フィンランド語学習記 vol.390 − 形容詞の比較変化(2)

photo credit: Again via photopin (license)

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昨日のエントリーに続いて、形容詞の比較変化について。

フィンランド語学習記 vol.389 − 形容詞の比較変化(1)

今回は比較級・最上級を用いた文章表現を見ていきたいと思います。

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』から suuri(大きい)という形容詞を使った文を4つ抜き出してみました。

Ruotsi on suurempi kuin Suomi.(スウェーデンはフィンランドより大きい。)
Ruotsi on Suomea suurempi.(スウェーデンはフィンランドより大きい。)
Kumpi on suurempi, Ruotsi vai Suomi?(スウェーデンとフィンランドは、どちらが大きいですか?)
Suomen suurin kaupunki on Helsinki.(フィンランドの一番大きな都市はヘルシンキです。)
原級 比較級 最上級
suuri(大きい) suurempi suurin

 

以下にそれぞれの文を見ていきましょう。

Ruotsi on suurempi kuin Suomi.(スウェーデンはフィンランドより大きい。)

suurempi は suuri(大きい)の比較級。kuin は英語の than に当たる単語。

文全体は英語の ‘Sweden is larger than Finland.’ と同じ並びになっています。

Ruotsi on Suomea suurempi.(スウェーデンはフィンランドより大きい。)

さきほどの文と意味は同じですが、構造が異なっています。

比較級 suurempi の前に来ている Suomea は分格の形。

英語には存在しない形なので、やや違和感はあり。何となく分格(Suomea)よりも属格(Suomen)にしたくなってしまいます。

Kumpi on suurempi, Ruotsi vai Suomi?(スウェーデンとフィンランドは、どちらが大きいですか?)

kumpi は英語の which に当たる単語。

文全体は英語の ‘Which is larger, Sweden or Finland?’ と同じ並びになっています。

Suomen suurin kaupunki on Helsinki.(フィンランドの一番大きな都市はヘルシンキです。)

suurin は suuri(大きい)の最上級。

文全体は英語の ‘Finland’s largest city is Helsinki.’ と同じ並びになっています。

 

こうして一つ一つの文を見てみると、文の作り方は英語によく似ている印象。

比較級と最上級の形を求めることさえできれば、文章表現はそれほど難しくないのかなという印象を受けました。

続いて明日のエントリーでは、ちょっと変わった比較級・最上級の形を見ていきたいと思います。