けんけんがくがく、けんけんごうごう、かんかんがくがく

photo credit: summer via photopin (license)

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会議では喧々諤々の議論が繰り広げられた。

などと言うときの「喧々諤々(けんけんがくがく)」という表現。

自分でもときどき使っていましたが、先日四字熟語の辞典を読んでいたら誤用であるという記述を見つけてびっくり。

喧喧囂囂(けんけんごうごう)

やかましく騒がしいさま。

[注意]「喧喧囂囂」と「侃侃諤諤」の区別が曖昧になって「喧喧諤諤」と使うことがあるが誤り。

「四字熟語の辞典」

侃侃諤諤(かんかんがくがく)

遠慮せず正しいと信じる意見を主張し合うこと。盛んに議論すること。

「四字熟語の辞典」

「けんけんがくがく」は「けんけんごうごう」と「かんかんがくがく」の混交表現なんですね。

しかし日常的には「けんけんごうごう」や「かんかんがくがく」よりも「けんけんがくがく」の方をよく耳にするような気もしませんか?

実際「けんけんがくがく」は広辞苑の見出し語にもなっています。

けんけんがくがく【喧喧諤諤】

「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」と「侃侃諤諤(かんかんがくがく)とが混交して出来た語」多くの人がいろいろな意見を出し、収拾がつかない程に騒がしいさま。

「広辞苑 第五版」

広辞苑では「けんけんがくがく」が混交表現であることは認めつつも、一つの日本語として認める立場を取っています。

このあたり四字熟語辞典は国語辞典よりも保守的なのかなと思ったり、そんな立場の違いを考えるのも面白いところです。

 
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