ぽっかりと浮かぶ雲

先日よく晴れた日に空を見上げたら、大きな雲がぽっかりと空に浮かんでいました。

なんだか久しぶりに雲を見たなあと思った後、

ぽっかりというのは英語でどのように表現するのだろう?

としばらく考えていました。

手始めに Google翻訳で、ぽっかりを英訳してみると、

ぽっかり → Gaping

Gaping?

調べてみると、gaping は「ぽっかり開いた」という意味の形容詞。

gaping hole なら「ぽっかり開いた穴」という意味になります。

いやいやそのぽっかりじゃないんなあと思いつつ、国語辞書を開いてみると、次のように出ていました。

ぽっかり

  1. それだけが浮かんでいて、目に付きやすい様子。「青空に一片の雲がー浮かんでいる/沈んだはずのカバンがー水面に浮いている」
  2. ⇒ぽかっと「ー大きな穴があく」

「新明解国語辞典 第七版」

そうそう、今回表現したいのは1の「ひとつだけ」というニュアンス。

あるいは alone の意味に近いのだろうか?と思いつつ、和英辞典を開いてみると、次のように出ていました。

ぽっかり

[軽く]

lightly(副詞を添えなくても動詞でその意が出ている場合が多い)

雲がぽっかり空に浮かんでいる
A cloud is floating (lightly) in the sky.

「ウイズダム和英辞典 第2版」

ここでは、ぽっかりを「軽い」という意味に解釈しています。

そう言われてみれば、たしかにぽっかりにはそのようなニュアンスもあるのかもしれません。

何だか様々な解釈ができてしまう「ぽっかり」の世界。

それこそ空に浮かぶ雲のようにつかみどころのない単語という印象です。

 
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ 新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る

 
ウィズダム英和・和英辞典 2 ウィズダム英和・和英辞典 2
価格: ¥2,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る