いわゆる so-called について
いわゆる
世間で普通に言っている。
「新明解国語辞典 第七版」
「彼はいわゆる優等生です」なんて言うときの「いわゆる」。その英訳としてよく使われるのが、so-called という表現。
しかしこの so-called には思わぬ含意があるので使い方には注意が必要です。
次の例文を見てみましょう。
His so-called friends betrayed him.
The so-called easy method seemed the hardest of all.
「Macmillan Dictionary」
この二つの so-called に共通しているのはたっぷりの皮肉が込められているということ。
友達(friends)は彼を裏切り、簡単な方法(easy method)は難しすぎるというのですから、文そのものが形容矛盾に陥っているとも言えるでしょう。
よって「彼はいわゆる優等生です」を褒め言葉として言いたいのであれば、
He is what is called an honor student.
He is what we call an honor student.
このように what is called / what we call を使った方が無難でしょう。
He is what we call an honor student.
もちろん「彼はいわゆる優等生です」をたっぷりの皮肉を込めて言いたいのであれば、
He is a so-called honor student.
そのまま so-called を使って大丈夫です!