フィンランド語学習記 vol.348 − ベランダはどちら向き?

photo credit: CSI: Miami via photopin (license)

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi』にこんなスキットが出てきました。

− Missä kerroksessa se on?(それ[=あなたの部屋]は何階にありますか?)

− Kolmannessa.(3階にあります。)

− Onko sinulla parveke?(ベランダはありますか?)

− On. Länteen.(あります。西向きです。)

− No sehän on myös kiva asia.(では、それも良い点ですね。)

『suomea suomeksi 2』P.12

スキットの下から2行目に出てくる länteen は「西」を意味する länsi の入格の形。

主格 入格
pohjoinen pohjoiseen
etelä etelään
itä itään
西 länsi länteen

 

フィンランド語では方位の単語を入格の形にして「向き」を表します。

北・南・東と比べて、西だけは入格と主格のつながりがやや見えにくいですね。

それはよいとして、さきほどのスキットでちょっと気になるのは西向きのベランダを良いと評価していること。

日本の感覚だと一番人気は南向き、二番人気は東向き。西向きは、西日が当たるせいなのか、あまり人気がないような気がします。

このあたりフィンランドの住宅事情においては価値観が異なるのでしょうか?