ハーゲンダッツの謎

photo credit: City Lake in Copenhagen via photopin (license)
フィンランド語を始めてからというもの[ä]や[ö]など点々付きの文字に注意が行くようになりました。
そんなある日、近所のイトーヨーカドーのアイスクリームコーナーでハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)の安売りをしていたので、久しぶりに手に取ったところ、とんでもないことに気付いてしまいました。
Häagen-Dazs
なんと点々付きの[ä]と点々なしの[a]が並んでいるではありませんか。フィンランド語なら母音調和に反するということで、即座にNGになってしまいます。
そもそも Häagen-Dazs というのはいったい何語なのでしょう?
何となくドイツ語なのかなと思っていたのですが、調べてみると、ハーゲンダッツのホームページに次のような説明がのっていました。
ハーゲンダッツという言葉は造語であり、それ本来の意味はありません。 創始者ルーベン・マタスによって、名づけられました。高品質なミルクをイメージさせる北欧の都市 “コペンハーゲン” とそれに響きのあう “ダッツ” という言葉(意味はありません)を組み合わせました。
なるほど。ハーゲンダッツのハーゲンは、デンマークのコペンハーゲンから来ているんですね。
ただしコペンハーゲンは、デンマーク語で København と綴るようなので、Häagen-Dazs の[ä]がどこから来たのかは謎。
デンマーク語には Häagen みたいな単語があるのかなと思って、探してみたところ、
そもそもデンマーク語には点々付きの文字(ウムラウト)は存在しない!
ということがわかって、ますます謎が深まっているところです。