敗北者は北へ向かう?

このブログには何度か書いたことがありますが、私は南よりも北の方が好きな性分です。

そんな北びいきの人間にとって、一つ見過ごせないことに気が付いてしまいました。

それは「敗北」という単語の中に「北」が含まれていること。

なぜ負けるという意味の言葉に北という文字が使われているのでしょう?

敗東や敗西や敗南ではなく、なぜ敗北になるのでしょう?

そんなことが気になったので、敗北という言葉の由来を調べてみました。

語源由来辞典によると、敗北の北というのは方角の北のことではないのだそう。

もともと北という漢字は、二人の人間がお互いに背中を向けあっている様子を表したもの。

そこから「戦いに負ける → 逃げる → 敵に背を向ける → 北」という連想で、負けるという意味の言葉に「北」という字が使われるようになったのだとか。

ただ敗北という言葉が方角の北に全く関係がないのだとしても、人生において何か大きな敗北を喫したときには、南より北へ行きたくなるような気がします。

それは人間の性のようなものなのかもしれません。