フィンランド語学習記 vol.343 − 過去形のおさらい

語学というのは、一つのことを覚えれば一つのことを忘れるという感じでまさに一進一退。

以前のフィンランド語教室で久しぶりに動詞の過去形を作ってみたら、かなり忘れている!ということに気が付きました。

ということもあり、今回はタイプ1の動詞の辞書形から過去語幹を作るまでの手順を再確認してみたいと思います。

 

puhua(話す)

動詞のタイプをチェック 二つの母音で終わっているのでタイプ1
末尾の[a]を外す puhu
過去形の印[i]を置く puhui
[i]の前の母音をチェック [u]
母音交替のルールを確認 [o][ö][u][y]のときは母音の変化なし
できあがり puhui ☆

末尾の[a]を外して、過去形の印[i]を置くだけ。一番簡単なパターンですね。

 

laulaa(歌う)

動詞のタイプをチェック 二つの母音で終わっているのでタイプ1
末尾の[a]を外す laula
過去形の印[i]を置く laulai
[i]の前の母音をチェック [a]
母音交替のルールを確認 [a]のときは単語の最初の母音をチェック
→[a]
[a]のときは最後の[a]が[o]に変わる
できあがり lauloi ☆

この[a]が[o]に変わるというパターンも比較的よく出てくるように思います。

*ただし三音節以上の単語では最後の[a]が消えるので要注意。

 

ostaa(買う)

動詞のタイプをチェック 二つの母音で終わっているのでタイプ1
末尾の[a]を外す osta
過去形の印[i]を置く ostai
[i]の前の母音をチェック [a]
母音交替のルールを確認 [a]のときは単語の最初の母音をチェック
→[o]
[o][u]のときは最後の[a]が消える
できあがり osti ☆

自分の場合はこれをつい ostoi としてしまいがち。 ostoi という響きに違和感を感じられるようになったらよいのですが。

 

lukea(読む)

動詞のタイプをチェック 二つの母音で終わっているのでタイプ1
末尾の[a]を外す luke
過去形の印[i]を置く lukei
[i]の前の母音をチェック [e]
母音交替のルールを確認 [ä][e][i]のときはその母音が消える
できあがり luki / lui ☆

[e]と[i]が消えるのはわかりやすいのですが、[ä]はさきほどの[a]と区別するのが難しいですね。

 

lentää(飛ぶ)

動詞のタイプをチェック 二つの母音で終わっているのでタイプ1
末尾の[a]を外す lentä
過去形の印[i]を置く lentäi
[i]の前の母音をチェック [ä]
母音交替のルールを確認 [ä][e][i]のときはその母音が消える
できあがり lenti
と思いきや 過去語幹の[ti]は[si]に変化する
本当のできあがり lensi ☆

このパターンは要注意。よく使う単語としては tietää、tuntea の二つの「知っている」を押さえておけばよいでしょう。

以上、改めてタイプ1の動詞の辞書形から過去語幹を作る手順をおさらいしてみました。

フィンランド語の動詞の8割はタイプ1ということですので、まずはこれらの形を瞬間的に作れるよう練習したいと思います!