寄る辺なさのようなもの

photo credit: before summer via photopin (license)

photo credit: before summer via photopin (license)

漢数字だけで成り立っている四字熟語はあるだろうか?

と思って調べてみたら、たった一つだけ見つけることができました。

三三五五

あちらに三人、こちらに五人というように、集まっているさま、歩いてゆくさま。また、物が散在している様子。

「四字熟語の時点」

調べてみると、この三三五五という表現は、李白の「採蓮曲」という詩の一節に由来するのだそう。

春の川辺にやって来て、やがて立ち去っていく若者たちの様子を三三五五と表現しています。

それにしても、なぜ李白は三と五という数字を選んだのでしょう?

これは想像に過ぎませんが、もし二や四という偶数を使うと、何となくカップルや家族を想像してしまうような気がします。

そこで三や五という奇数を使うことで、若者たちの寄る辺なさのようなものを表現しようとしたのかもしれません。

もちろん真実はわかりませんが、この数字の並びからそんなことを想像してしまいました。

 
四字熟語の辞典 四字熟語の辞典
価格: ¥720(記事公開時)
カテゴリ: ブック, 辞書/辞典/その他
App Storeで詳細を見る