歩きながら考える

16021201

読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ。

− ショーペンハウアー『読書について』より

久しぶりに予定のない休日。鎌倉の書店に行って、棚を眺めていると『歩きながら考える』という名前のリトルプレスが目にとまりました。

『歩きながら考える』ってタイトルが良いなあと思い、手に取ってパラパラとめくっていると、内容も面白そうだったのでそのまま購入。近くのコーヒー屋さんでパプアニューギニアを飲みながら読んでみました。

購入した号(step 7)の特集は「準備が我らを自由にする」というもので、各界で活躍する人たちの「日々の備え」についてインタビューをしています。また中程の「国会図書館探訪記」も興味深く読みました。

結局、最初から最後まで1ページも漏らさずに完読。そんな風に読める雑誌が今の時代にどれくらいあるでしょう?

正方形の製本にも味わいがあって、形のある本の良さを久しぶりに実感。

編集後記を見ていたら、10年も続いているリトルプレスなのだそうで、例え一年に一冊でもそれだけの間、作り続けるというのはすごいことだと思います。

次号の「step 8」を楽しみに待ちたいと思います。

 
歩きながら考える