フィンランド語学習記 vol.379 − johtua
フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に次のような文が出てきました。
Mistähän tämä johtuu?(これは何に原因があるのだろう?)
*johtua(〜から起こる)
*johtua(〜から起こる)
文頭の mistähän は「何」を意味する疑問詞 mikä の出格 mistä に不確かさを表す接尾辞[-hän]の付いた形。
[主格]mikä
[出格]mistä
[出格 + hän]mistähän
[出格]mistä
[出格 + hän]mistähän
[-hän]の持つニュアンスを表に出すなら「いったいぜんたい(これは何に原因があるのだろう?)」という感じになるでしょうか。
ところでなぜ文頭の疑問詞が出格の形[-stA]になっているのでしょう?
それは動詞 johtua の後続の名詞は出格の形になるというルールのため。
そのため、さきほどの文では文頭に移動している疑問詞が出格になっていました。
Tämä | johtuu | -stA | . | |
Mistähän | tämä | johtuu | ? |
このような文を理屈で組み立てようとしてもなかなか難しいので、Mistähän tämä johtuu? という一つの定型文として覚えても良いのかもしれません。
Mistähän tämä johtuu?(これは何に原因があるのだろう?)
考えてみれば、世の中というのはそんな風に思うことばかり。案外使用頻度は高いのかもしれません。