とどのつまり

photo credit: Danmark O, Fohn Fjord, Renodde.70°N/26°W via photopin (license)
あいつは偉そうなことばかり言っていたけど、とどのつまり、みんなに助けてもらうことになった。
こんなときに使う「とどのつまり」の「とど」というのは、あの海辺にいる「トド」のことなのでしょうか?
そうだとすると、なぜあざらしのつまりやあしかのつまりではなく、とどのつまりなのでしょう?
調べてみると、とどのつまりの「とど」というのは魚のボラのことなのだそう。
とどのつまり
〔魚のボラは成長の途中、いろいろ名を変え最後にはトドと言われるので〕いろいろのいきさつがあったが、最終的にはそこに帰着することになる、という意を表す。〔多く、不本意な結果に終わる場合に用いられる〕
「新明解国語辞典 第七版」
とどのつまりというのはボラの成長に由来する表現だったんですね。
しかし魚の成長に由来するのなら良い結果に対して使っても良さそうなものですが、実際には悪い結果に対して使うのが通例になっています。
Wikipedia によると、この魚は関東では「オボコ → イナッコ → スバシリ → イナ → ボラ → トド」と名前を変えるとのこと。
トドという名前はボラに比べると全く知られていませんし、ボラからトドになることで何か困ったことがあるのでしょうか?
人ごとながらそんなことが少し気になってしまいます。
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