ピノの格変化
このところバタバタしていて、あまりゆっくりする暇がありません。
そんなときには密かな楽しみとして家の冷凍庫に「ピノ」をたくさん積み上げておくことにしています。
小学生の頃によく食べていたアイスクリームが、未だに店頭に並んでいるというのは驚くべきことですね。
さきほど、そのピノをぱくぱく食べていたときに、ふと思ったのが、
ピノというのはいったい何語なんだろう?
ということ。何となくフィンランド語っぽい響きのある単語だなあと思ったのですが、実際はどうなのでしょうか?
??
調べてみると、このピノというのはイタリア語であることがわかりました。
Q 「ピノ」の名前の由来は何ですか?
A イタリア語で松ぼっくりの意味です。
森永乳業ホームページ「よくあるQ&A」より
Wiktionary で pino を調べてみると、次のように出ています。
Italian
Noun
pino
- pine, pine tree
- pine, pinewood (wood of pine tree)
「Wiktionary」
pino はイタリア語で「松」の意味。
ただし Wiktionary をよく見ると、フィンランド語にも pino という単語があることを発見。
Finnish
Noun
pino
- stack, pile
- (computing) stack
「Wiktionary」
pino はフィンランド語で「積み重ね」の意味。
フィンランド語ならば格変化もある!
と思い、ピノを食べながら pinossa, pinosta, pinoon などと頭の中でさまざまな格を思い浮かべていました。
念のため、正しい形を確認してみると、、、
単数 | 複数 | ||
---|---|---|---|
主格 | 〜は/が | pino | pinot |
属格 | 〜の | pinon | pinojen |
分格 | 〜を | pinoa | pinoja |
内格 | 〜の中で/に | pinossa | pinoissa |
出格 | 〜の中から | pinosta | pinoista |
入格 | 〜の中へ | pinoon | pinoihin |
接格 | 〜の表面で/に | pinolla | pinoilla |
奪格 | 〜の表面から | pinolta | pinoilta |
向格 | 〜の表面へ | pinolle | pinoille |
変格 | 〜に(なる) | pinoksi | pinoiksi |
様格 | 〜として | pinona | pinoina |
さすがはフィンランド語。なかなか壮観なピノの格変化でした。
6月 19, 2016 @ 22:15:46
こんにちは。
いつも楽しく拝読しています。
ワインのぶどう品種にも「ピノノワール」ってありますよね。
綴りは「Pinot Noir」。
これは違う意味みたいですね(^_^;
6月 22, 2016 @ 02:39:01
モカさん
コメントありがとうございます。
ワインのピノノワールはフランス語ですか。
でも pinot という綴りは、フィンランド語の pino の複数主格と同じですね。
だから何?と言われると困ってしまいますが。。。