フィンランド語学習記 vol.360 − osoite, osoittee

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フィンランド語で「住所」は osoite(オソイテ)。

Haluatko Liisan puhelinnumeron? Voit tietenkin soittaa, jos haluat. Tai jos haluat kirjoittaa, saat tietysti myös Liisan osoitteen.
『suomea suomeksi』P.80

上記文中の osoite は「〜を」を意味する対格の形になっています。

[主格]osoite(住所は)
[対格]osoitteen(住所を)

この osoitteen はよーく見ると[t]が重なっています。

これはいわゆる逆 kpt 交替と呼ばれる現象。[tt]の方は強形、[t]の方は弱形と呼ばれています。

強形 弱形
tt ←→ t

 

フィンランド語では、語幹の末尾が長母音を形成するときには、逆 kpt 交替(強形←弱形)が起こるというルールがあります。(分格以外)

osoite のように[-e]で終わる単語は、語幹を求めると[-e]が[-ee]に変化するため、この逆 kpt 交替の対象になります。

osoite の主要な格変化を見てみましょう。

osoite(住所)
[母音語幹]osoittee

単数主格 osoite
単数属格 osoitteen
単数分格 *osoitetta
単数入格 osoitteeseen

 
*分格は弱形のまま

この逆 kpt 交替に関しては、交替が起こる単語と起こらない単語をコツコツ覚えていかなければならない面もあり、なかなかしんどいところ。

まずはよく使う単語からぱっと出てくるようにしたいものです。