunnasta)に変化しているという違いがあります。

動詞 名詞
(場所格)
後置詞
mennä
 
asua
 
tulla
 
Kallioon
(入格)
Kalliossa
(内格)
Kalliosta
(出格)
päin

 

動詞 名詞
(属格)
名詞
(場所格)
mennä
 
asua
 
tulla
 
Kallion suuntaan
(入格)
suunnassa
(内格)
suunnasta
(出格)

 

どちらもフィンランド語によくある形なので、しっかりと押さえておきたいところです。


フィンランド語学習記 vol.559 − フィンランドのスウェーデン語

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フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。

そのためフィンランドの子供たちは、義務教育でスウェーデン語を習うことになっているとのこと。

しかし実際の生活においてスウェーデン語を使う機会はそれほど多くないせいか、そのことに反対する声もあると聞いたことがあります。

「フィンランドではスウェーデン語ができなくても不自由しない。全員がスウェーデン語を身に付ける必要はない。」

フィンランドを日本に、スウェーデン語を英語に置き換えてみれば、日本で起きている批判と全く同じだなあと思います。

ただこの状況は、これから少しずつ変わっていくのかもしれません。

フィンランドの言語学習事情に関するこんなニュースがフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」に出ていました。

Viisi kaupunkia kielikokeilussa

Suomessa alkaa kielenopiskelun kokeilu.

Viisi kaupunkia aloittaa kouluissa kokeilun, jossa ruotsin kieltä ei tarvitse opiskella. Oppilaan pitää valita tilalle joku muu ulkomainen kieli. Kielikokeilussa on mukana noin 450 oppilasta, jotka menevät kuudennelle luokalle. He ovat 12-vuotiaita.

Kokeilussa ovat mukana kaupungit Jämsä, Pieksämäki, Rovaniemi, Savonlinna ja Ylöjärvi.

Ruotsi on Suomessa toinen virallinen kieli ja sitä on ollut pakko opiskella.

5つの街が言語の実験に

フィンランドでは、言語学習の実験が始まる。

5つの街が学校での実験を始める。そこではスウェーデン語を学ぶ必要がない。生徒はその分、他の外国語を選ばなければならない。言語の実験には約450人の生徒が参加する。彼らは6年生で、12歳だ。

実験にはヤムサ、ピエクサマキ、ロヴァニエミ、サヴォンリンナ、ユロヤルヴィの街が参加する。

スウェーデン語はフィンランドの二番目の公用語であり、それを学ぶことは義務となっている。

フィン
kokeilu experiment 実験
ruotsin kieli Swedish スウェーデン語
ei tarvitse don’t have to 〜する必要がない
oppilas pupil 生徒
valita choose 選ぶ
tila space スペース
ulkomainen kieli foreign language 外国語
muu other 他の
kuudes sixth 6番目の
luokka class クラス
-vuotias years old
virallinen official 公の
pakko obligation 義務

 

このニュースで気になるのは、スウェーデン語を学ばない生徒たちは代わりに何語を選ぶのか?(選べるのか?)ということ。

もちろん英語!というのでは何だか当たり前すぎるので、もう少しマイナーな言語も選べるような環境があったら面白いのにと思います。

例えば日本語というのはどうでしょう?

 
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