焼き餅ではないものを焼いてみる
ちょっとした疑問が一つ。
「焼き餅を焼く」と言うときの「餅」というのは、いったいどこから来たのでしょう?
例えば、焼き餅を焼く代わりに、
「あの人って、A子に焼き芋を焼いてるよねー」
という表現では何がまずかったのでしょうか。
あるいは焼き餅や焼き芋はあまりポピュラーではないと言うなら、
「あの人って、A子に焼きそばを焼いてるよねー」
という表現でもよいでしょう。
そんなことが気になって「焼き餅」の語源を調べてみると、もともと嫉妬することを「妬く」ということから、一種のしゃれで「餅」を付けたというのが始まりのよう。
つまり焼き餅が選ばれたのは偶然であって、命名者のセンス次第では焼き餅の代わりに焼き芋や焼きそばを焼いていたのかもしれません。
嫉妬したふくれっつらの女性の頬を焼いた餅に例えたという語源説もあるようですが、どうもこれは後付けのようです。
とはいえ、インターネット界隈でどんどん新しい表現が生まれる時代。近い将来、
「あの人って、A子に焼きおにぎりを焼いてるよねー」
とか、
「あの人って、A子に焼きとうもろこしを焼いてるよねー」
なんていう表現を聞くこともあるかもしれません。
7月 10, 2015 @ 17:56:08
はじめまして。私も塾で教えているので、bigと largeの違いを検索していてこのブログにお目にかかりました。ニュージーランドで英語や日本語を教えているので、言葉のことについてよく考えます。ブログの内容が私の興味あることにとても近いので、次つぎと拝読しました。またちょくちょく訪ねますね~。あ、あと掲載されている写真やイラストがとてもいいです!
7月 12, 2015 @ 00:14:14
hirorinさん
コメントありがとうございます。自分もことばが好きで、日常の中でふと思い付いた疑問や辞書で見つけたおもしろい表現についてせっせと記事を書いています。
日本語を教えるって大変だろうなと思いますが、ことば好きな人にとっては、いろいろと発見があって楽しいのかもしれませんね。また遊びに来てください!