こめかみの謎

スルメやビーフジャーキーをもりもり食べていると、あごだけではなく、こめかみのあたりが痛くなってくることがあります。

こめかみ【顳顬・蟀谷】

〔米顬(カミ)の意〕耳の上、髪の生えぎわの所。物を噛むとその部分が動く。

「新明解国語辞典 第七版」

この「こめかみ」という単語、考えて見るとなぜ「こめかみ」なのでしょう?

ごはんを食べているときに、こめかみの部分が動いたり、こめかみの部分を意識したりすることはあまりないように思います。

スルメやビーフジャーキーとは言わずとも、「もっと歯ごたえのあるもの+かみ」でもよかったのではないかと。

そんなことが気になったので調べてみたところ、昔の日本においては、米を生米の状態で食べており、そこからこめかみという言葉が生まれたのだそう。

たしかに生米をポリポリポリと食べることを想像すると、こめかみのあたりがじーんと痛くなってくることが想像できます。

現代に生きる私たちは、このこめかみという単語から、柔らかいごはんが食べられることに感謝すべきなのかもしれません。

 
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