フィンランド語学習記 vol.321 − たくさんの時刻、少しの時刻
フィンランド語で「たくさん」は paljon(パルヨン)、「少し」は vähän(ヴァハン)。
英語で言えば much や little に当たる単語です。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
paljon | much | たくさん |
vähän | little | 少し |
フィンランド語ではこの paljon と vähän という単語を使って、次のように時刻を表現することができます。
Kello on jo paljon.(時刻はもう遅い。)
Kello on vielä vähän.(時刻はまだ早い。)
*jo(もう)、paljon(たくさん)、vielä(まだ)、vähän(少し)
『フィンランド語文法ハンドブック』P.169
この表現を見たときに思ったのは、時刻を「たくさん」や「少し」と表現するのは、デジタル時計の感覚なのかなということ。
アナログ時計のように針がくるくる回っているだけなら、たくさん/少しという感覚はありませんが、デジタル時計のように0:00から23:59までカウントされると、たくさん/少しという感覚につながるのではないかと。
とはいえ、このような表現がデジタル時計誕生以降に生まれたということはないでしょうから、この仮説はおそらく間違っているのでしょう。
それはそれとして、こういう表現に接するといかにも外国語だなあという感覚がありますし、時間というものの本質についていろいろ考えされたりもします。