フィンランド語学習記 vol.339 − rikki

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi』に次のような表現が出てきました。
Radio on rikki.(ラジオは壊れています。)
Radio meni rikki.(ラジオが壊れました。)
Radio meni rikki.(ラジオが壊れました。)
rikki は「壊れた」を意味するフィンランド語。
olla+rikki で「壊れている」という状態、mennä+rikki で「壊れる」という動作を表します。
この単語の面白いところは格変化をしないということ。
よってさきほどの例文でも rikki という単語がそのままの形で使われています。
二つ目の文のように mennä の後に来ると思わず rikkiin という形を作ってしまいそうになりますが、その必要はありません。
しかしそれが許されるなら、他の単語も変化なしでよいのでは? 思わずそんなことを考えてしまいます。。。が、そこには何か深い理由があるのでしょう。
rikki のような単語が他にもあるのかどうか、ちょっと気になるところです。
11月 15, 2015 @ 14:19:41
rikkiは副詞です。副詞はふつう格変化しないと思います。
ちなみに、名詞のrikkiもあります。こちらは”硫黄”という意味です。
mennä rikkiinだと「硫黄に行く」になってしまいます。なんか硫黄臭い火山地帯に行くような感じですね。(もちろんmennä rikkiinに「火山に行く」という意味はありませんよ)。
11月 18, 2015 @ 13:59:33
Juokseva Nipsuさん
なるほど rikki は副詞ですか。
でも “Radio on rikki.” みたいな文が成り立つのに rikki=副詞と言われるとちょっと違和感があるんですよね。英語的な感覚に縛られてしまっているのかもしれません。
11月 18, 2015 @ 17:20:33
これは私も先日習った『句動詞を作るときに使う副詞』というものではないでしょうか。
他にもkiini(閉まっている),auki(開いている),irti(くっついていない),pois(離れている),ulos(外へ),sisään(中へ),takaisin(戻って),poiki(切れている状態),halki(縦に割く状態)—などがあるそうです。
句動詞ですから、動詞と一緒に使って意味を成す。
Potkaisin oven auki.私はドアを蹴って開けた。
Otin teipin irti seinästä.私はテープを壁から剥がした。
ulosもmenin ulosと言いますものね。
11月 21, 2015 @ 10:48:24
nitecokatuさん
情報ありがとうございます!
句動詞を作るときに使う副詞というグループがあるんですね。
そういえば、挙げていただいた単語のいくつかは見たことがあります。
こうやってまとめて分類しておくと、わかりやすいのかもしれませんね。参考になります。