フィンランド語学習記 vol.340 − プラグは壁の中に
フィンランド語でコンセントに差し込む「プラグ」は töpseli(トプセリ)。
[-i]で終わっているこの単語は外来語で、同じくプラグを意味する Stöpsel というドイツ語に由来するのだそう。töpseli と Stöpsel はよーく見ると6文字が重なっています。
この töpseli という単語を使った面白い表現がフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi』に出てきたので取り上げてみたいと思います。
Onko töpseli varmasti seinässä?(プラグは確かに壁の中にありますか?)
*varmasti(確かに)、seinä(壁)
*varmasti(確かに)、seinä(壁)
seinässä は「壁」を意味する seinä の内格[-ssA]の形。
[主格]seinä(壁)
[内格]seinässä(壁の中に)
[内格]seinässä(壁の中に)
「壁の中にありますか」というのはつまりコンセントのプラグが「刺さっていますか」という意味。
最初は何だか変わった表現だなあと思いましたが、考えてみると刺さったプラグというのはたしかに壁の中にあります。
ある意味では、フィンランド語の内格という概念をストレートに伝える表現なのかもしれません。
日本語的な発想だと「刺さる」ってフィンランド語で何て言うんだろう?と考えてしまうので、なかなかこういう表現は思い付きません。
。。。あ、でも延長コードやテーブルタップにつなぐときはどうするのでしょう? うーむ。