フィンランド語学習記 vol.325 − 既習の格を数えてみれば

前回のフィンランド語のエントリーでは複数属格の作り方を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.324 - 複数属格の作り方

フィンランド語の複数格変化の中では、この複数属格と複数分格がやや難しい形。逆に言えば、それ以外の格を作るのはそれほど難しい訳ではありません。

複数格変化が一通り終わったところで、これまでにいくつくらいの格を習ってきたのだろう?と思い、『フィンランド語文法ハンドブック』を開いて、既習の格に印を入れてみると。。。

単数 複数
主格 〜は/が talo talot
属格 〜の talon talojen
分格 〜を taloa taloja
内格 〜の中で/に talossa taloissa
出格 〜の中から talosta taloista
入格 〜の中へ taloon taloihin
接格 〜の表面で/に talolla taloilla
奪格 〜の表面から talolta taloilta
向格 〜の表面へ talolle taloille
様格 〜として talona taloina
変格 〜に(なる) taloksi taloiksi
欠格 〜なしで talotta taloitta
具格 〜を使って taloin
共格 〜と共に taloine-

 

なんと下の三つの格以外は作れるようになっているではありませんか。

しかも先生曰く「欠格・具格・共格」の三つは主に書き言葉で使われる格なのだそう。

ということは今◯の付いている格を使いこなせるようになれば、日常会話で使われる表現はある程度カバーできるということなのでしょう。

最初見たときには「なんだこれは!」と思った格の一覧表ですが、改めてみるとなかなか感慨深いものがあります。

とはいえ、もちろんフィンランド語学習の道のりはまだまだ道半ば。今月から4年目に突入するフィンランド語教室も引き続き頑張っていきたいと思います。

 

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