バイパスとまわり道

実家のある新潟に帰省したときには、大抵バイパス道路を使って家に帰ります。

このバイパスというカタカナ語を日本語に直すとしたら、いったいどのような日本語に直しますか?

バイパスというと、信号などで止まることなく車がひゅんひゅん走るイメージなので「高速道路」のような単語をイメージするかもしれません。

しかし手元の英語辞書には次のような語義が出ていました。

bypass

  1. (自動車用の)迂回路、バイパス
  2. (ガスなどの)側管、補助管;〔電〕分路、分流
  3. 〔医〕バイパス(形成手術)

「ウィズダム英和辞典 第3版」

bypass というのはもともと都市の中心部を避けるための「迂回路」の意味。

ただ「迂回」というのはまわり道をすることですが、実際にはバイパスを通ったほうが早く目的地に着きます。

まわり道なのに時間は短い、まさに「急がば回れ」ということわざを一語で体現するのがこのバイパスという単語。

そんなイメージを日々の生活にも広げてみれば、何か大きな失敗をしたときに目の前の渋滞に向かって突き進むよりは一旦まわり道をした方がよいというケースは多々あります。

解決の糸口が見えないときには、未来へ向かって迂回路というバイパスをかける、そんなイメージを強く持ってみてはどうでしょう?

 
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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